よみびとしらず。

あいどんのう。

RAINY

2018-09-29 17:59:36 | 散文
雨まとい身を隠し 水音にまぎれて本音をこぼれ落つ かつてみた故郷は遠ざかり 夢のなかでも再会は果たせず 誰も知ることのない思いを抱えてひとり 幾度もの夜を繰り返す 夜明けに希望は重ならず 誰もが知っている胸の痛みを 本当は誰も知るすべもなく ただ堪えて震えて 時を待つ 鈍感になることで身を守り たとえ見えない傷が増えようとも 傷口からあふれる涙に気づくこともなく ただひたすらに明日だけを睨みつけて . . . 本文を読む