「マッサン」からバトンを受け、30日から始まるNHK連続テレビ小説「まれ」でヒロインを演じる女優、土屋太鳳(たお、20)。ヒット作が続く中、プレッシャーを背負っての登板にも「地道にこつこつ」とマイペースで挑む。そんな“大物”ぶりも注目だが、忙しすぎて恋愛もできないのではと勝手な心配も…。期待の彼女を直撃した。
土屋が演じるのは、パティシエ(ケーキ職人)の夢を追う津村希(まれ)。「夜逃げ同然に能登に移住した津村一家の長女で、一度は公務員になったのに、夢が捨てきれず、横浜でケーキ修業の道に入るんです。不器用で自信もないけれど、人のことを全力で応援する。こういう子いるよねって、女の子が共感しやすいタイプです」
母親役の常盤貴子(42)や父親役の大泉洋(41)、田中裕子(59)、中村敦夫(75)ら豪華な共演者に囲まれる。昨年の「花子とアン」で、朝ドラは経験済みだが、ヒロインはプレッシャーが違う。
「せりふの量がすごい。歴代ヒロインの方々を尊敬します。『花子とアン』の吉高由里子さんは覚えるのが早く、45分ぐらいで全部覚えてリハーサルに臨んでいました。私は遅いので、地道にこつこつやってます」
当然、出番も多く、毎日朝から晩まで撮影する日々を過ごす。20歳になって間もない土屋。同年代の女の子は恋や遊びを楽しんでいるが、まさに仕事が青春だ。
「お酒が飲める年齢になっても、まだ実感がなくて…。演技のために恋愛するのは恋愛じゃないのかもしれませんが、私は演技が好きなので、少しずついろんな心の引き出しを増やして、自分の心をたくさん知っていけたらいいなと思います」
今、好きなのは演技のようだが、好きな人については「恋や家庭への憧れはあります。いついつまでに結婚したいとかはまだ考えていませんが、まずは人を好きになること。そういう気持ちを大切に育てていければと思っています」とうまくはぐらかされた。
ちなみに好きな男性のタイプを聞くと、「一生懸命生きて、心が温かい人がいいなって思います」ととびきりの笑顔。
その笑顔で日本の朝を明るくしてほしい。 (志和浩司)
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