60_60_30 零半乗

50ccバイクでの走行記録

北海道 2012(5)十勝・富良野

2013年03月17日 | 北日本
北海道 2012(5)十勝・富良野

  浦幌・音別

 9日 8:45出発、曇。
 昨夜からの霧は更に濃くなっている、霧が晴れるのを待って出発を遅らせたが回復の
兆しが無いので出発。連泊しているので軽装、霧で濡れるため雨具を着用して出発。今日
は上厚内から音別方面に向かう、内陸の方なら霧は晴れているのだが鉄道関係の写真を
撮りに海岸を走る予定。昨日の往路d881を走り生花からR336に乗り北上、ほとんど車の
走らない林間の国道を走る、少し内陸に入ったので霧は薄れる。十勝川を渡るとR38に
乗り換え浦幌に向かう、乗り換えるとすぐに雨が降り出す、新吉野の閉鎖されたスタンド
跡で営業する花屋に飛び込み雨宿り。小康状態になったので出発、交通量は有るので慎重
に走り道の駅「うらほろ」で休憩。浦幌の東郊外の高台に在る小ぢんまりとした道の駅は、
雨宿りのライダーや乗用車の観光客で混み合っている、雨脚はまた強くなっている。しば
らく待つと空が明るくなり小降りになったので出発、R38はすぐに山間に入り緩い登りが
続く、大型トラックがやや多くかなりの速度を出しており緊張する。小さなトンネルで峠
を越え左下に根室本線を見ながら下ると広い谷間に上厚内の小集落、線路を渡り上厚内駅
に寄り写真撮影。上厚内から再び林間を走り直別へ下ると先行するトラックが停車、事情
が分からず後ろに着くと対向車の切れ目でトラックは対向車線に大きく出る。開けた前方
にはかなりの大木が横たわり車線を塞いでいる、左の斜面から倒れて先端はセンターライ
ンに届いている。交通整理はまだ行われてなく其々の判断で交互通行している。海に近い
直別では再び霧が出ている、地元の乗用車がかなり走る畑作地帯の国道で音別に到り、市
街東部のスタンドで給油。給油後、線路を渡り海沿いのダートに乗る、路面には水溜りや
ぬかるみが多く走り辛い。当然通行車は無く釣り人の車が数台停車しているだけ、霧は濃
く肌寒いので2kmほど走った地点で前進を断念、しばらくここで列車を待ってみることに
する。風景は見えないし釣り人の姿も見えない、することも無く10分程度待っていると音
別方面から灯が近づく、レッドベアーに牽引された貨物列車が間もなく霧の中から現れる。

旧R38と根室本線

 列車を撮影後、音別に引き返しR38に乗り直別に向かう、直別からd1038に乗り換え厚
内を経て海沿いを走る。海のすぐ傍を走る快走コースだが霧で何も見えない、小さなトン
ネルを抜けコースが内陸に向かうと、すぐに昆布刈石展望台の案内に従いダートに乗り海
岸段丘上に登る。霧で風景は見えないし花の時期もすでに終わったようでほとんど咲いて
いない、停車することなく段丘から下りR336に乗る。R336はまだ完成はしていないが、
道路はd1038まで通じているようで走り出すとすぐに乗用車が後ろからやって来た。牧草
地か原野か不明の平原を走り、浦幌十勝川を渡ると十勝川河口の湿地帯を進み、林間地帯
で大樹町に入り生花からd881に乗り晩成温泉に戻る。横浜のライダーも戻っており襟裳岬
も霧で何も見えなかったとのこと。体が冷えたので温泉に出掛け休憩室で閉館まで寛ぐ。
サイトに戻ると近くに若いライダーが幕営している、挨拶をして話をすると夕方に着いた
そうだ。

  狩勝峠

 10日 8:05出発、晴。
 今日も霧が深い、天候の回復は当分期待できないので内陸に向かうことにする。横浜の
ライダーは朝食抜きで出発して行く。撤収作業をしていると昨夜のライダーが、昨夜は
話せなかったので少し話をしても良いかとやって来る。我孫子市から走って来たT氏で
これからが本番らしい、道東・道北の情報を提供する。出会った人とのツーショットを
フェースブックに載せているとの彼の要望で記念撮影して出発。d881からR336に出て農
道に乗り換えナウマン象発掘地跡を経て中当農道に乗る、牧草地帯を走りd319に乗り忠類
に到りR236に乗り換え中札内の道の駅で休憩。道の駅からd55に乗り畑作地を西に向か
いd240に乗り換えると、牧場や畑作地帯の直線路を北上して帯広農高にぶつかるとR236
に乗る。R236で帯広市街を北上して帯広駅の北側に出て六花亭に寄る。六花亭から線路の
南側に出て西に走る、帯広競馬場の南側を通過してd151に直進。このコースは何時も地元
の乗用車で混雑している、信号は多いし右左折する車も多く走り辛い。西帯広からd317に
乗り継ぐと郊外に出て交通量も少なくなり農地も広がる、帯広市街中心からの直線路を
走り芽室に到る。芽室駅前を西に走り線路沿いの農道に乗り継ぐ、牧草地を少し走り根室
本線を南に渡ると警報機が鳴り出す。列車が来るらしいので踏切に引き返すが、単線の踏
切は列車がどちらから来るのか表示が無い、カメラを準備して左右に首を振っていると西
方から「スーパーおおぞら」がやって来て目の前を駆け抜けて行く、シャッターを一回
切るのが精一杯。

芽室駅西方付近

 牧草地の農道をしばらく西に向かい小さな丘陵を越えて再び牧場と畑作地帯を走り、d55
に乗り換え北上して根室本線を渡り御影駅に到る、御影からR38に乗る、道東道を潜り北
上すると清水市街でR274と交差する、大半の車はR274に向かいR38はほとんど車が
走っていない、田園地帯を快走して新得に到り給油。新得はサホロやトマムなどリゾート
への入口の町、瀟洒な街並が続くが今は静まり返っている、市街を抜けると登りが始まる、
空は青空が広がり峠からの眺望に期待が持てる。長い林間の登りを続け、サホロスキー場
を過ぎると小さなカーブを繰り返し登る、左手は樹海の先に十勝平野の地平が広がる絶景。
広い道路で交通量は少なく路肩部分も充分で、勾配はかなり有りカーブも続くが走り易い
快適コース、昨年の北海道へのフェリーで同室のライダーから日勝峠より走り易いと聞い
ていたが言葉通り。狩勝峠は十勝方面も富良野方面も見晴らしの良い展望台、レストハウ
スの駐車場にはかなりの乗用車が停車しており、観光客の姿も多い。

狩勝峠から十勝方面

狩勝峠から十勝方面(2)

狩勝峠から富良野方面

 峠から大きなヘアピンで下ると笹原の中の緩く長い快適な下りが続く、時折車と行き
逢うが整備された走り易いコースで苦にならない、富良野側は雲が広がっている。樹海を
下り山峡の小集落落合に到る、落合から根室本線と併走して谷間を走り幾寅に向かい道の
駅「南ふらの」で休憩。幾寅は南富良野町の中心街でかなり活気を感じる、道の駅も観光
客で混み合っている。道の駅からd465に乗り金山湖北岸を走る、平坦なコースだが林の
中を走り眺望は良くない、地元や観光客の乗用車が国道よりも多い。林が途切れ対岸が
見えるようになるとすぐに金山ダムの横を通過して、金山駅前から金山市街に入りR237に
乗る。金山から樹林帯を北上して再びR38に乗り山部に到る、Aコープとコンビニで食料
を調達して「山部自然公園太陽の里ゆうふれ」に向かい、昨年と同じ場所に設営して寛ぐ、
数組のテントが張ってあるがそれぞれ適度に離れて幕営している。

  十勝岳


太陽の里・芦別岳

 11日 7:25出発、快晴。
 連泊のため軽装備で出発。キャンプ場からd985と農道で北の峰に到りR38に乗り換え
る。根室本線と併走して北上、d135に乗りラベンダーの森に寄るため「ハイランドふらの」
に向かう、ラベンダーの最盛期にはまだかなり早いようだ。「ハイランドふらの」の施設内
に入ると、朝食時間帯でもあり宿泊客で賑わっている、この施設は日帰り温泉も有り何時
も賑わっているようだ。d135に戻り国道に向かうと通勤時間帯でもあり乗用車が多い、R38
を走るとすぐに石見橋に到る、ここから農道に乗り林間を東に走りd759に出合うと乗り
換えて畑地を北上し、丘陵の上に出ると林間地帯を進みd581からd70と快走。しばらく北
上するとd70は東に向かい丘陵から下る、下り始めるとすぐに丘陵地の畑が広がる、正面
は十勝連山が横たわり左右には丘の頂まで続く麦畑や白い花が咲く蕎麦畑が続く。

d70の麦畑

d70の蕎麦畑

 快走して美馬牛に到り、線路の東側に渡ると畑の中の農道を走り美瑛第二広域農道に
乗り北上。美瑛市街に入り道の駅「びえい」で休憩、午前も早いが道の駅は中国人の団体
などで賑わっている、美瑛市街も観光客の乗用車が多いようだ。美瑛から観光客の乗用車
がやや多いd966を走る、田園地帯から林間地帯と快走して青い池の前を通過して急勾配を
登ると白金温泉に到る。白金から急勾配をカーブの繰り返しで登り溶岩台地上に出る、残
雪を残した旭岳が樹海の彼方に美しい。溶岩台地を走り望岳台に到る、ここも観光客は
多く駐車場はほとんど埋まっている。十勝岳は雲が懸かり全貌は見えない、しばらく様子
を見るが次々と雲が湧き出して来て一向に晴れる気配は無い、反対の富良野方面は好天。
往路を引き返し白金インフォーメーションC前からd353に乗り大きなカーブで林間を登る、
峠からの眺めも十勝岳は雲を被ってダメ、林間の下りから田園地帯のコースを快走して上
富良野に到る。d299で上富良野市街を南下して今回も青山サイクルでオイル交換する。上
富良野からd298に乗り畑の中を走る、フラットな直線コースで黄金に波打つ麦畑の彼方に
富良野岳が美しい。

富良野岳・中富良野付近から

  麓郷

 富良野東方の鳥沼公園からd253に乗り麓郷に向かう、林間の上り坂を走るとすぐに広い
駐車場を持つ展望台が有る、富良野市街やその彼方の芦別岳の眺めが素晴らしい。展望台
から更に林間を登ると台地の上に出て八幡丘に到る、牧場や畑作地が広がりその先は樹海
越しに富良野岳が横たわる。

八幡丘付近から

 台地上の牧場を走り畑地を抜け南下して麓郷市街に入る、昼時のためか閑散としている
市街で給油、麓郷展望台を目指して畑地の農道を東に走る。麓郷は往年の国民的TVドラマ
「北の国から」の撮影関連地や建物などを観光スポットとして売り出している、途中の「拾
ってきた家」は土産店や食べ物店が並び観光客で混みあっている、観光客もドラマ縁の地
や建物を巡るために麓郷を訪れているようだ、農道も観光客の乗用車が多い。展望台入口
も土産店や食べ物店が並び駐車場は満杯で観光客が多く埃っぽい、早々に退散して展望台
に向かう、遊歩道のような狭いコースに乗り急勾配のダートを登ると丘の上に出る。畑が
広がる丘の西端が展望台になっていて、麓の麓郷からその先の芦別岳から夕張岳へ続く
山並みが良く見える。

麓郷展望台から芦別岳

麓郷展望台から富良野岳

 しばらく風景を眺めた後展望台から麓郷に下り、d544で林間を下り布部からR38に乗り
富良野市街へ向かう。コープさっぽろで食料を調達し2Fの書店で買い漏らしていた文庫本
を二冊購入、この本が翌日大いに役立つ。R38に乗り南下して布部で空知川を渡ると農道
に入る、そのまま畑の中の農道を乗り継いで太陽の里に戻る。サイトの日陰に座り焼肉で
寛ぐ、夕方に少し年少でさいたま市の農家S氏がやって来て近くに設営、やや離れて少し
年配で山鹿町のE氏が設営、どちらもベテランライダーで話が弾む。

  雨天停滞

 12日 朝目覚めると雨が降っている、雨の予報は出ていたが昼頃からと油断していた。
幸いブルーシートを掛けていたので装備は全く濡らしていない、シートの中で撤収作業
をして何時でも出発できるようにし、炊事棟に出かけ朝食を摂る。S氏とE氏もやって
来て三人でお茶を飲みながら話す、E氏からは熊本空港から砥用方面への広域農道マミコウ
ロードを紹介される。しばらく話しているとサイトの管理人が出勤してきて話に加わる。
彼らは近くの果樹農家の人で管理を委託されているとのこと、日帰り温泉や安い宿泊所を
教えてもらう。駐車場の横にサクランボが沢山実っているがなぜ今頃と尋ねると、長雨で
実りが遅く味も不味く出荷できない、不味くカラスも食べないので残っているとのこと。
S氏は「ハイランドふらの」へ出掛け日帰り温泉に、バイクの故障したE氏は農協へバイ
ト探しに、そして私は隣のふれあいの家へ行くことにする。ふれあいの家に出掛け宿泊を
頼むと今からでもと言ってくれる、すぐにサイトに戻り荷物をバイクに積み込む。9時過ぎ
からふれあいの家に宿泊、低料金なのにバストイレ付の比較的新しい施設、早速入浴して
寛ぐ。昨日購入した文庫本のお陰で退屈せずに過せる、たいした降り方ではないが雨は
夕方まで続く。