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告白者の動機って?

2016年01月28日 | 気になるネタ

甘利明経済再生担当相(66)は28日午後、週刊文春が報じた金銭授受疑惑について調査結果を公表する。自身の口利きはなかったと否定し、秘書の疑惑は弁護士らを交えた調査終了後に説明を先送りする見通しだ。ただ、世論の反応次第では進退判断が早まる可能性もある。こうしたなか、千葉県の建設会社幹部の告発動機などをめぐり、文春と週刊新潮が28日発売号で“誌面バトル”を展開している。

 「必要な調査をしっかり行い、事実を確認のうえ、国民に疑惑を持たれないようしっかりと説明責任を果たしていく」

 甘利氏は27日の衆院本会議の代表質問で、こう答弁した。

 注目される調査結果公表(28日)で、甘利氏は違法な金銭授受を重ねて否定する方針で、政府・与党も「当面続投」させる構えだ。ただ、永田町では「2月4日にニュージーランドで開かれるTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)署名式後の辞任」が、暗黙の了解事項とされる。

 秘書の口利き疑惑が説明困難なうえ、疑惑を抱える甘利氏が閣僚ポストに長く居座れば、野党や建設会社幹部側の攻撃が続き、夏の参院選へのダメージが避けられないからだ。

 今回の疑惑をめぐって、文春と新潮は最新号で、一部対立するような報道をしている。まず、告発した建設業者幹部の素性が興味深い。

 右翼団体との関係が指摘されているが、文春は、幹部自身の発言として《その団体(=右翼団体)に所属し、三年ほど政治活動していた時期もありました》と報じた。新潮は、右翼団体以外に、人権関係のNPO副理事長の名刺を持っていたと写真付きで報じ、同NPO側の《副理事長ではありませんし、会員でもない。名刺は勝手に作ったものでしょう》という証言を掲載している。

 告発の動機についても、文春では、幹部が《いくら彼ら(=甘利氏の秘書)を接待し、金を渡しても、UR(都市再生機構)との交渉はいつまでたっても前に進まない。私にも我慢の限界があります》と発言。

 ところが、新潮では、建設会社社長の代理人が《文春の記事は(幹部の)一方的な主張が書かれているだけ。なぜ告発したのか理解できません。現在、社長と(幹部は)完全に切れています》と回答し、UR関係者も《文春の記事が出る頃、UR側から建設会社に対し、補償の具体的な金額が提示されるはずだった》と明かしている。

 甘利氏の秘書のタカリ体質の具体例として、文春は《フィリピンパブ接待をおねだりする》《(秘書の)フィリピンパブ好きが高じて、(幹部と)共同経営する話に乗り気になっていた》などと報じた。これに対し、新潮は、幹部について《フィリピンパブが大好きでね。一時はフィリピン女性と暮らしていたこともある》との知人の証言を掲載している。

 深い闇に迫った疑惑報道。くしくも、両誌は記事の最後を、《これまさしくゲスの極みというほかあるまい》(文春)、《「ゲスの極み」と言わざるを得ない》(新潮)と、ソックリな言葉で結んでいた。



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