よみびとしらず。

あいどんのう。

赤色の空

2019-06-15 17:12:54 | 散文
あか色の空にひとりは寂しいとないた小鳥は赤色のとさかをおくられて鶏となったあか色の空に怖がりの小鬼はその身体を赤色にそめあげて血気盛んな鬼となるあか色の空に恋しいあなたを待ちわびたわたしはその口元に紅をひくあか色の空に血は途絶えることなくどこまでも廻るわたしのなか宇宙よりも広大ではるかかなたの連鎖までそんななかあか色の空に月だけはその色彩にそまることなくただこうこうとあたりを照らすあか色の空に解き . . . 本文を読む