竹崎の万葉集耕読

日本人のこころの拠り所である「万葉集」を味わい、閉塞感の漂う現代日本人のこころを耕したい。

ブログ・新シリーズスタートの個人的事情(補遺)

2015-06-13 17:38:59 | 日記
  ブログ・新シリーズ 『世に面白き本などの話』
  スタートの個人的事情(補遺)

 わたしは、昨日、このブログの冒頭に次のように記載した。
「わたしは、70年もの昔、父親を戦死で喪うまでの5年間を長州・下関で過ごしたはずである。今では、私自身はもとより、そのころのことを知っている肉親も親戚もいない。云々」 この部分をもっと厳密にいえば、「父親が戦争に出征したことも、戦死したことも知らない。」のである。そのことを教えてくれたのは、昨年7月、発刊された『戦争のつくりかた』(りぼん・ぷろじえくと発行)であった。その冒頭部を引用して、追加したい。

あなたは戦争がどういうものか、知っていますか?

おじいさんやおばあさんから、/むかしのことを聞いことが/
あるかもしれません。
学校の先生が、戦争の話を/してくれたかもしれません。

話に聞いたことはなくても、/テレビで、戦争している国を見たことなら、
あるでしょう。

わたしたちの国は、60年ちかくまえに、/「 戦争しない」と決めました。
だからあなたは、戦争のために/なにかをしたことがありません。

でも、国のしくみやきまりをすこしずつ変えていけば、
戦争をしないと決めた国も、戦争できる国になります。

そのあいだには、/たとえば、こんなことがおこります。

わたしたちの国を守るだけだった自衛隊が、
武器を持ってよその国にでかけるようになります。

世界の平和を守るため、/戦争で困っている人々を助けるため、と言って。

せめられそうだと思ったら、先にこっちからせめる、/とも言うようになります。  
 げに、「人文社会系」の本は、単に「面白かった」では、済まされない。