北海道 2012(1)道北
三度、北海道
6/25日 14:06出発、曇。
日差しが強く蒸し暑く気温は28℃を示している、近所のスタンドで満タンにして出発、
塩田八幡で旅の無事を願い三田郊外に到ると曇って来て涼しくなる。県道k37に乗り北上
すると小柿で空模様が怪しくなり薄ら寒さを感じる、後川に到ると雨粒が当り出しすぐに
土砂降りとなる。道端に建つ倉庫の軒下にバイクごと突っ込み雨宿り。数分で小康状態に
なり再出発、古坂峠に設置された気温表示は21℃を示し、濡れた体には寒い。日置に下り
R173に乗る、交通量はさほど多くなく曇り空の下だが快走、道の駅「瑞穂」で休憩。休憩
後、綾部に到ると国道は意外と空いているのでR27をそのまま舞鶴まで走ることにする。
今にも降り出しそうな空模様の下、舞鶴に到ると市街を貫き舞鶴港から府道f565に乗り、
この季節では日没にはまだかなり時間が有るのに黄昏時のように薄暗くなった海岸沿いを
走る。府道はフラットコースだが集落内では狭くなり、海岸沿いにはカーブが続き速度は
出せない。今年は迷うことなく余部下からR27に乗る、国道は混み合っており慎重に走り
東舞鶴FTに到る。乗船手続きをすると二等船室の入れ込みが無くなり、同等クラスはツー
リストAで指定ベッドになっている、ホームページの案内ではよく理解できなかったが納
得。乗船手続き後、今夜と明日の食料調達のため市街に出掛け、アマービレHの傍に在る
スーパーフクヤで購入。FTに戻り2Fの待合室で寛ぐ。節電のためか待合室は暑く不快
なので20時頃に駐車場に出る、21時に小樽のグリーンHに予約の連絡を入れる。広島の
中年の夫婦に声を掛けられしばらく話す。その後、後続のバイクのライダーが戻って来て
話す、50歳過ぎの男性で徳島の大歩危から来たM氏、北海道は初めてでコース情報などを
尋ねられるままに答えていると意気投合する。23:30乗船、今回もアカシアで縁が深いフネ
だ、姉妹船ハマナスには北海道初回の往路に乗ったきり。M氏と共に船室に上がる、ツー
リストAは一室にベッドを10台個室風に仕切って組み合わせている、プライバシーはかな
り守られるが空いている時期は入れ込みの方が快適だと思う、ライダー同士の情報交換も
困難。
ツーリストAのベッド
着替えを済ませ寛いでいるとM氏がやって来る、飲みながらツーリングの情報を話す。
0:30出航、詳細は明日にして0:45就寝。
26日 快晴。
朝食は用意してきたおにぎりと味噌汁を摂り、午前中はM氏とラウンジで情報交換や船
内ビンゴ大会に参加。午後は昼寝で時間を潰す。21:00下船、運河沿いの港湾道路をM氏
と共にホテルに向かう、さすがに三回目となると迷わずに10分ほどでグリーンHに到着。
荷物を部屋に降ろすとM氏を誘い夕食の購入にセイコーマートに出掛ける、今後何度も利
用するから倶楽部カードを作る。
北日本海に沿って
27日 7:50出発、快晴。M氏に小樽からスムーズに抜け出るコースのアドバイスをして
一足先に出発。運河に向かい駅前通を北に下ると道々d17乗る、通勤時間帯で混み合って
いるが広く走り易いコース。若竹(信)でR5に乗り換える、国道は大型トラックが多く速度
も出しているが走り易い、銭函ICの手前で信号停車すると右手に並んだ若いライダーから
「神戸からですか、何日目ですか」と声を掛けられ話す、信号が変わるとお気を付けてと
挨拶をして札幌方面に直進して行く、彼のバイクは室蘭№を付けている。左のコースを
取りR337に乗り換えしばらく走ると後ろにワンボックスが付く、様子を窺っていると追い
越して前方に出て、姫路№のプレートを見せるように速度を合せて走った後ハザードを点
滅させて速度を上げた。同じ神戸の旅行者が挨拶をしていったようだ。手稲の山口付近
では柳の雄花が空中を舞う、青空に美しく浮かぶのを見ると北海道を走っていると実感。
大型トラックが多いが側道も広く走り易いR337を快走し、花畔ICからR231に乗り換え
る、交通量はかなり少なく更に走り易くなり風景も楽しめる。R231に乗り換えるとすぐに、
M氏が合図をして追い越して行く。石狩川を渡ると干草の香りが漂い柳の雄花が舞う中を
快走、望来手前の丘から眺める望来浜の風景が素晴らしいので停車。青空・青い海・白い
風車が並ぶ草原の丘に伸びるコース、北海道の海岸線ツーリングの定番風景が揃っており
気付けば昨年とまったく同じ場所で写真を撮っている。
望来(モーライ)浜
望来から内陸を少し迂回して再び石狩湾に沿って北上、厚田を通過し海岸段丘に登ると
行く手の海岸線が美しい、停車して撮影。
厚田から
出発すると後方に見慣れたバイクが付く、なぜかM氏が後を走っている。停車して話す、
厚田のコンビニに寄っていると私が通過したので追い駆けてきたらしい、先のコースの
アドバイスをして別れる。再び石狩湾沿いを北上し、送毛トンネルを抜け浜益に到る。浜
益からさくらんぼ狩りの案内を眺めながら小さな峠を登っているとガス欠、走行距離を錯
覚していたがよく考えると昨日の給油から200km近く走っているから当然。浜益まで引き
返すかとも思うが予備で雄冬まで走ることにする、ここからは長いトンネルが有るが大丈
夫の筈と思い込む。雄冬岬を回り白銀の滝で休憩、天気は良いが走っていると寒いので長
袖のシャツを着用。
白銀の滝
雄冬の集落にはスタンドが無い、増毛までは十分に走れる筈だが経済速度で走り増毛市
街に到り給油。増毛市街を抜け増毛港から線路に沿って走りR231に乗る。しばらくして
ミラーを見るとすぐ後ろにパトカーが付いている、給油後も経済速度で走っていたから後
方を気にしていなかった、油断。法定速度を数キロオーバーしているが止められることは
無いだろうと左に寄り速度を落とすと、パトカーは速度を上げ追い越して行った。この
コースでは、昨年は取り締まりもしていた油断禁物、慎重に走り留萌に到る。今日は靄が
懸かり遠望が利かないから海岸コースではなく、国道で市街中心を通り留萌港から港沿い
の地道を抜けR232に乗る。過去二度は午前も早いうちに走り空いていたコースだが、午後
ではかなりの交通量。小平に到るとコース両側に花がたくさん咲いており、浜昼顔は今が
盛り。小平から海岸段丘下をほぼ直線に北上、小平鰊番屋を通過し海を眺めながら快走
して苫前に到る。時間的には羽幌や初山別まで十分行けるが、初日から無理をしないこと
にして、道の駅の隣にあるキャンプ場「とままえ夕陽ヶ丘」に向かう。海岸段丘上の施設
で、全体がオートキャンプ対応で設備も良く開放的な広々とした芝のサイト。見晴らしが
良くサイトの下は苫前漁港でその先に天売・焼尻両島が横たわる、内陸部にはどこまでも
丘陵地が広がる。幕営手続きを行う、フリーサイトは管理棟横の狭い一角だが他に利用者
も来ないから好きなサイトに設営するようにとのこと。ありがたく好意を受け、景色が
良く快適そうな中央部のオートサイトに荷物を下ろし買物に出かける、途中に覗いた道の
駅の駐車場には数台のキャンピングカーが停車している。苫前にはスーパーは無いが国道
沿いにセイコーマートが有り必要な物は入手できる。サイトに戻り冷たいビールを飲み
ながら設営作業、風が強く手間取っているとカラスがつまみを狙ってやって来る。設営後、
景色を眺めながら寛ぐ、天気は良いが風があり日陰がなくとも快適。頭上ではヒバリが
姦しい、明日の朝は早くから起こされそうな予感。
サイトから北方
18時頃に風が無くなり、虫を心配したが出てこず快適に寛ぐ。19時過ぎになると夕日が
美しい、天売と焼尻の間に沈むが水平線に靄が懸かり日没の瞬間は見えない。
苫前の日没
サロベツ北上
28日 7:25出発、快晴。3時30頃の夜明けと共にヒバリが鳴きカッコウの声も聞こえて
来る。5時過ぎには直射日光が暑い、出発までに汗まみれになってしまう、荷物を纏めて日
陰になる炊事棟横のベンチに疎開する。6時前に爺さんがやってきてしばらく話し込んで
ゆく。7時頃には近くで幕営していたキャンピングカーの同年輩の夫婦が話しかけて来る、
彼らは道南の方を回って来て今日は羽幌から焼尻島へ渡るとのこと、しばらく情報交換を
する。出発準備が滞るが人と話すのも旅の楽しみ、できれば寛いでいる夕方に声を掛けて
いただきたい。キャンプ場からR232に乗る、通行車輌は少ないが皆かなり速度を出して
いる。すぐに羽幌を通過し初山別村に入るとコース際に花が色々と咲いている、特にエゾ
スカシユリのオレンジがコースに沿って連なり、今盛りと咲いている。道の駅「しょさん
べつ」でトイレストップ、朝早いため施設は開いていないが駐車場には数組のキャンピン
グカー族が開館を待っている。道の駅を出ると海沿いを北上すぐに遠別に到る、いつもの
ように市街に直進して走り抜けると草原の中で左折、すぐに開拓農道に出合う。いつも市
街を抜けると適当な農道を左折して開拓農道に乗っているが、今回は正しい入口を確認
することにする。開拓農道を南下すると遠別漁港に到る、漁港の構内をさらに南下すると
広い道路に出合う、そこを左折するとすぐに遠別市街入口の交差点に到る。遠別の入口で
直進せずに遠別漁港への案内に従い左折するのが本来のコースのようだ。入口を確認して
再び開拓農道に乗り北上、天気は良いが海上には靄が懸かり利尻は見えない、コースの両
側はハマナスやエゾカンゾウが最盛期。
遠別開拓農道
牧草地帯から天塩港を経由して天塩市街に入る、天塩からd106に乗り北上。計画では
サロベツから半島を横断して浜頓別に行く予定だが、時間は充分余裕が有るし天気は最高
のツーリング日和、このまま北上し稚内を回って浜頓別に向かうことにする。直線コース
を快走し抜海を通過し更に北上すると、稚内市街に向かうd106と別れd254に乗り海沿い
に野寒布岬に到る。岬は晴天だが強風が吹き駐車しているバイクが吹き倒されないかと不
安になる。
ノシャップ岬
岬からd254で南下、北防波堤を見てそのまま稚内港を走り、市街東方の潮見町付近で給
油しR238に乗り宗谷岬に向かう。空港を過ぎた付近から宗谷湾越しに、丘陵上に並ぶ風車
が青空を背景に美しく見えて来る。風車の並ぶ丘に向かい快走して、宗谷岬の手前からd889
に乗り宗谷丘陵に登る。d889は広く整備され傾斜やカーブは緩く、交通量も少なく走り
易いコース。しばらく内陸に向かい走るとなだらかに波打つ丘陵上に出る、牧草地や草原
が広がりその先に青いオホーツク海が広がる。
宗谷丘陵
宗谷丘陵 2
観光客やライダーと若干出会うがほとんど独走し、牧草地を走り風車が立ち並ぶ丘陵上
を南下し、笹原と小潅木地帯に入り林間をゆっくりと下るとd1077と出合う。d1077は最
近整備されたようで広く舗装は新しい、今までのコースより通行車輌が多いが快走路、林
間をのんびり走り東浦に到りR238に乗り換える。オホーツクを眺めながら快走して、知来
別を通過した処で後方から見慣れたバイクが近付いて来るのに気付く。M氏が追いついて
来た、路肩に停車し話を聞くとサロベツや宗谷岬で時間を食ったようだ、彼が宗谷岬で停
車している頃私が宗谷丘陵を走り先行したようだ。彼にエサヌカ線の入り口をアドバイス
してクッチャロ湖に先行してもらう。再び走り出し浜猿払から農道エサヌカ線に乗り換え
る。今日も快晴の草原コースではほとんど他の車とは出会わない、陽炎の立つ直線を快走
して再びR238に乗る。
エサヌカ線
すぐに浜頓別の市街に入りクッチャロ湖に到る。M氏と少し離れた場所に荷物を下ろ
した後、M氏と食料の調達に出掛ける。夕暮れに松下氏と情報交換をして寛いでいると、
湖に沈む夕日が美しい、受付時に管理員の女性から今日は夕日が綺麗かもと言われたが
あまり期待はしていなかったので驚く。ここで夕日を見るのは初めてだし穏やかな湖面を
見たのも初めて、カメラを持って湖岸に立つ。
クッチャロ湖落日
三度、北海道
6/25日 14:06出発、曇。
日差しが強く蒸し暑く気温は28℃を示している、近所のスタンドで満タンにして出発、
塩田八幡で旅の無事を願い三田郊外に到ると曇って来て涼しくなる。県道k37に乗り北上
すると小柿で空模様が怪しくなり薄ら寒さを感じる、後川に到ると雨粒が当り出しすぐに
土砂降りとなる。道端に建つ倉庫の軒下にバイクごと突っ込み雨宿り。数分で小康状態に
なり再出発、古坂峠に設置された気温表示は21℃を示し、濡れた体には寒い。日置に下り
R173に乗る、交通量はさほど多くなく曇り空の下だが快走、道の駅「瑞穂」で休憩。休憩
後、綾部に到ると国道は意外と空いているのでR27をそのまま舞鶴まで走ることにする。
今にも降り出しそうな空模様の下、舞鶴に到ると市街を貫き舞鶴港から府道f565に乗り、
この季節では日没にはまだかなり時間が有るのに黄昏時のように薄暗くなった海岸沿いを
走る。府道はフラットコースだが集落内では狭くなり、海岸沿いにはカーブが続き速度は
出せない。今年は迷うことなく余部下からR27に乗る、国道は混み合っており慎重に走り
東舞鶴FTに到る。乗船手続きをすると二等船室の入れ込みが無くなり、同等クラスはツー
リストAで指定ベッドになっている、ホームページの案内ではよく理解できなかったが納
得。乗船手続き後、今夜と明日の食料調達のため市街に出掛け、アマービレHの傍に在る
スーパーフクヤで購入。FTに戻り2Fの待合室で寛ぐ。節電のためか待合室は暑く不快
なので20時頃に駐車場に出る、21時に小樽のグリーンHに予約の連絡を入れる。広島の
中年の夫婦に声を掛けられしばらく話す。その後、後続のバイクのライダーが戻って来て
話す、50歳過ぎの男性で徳島の大歩危から来たM氏、北海道は初めてでコース情報などを
尋ねられるままに答えていると意気投合する。23:30乗船、今回もアカシアで縁が深いフネ
だ、姉妹船ハマナスには北海道初回の往路に乗ったきり。M氏と共に船室に上がる、ツー
リストAは一室にベッドを10台個室風に仕切って組み合わせている、プライバシーはかな
り守られるが空いている時期は入れ込みの方が快適だと思う、ライダー同士の情報交換も
困難。
ツーリストAのベッド
着替えを済ませ寛いでいるとM氏がやって来る、飲みながらツーリングの情報を話す。
0:30出航、詳細は明日にして0:45就寝。
26日 快晴。
朝食は用意してきたおにぎりと味噌汁を摂り、午前中はM氏とラウンジで情報交換や船
内ビンゴ大会に参加。午後は昼寝で時間を潰す。21:00下船、運河沿いの港湾道路をM氏
と共にホテルに向かう、さすがに三回目となると迷わずに10分ほどでグリーンHに到着。
荷物を部屋に降ろすとM氏を誘い夕食の購入にセイコーマートに出掛ける、今後何度も利
用するから倶楽部カードを作る。
北日本海に沿って
27日 7:50出発、快晴。M氏に小樽からスムーズに抜け出るコースのアドバイスをして
一足先に出発。運河に向かい駅前通を北に下ると道々d17乗る、通勤時間帯で混み合って
いるが広く走り易いコース。若竹(信)でR5に乗り換える、国道は大型トラックが多く速度
も出しているが走り易い、銭函ICの手前で信号停車すると右手に並んだ若いライダーから
「神戸からですか、何日目ですか」と声を掛けられ話す、信号が変わるとお気を付けてと
挨拶をして札幌方面に直進して行く、彼のバイクは室蘭№を付けている。左のコースを
取りR337に乗り換えしばらく走ると後ろにワンボックスが付く、様子を窺っていると追い
越して前方に出て、姫路№のプレートを見せるように速度を合せて走った後ハザードを点
滅させて速度を上げた。同じ神戸の旅行者が挨拶をしていったようだ。手稲の山口付近
では柳の雄花が空中を舞う、青空に美しく浮かぶのを見ると北海道を走っていると実感。
大型トラックが多いが側道も広く走り易いR337を快走し、花畔ICからR231に乗り換え
る、交通量はかなり少なく更に走り易くなり風景も楽しめる。R231に乗り換えるとすぐに、
M氏が合図をして追い越して行く。石狩川を渡ると干草の香りが漂い柳の雄花が舞う中を
快走、望来手前の丘から眺める望来浜の風景が素晴らしいので停車。青空・青い海・白い
風車が並ぶ草原の丘に伸びるコース、北海道の海岸線ツーリングの定番風景が揃っており
気付けば昨年とまったく同じ場所で写真を撮っている。
望来(モーライ)浜
望来から内陸を少し迂回して再び石狩湾に沿って北上、厚田を通過し海岸段丘に登ると
行く手の海岸線が美しい、停車して撮影。
厚田から
出発すると後方に見慣れたバイクが付く、なぜかM氏が後を走っている。停車して話す、
厚田のコンビニに寄っていると私が通過したので追い駆けてきたらしい、先のコースの
アドバイスをして別れる。再び石狩湾沿いを北上し、送毛トンネルを抜け浜益に到る。浜
益からさくらんぼ狩りの案内を眺めながら小さな峠を登っているとガス欠、走行距離を錯
覚していたがよく考えると昨日の給油から200km近く走っているから当然。浜益まで引き
返すかとも思うが予備で雄冬まで走ることにする、ここからは長いトンネルが有るが大丈
夫の筈と思い込む。雄冬岬を回り白銀の滝で休憩、天気は良いが走っていると寒いので長
袖のシャツを着用。
白銀の滝
雄冬の集落にはスタンドが無い、増毛までは十分に走れる筈だが経済速度で走り増毛市
街に到り給油。増毛市街を抜け増毛港から線路に沿って走りR231に乗る。しばらくして
ミラーを見るとすぐ後ろにパトカーが付いている、給油後も経済速度で走っていたから後
方を気にしていなかった、油断。法定速度を数キロオーバーしているが止められることは
無いだろうと左に寄り速度を落とすと、パトカーは速度を上げ追い越して行った。この
コースでは、昨年は取り締まりもしていた油断禁物、慎重に走り留萌に到る。今日は靄が
懸かり遠望が利かないから海岸コースではなく、国道で市街中心を通り留萌港から港沿い
の地道を抜けR232に乗る。過去二度は午前も早いうちに走り空いていたコースだが、午後
ではかなりの交通量。小平に到るとコース両側に花がたくさん咲いており、浜昼顔は今が
盛り。小平から海岸段丘下をほぼ直線に北上、小平鰊番屋を通過し海を眺めながら快走
して苫前に到る。時間的には羽幌や初山別まで十分行けるが、初日から無理をしないこと
にして、道の駅の隣にあるキャンプ場「とままえ夕陽ヶ丘」に向かう。海岸段丘上の施設
で、全体がオートキャンプ対応で設備も良く開放的な広々とした芝のサイト。見晴らしが
良くサイトの下は苫前漁港でその先に天売・焼尻両島が横たわる、内陸部にはどこまでも
丘陵地が広がる。幕営手続きを行う、フリーサイトは管理棟横の狭い一角だが他に利用者
も来ないから好きなサイトに設営するようにとのこと。ありがたく好意を受け、景色が
良く快適そうな中央部のオートサイトに荷物を下ろし買物に出かける、途中に覗いた道の
駅の駐車場には数台のキャンピングカーが停車している。苫前にはスーパーは無いが国道
沿いにセイコーマートが有り必要な物は入手できる。サイトに戻り冷たいビールを飲み
ながら設営作業、風が強く手間取っているとカラスがつまみを狙ってやって来る。設営後、
景色を眺めながら寛ぐ、天気は良いが風があり日陰がなくとも快適。頭上ではヒバリが
姦しい、明日の朝は早くから起こされそうな予感。
サイトから北方
18時頃に風が無くなり、虫を心配したが出てこず快適に寛ぐ。19時過ぎになると夕日が
美しい、天売と焼尻の間に沈むが水平線に靄が懸かり日没の瞬間は見えない。
苫前の日没
サロベツ北上
28日 7:25出発、快晴。3時30頃の夜明けと共にヒバリが鳴きカッコウの声も聞こえて
来る。5時過ぎには直射日光が暑い、出発までに汗まみれになってしまう、荷物を纏めて日
陰になる炊事棟横のベンチに疎開する。6時前に爺さんがやってきてしばらく話し込んで
ゆく。7時頃には近くで幕営していたキャンピングカーの同年輩の夫婦が話しかけて来る、
彼らは道南の方を回って来て今日は羽幌から焼尻島へ渡るとのこと、しばらく情報交換を
する。出発準備が滞るが人と話すのも旅の楽しみ、できれば寛いでいる夕方に声を掛けて
いただきたい。キャンプ場からR232に乗る、通行車輌は少ないが皆かなり速度を出して
いる。すぐに羽幌を通過し初山別村に入るとコース際に花が色々と咲いている、特にエゾ
スカシユリのオレンジがコースに沿って連なり、今盛りと咲いている。道の駅「しょさん
べつ」でトイレストップ、朝早いため施設は開いていないが駐車場には数組のキャンピン
グカー族が開館を待っている。道の駅を出ると海沿いを北上すぐに遠別に到る、いつもの
ように市街に直進して走り抜けると草原の中で左折、すぐに開拓農道に出合う。いつも市
街を抜けると適当な農道を左折して開拓農道に乗っているが、今回は正しい入口を確認
することにする。開拓農道を南下すると遠別漁港に到る、漁港の構内をさらに南下すると
広い道路に出合う、そこを左折するとすぐに遠別市街入口の交差点に到る。遠別の入口で
直進せずに遠別漁港への案内に従い左折するのが本来のコースのようだ。入口を確認して
再び開拓農道に乗り北上、天気は良いが海上には靄が懸かり利尻は見えない、コースの両
側はハマナスやエゾカンゾウが最盛期。
遠別開拓農道
牧草地帯から天塩港を経由して天塩市街に入る、天塩からd106に乗り北上。計画では
サロベツから半島を横断して浜頓別に行く予定だが、時間は充分余裕が有るし天気は最高
のツーリング日和、このまま北上し稚内を回って浜頓別に向かうことにする。直線コース
を快走し抜海を通過し更に北上すると、稚内市街に向かうd106と別れd254に乗り海沿い
に野寒布岬に到る。岬は晴天だが強風が吹き駐車しているバイクが吹き倒されないかと不
安になる。
ノシャップ岬
岬からd254で南下、北防波堤を見てそのまま稚内港を走り、市街東方の潮見町付近で給
油しR238に乗り宗谷岬に向かう。空港を過ぎた付近から宗谷湾越しに、丘陵上に並ぶ風車
が青空を背景に美しく見えて来る。風車の並ぶ丘に向かい快走して、宗谷岬の手前からd889
に乗り宗谷丘陵に登る。d889は広く整備され傾斜やカーブは緩く、交通量も少なく走り
易いコース。しばらく内陸に向かい走るとなだらかに波打つ丘陵上に出る、牧草地や草原
が広がりその先に青いオホーツク海が広がる。
宗谷丘陵
宗谷丘陵 2
観光客やライダーと若干出会うがほとんど独走し、牧草地を走り風車が立ち並ぶ丘陵上
を南下し、笹原と小潅木地帯に入り林間をゆっくりと下るとd1077と出合う。d1077は最
近整備されたようで広く舗装は新しい、今までのコースより通行車輌が多いが快走路、林
間をのんびり走り東浦に到りR238に乗り換える。オホーツクを眺めながら快走して、知来
別を通過した処で後方から見慣れたバイクが近付いて来るのに気付く。M氏が追いついて
来た、路肩に停車し話を聞くとサロベツや宗谷岬で時間を食ったようだ、彼が宗谷岬で停
車している頃私が宗谷丘陵を走り先行したようだ。彼にエサヌカ線の入り口をアドバイス
してクッチャロ湖に先行してもらう。再び走り出し浜猿払から農道エサヌカ線に乗り換え
る。今日も快晴の草原コースではほとんど他の車とは出会わない、陽炎の立つ直線を快走
して再びR238に乗る。
エサヌカ線
すぐに浜頓別の市街に入りクッチャロ湖に到る。M氏と少し離れた場所に荷物を下ろ
した後、M氏と食料の調達に出掛ける。夕暮れに松下氏と情報交換をして寛いでいると、
湖に沈む夕日が美しい、受付時に管理員の女性から今日は夕日が綺麗かもと言われたが
あまり期待はしていなかったので驚く。ここで夕日を見るのは初めてだし穏やかな湖面を
見たのも初めて、カメラを持って湖岸に立つ。
クッチャロ湖落日