60_60_30 零半乗

50ccバイクでの走行記録

北海道 2012(2)道北

2013年03月07日 | 北日本
北海道 2012(2)道北

  サロベツ原野

 29日 7:00出発、快晴。
 今日は連泊、軽装でサロベツ方面に向かう。キャンプ場前の地道を南下するとすぐにd84
に乗る、牧草地帯を走ると間もなく右手にクッチャロ湖が見える。湖を眺めながらしばら
く走ると、湖の西岸を回るd710が合流して来て左右には牧場が広がる中を快走。

d84の牧場

 左右から牧場が消え、低潅木の林間を走り小さな峠を越える、整備された走り易い
コースだが周囲に人家は無く時々車に出会うだけ。上猿払に到るが周囲に人家は無くキタ
キツネと出会う、上猿払からコースは狭くなり対向車が来れば道を譲らねばならないかと
注意して走る。川沿いのコースを走り緩いカーブを曲ると道の真ん中にエゾシカが立って
いる、驚かさないように速度を落として近づくと数メートルの処で気付かれ傍の草むらに
飛び込んだ。再び小さな峠を越えるとd785への分岐に到り乗り換える、d785は新しく整
備されたようで広く路面状況も良好。分岐から林間を登り、峠を越えると川沿いをゆっく
りと下りd645に出合う。d645も広く整備されたコースだが車は走っていない、d645に
乗り換えると小さなカーブを繰り返し峠に登る、峠からの眺めは見渡す限り緑の樹海が
広がり人が住む気配が無い。峠を下り川沿いを走り出すと林間に牧草地が現れ、しばらく
すると牧場地帯を走る。防雪林に囲まれた宗谷本線を渡るとd256に出合う、農地を走る
d256は旧国道だったのではないかと思われる広いフラットコース、幌延への途中では
ほとんど車に出会わない。幌延南郊からd121に乗り幌富バイパスとR40を繋ぐ地方道に
直進して西へ向かう、大型トラックが多数走るコースだが片側二車線で路肩も広く走り
易い。R40に乗り北上、大半の車は併走するバイパスを走るため地元の車が時々走るのみ、
しばらく走ると湿原センターへのd972に乗り換え牧草地を走り幌延湿原Cに到る。湿原を
散策する、ノハナショーブとトキソウが最盛期。

幌延湿原C

 湿原Cから農道を走り北側のパンケ沼に向かう、昨年はダートだったので断念した沼へ
の侵入路が、今年は舗装されている。入口からすぐの処に駐車場が有り、ここからは散策
路を徒歩で行く、今日も利尻は靄でかすかに見えるのみ。

パンケ沼付近の牧草地

パンケ沼

下沼駅

 パンケ沼から農道を東に走り、下沼駅北側の踏切を渡りR40に乗る。再びR40を北上、
豊富で給油してd444に乗り換えサロベツ原野を西に快走し落合広域農道に乗る。牧草地を
独走すると正面に利尻島が見えるが、鮮明ではないのが残念。

落合広域農道

 次に丘陵の上を走るd763に乗り換え北上すると右手に兜沼が見えてくる、沼の北側を
廻り踏切を渡るとd1118に乗り換える。兜沼駅前を通過すると案内に従い兜沼公園に
向かいキャンプ場を視察、湖畔の林間サイトで快適そうだが食料調達には苦労しそう。
d1118に戻り東に向かいR40に乗り北上、すぐに幌富バイパスとの合流点に到りそこの
信号からd138に乗り換える。牧場地帯から林間を走り丘陵に上ると沼川の集落、昔は国鉄
天北線の駅が有ったこの辺りの中心的集落だが今は閑散とした佇まい。d121で集落を抜け
ると再びd138に乗り丘陵地帯のシラカバなどの低潅木林を走る。整備された交通量の
少ない快走路で小さな峠を越えると鬼志別川沿いの林間を東に走る。丘陵地帯から下ると
内陸性気候のせいで非常に暑い、快晴で低潅木林の広いコースでは日陰も無い。鬼志別の
集落に入り日陰を探すが見当たらない、役場の横の木陰に停車して休憩。猿払村の中心
だが閑散として通りには車もほとんど走っていない。役場から鬼志別駅に出て、新しく整
備された幅広いd1089に乗る、牧場地帯を走るがほとんど車と出会わない。ポロ沼付近で
浜猿払へのd584に乗り換えて、小さな橋を渡ると川沿いの農道がありカムイト沼の案内表
示、地図で確認すると浅茅野へ抜けられる。林間の走り易いコースを南下し右手の樹間
越しにカムイト沼を眺め浅茅野に到る。浅茅野の淋しい集落からR238に出て、牧場地帯を
少し南下すると小沼付近からd710に乗りクッチャロ湖を周回する。d710の入口付近は低
潅木林を走るがすぐに丘陵の牧場地帯となる、走っているのは農作業車のみ、時折見える
クッチャロ湖を眺めながら丘陵地のアップダウンを快走して、d84に出合い乗り換えて朝の
コースをクッチャロ湖畔に戻る、サイトでは蜩のようなセミの声が溢れたている、エゾゼ
ミかなと思うが不明。サイトの隣のウィングで温泉に浸かり夕食の買出しに行く。サイト
に戻って寛いでいると近くで設営している若いライダーから焼鳥を貰う、彼は所沢からの
郵便職員で遅くまで飲みながら情報交換をする。今日の日没は昨日以上の夕陽が見られた、
靄も無く雲に妨げられることも無く湖の彼方の地平に沈んだ。

クッチャロ湖日没

  宗谷丘陵

 30日 6:55出発、快晴。
 本日も連泊、朝食の準備をしていると、近くに幕営していた多摩№のライダーがコー
ヒーを淹れてくれる、昨夜声を掛けてもらったが来られなかったお詫びとのこと、美味し
いコーヒーでした。軽装で走り出す、ゆっくりと宗谷丘陵を回ることにしてクッチャロ湖
から浜頓別北郊の地道を走りR238に乗る、朝早いためかほとんど車は走っていない。快走
していてクリーンセンターを過ぎた後の右折路の標識を見落とす、しばらくして気付き
引き返して農道エサヌカ線に乗る。いつも昼頃だが始めて早朝に走る、空気が澄み地平線
や水平線が鮮明に見え、開花したての花は色鮮やかで美しい。

ハマナス

エゾスカシユリ

 浜猿払からd584に乗り内陸に向かいd1089に乗り換える、昨日の午後のコースを逆行
し鬼志別駅に到る。鬼志別市街を貫き丘陵地に登ると農道を北に向かう、昨年この丘陵で
はハクサンチドリが最盛期だったが、今年は時期を過ぎてしまったようで花柄が残るのみ。
丘陵から青いオホーツクに向けて緩い傾斜を下る、コース左右は草原の丘陵が波打ち左手
には自衛隊の演習地が広がる。

知来別付近

 知来別からR238に乗り少し北上して東浦からd1077に乗り内陸に向かう、このコース
は稚内への主要路らしくほとんどの車が左折する。しばらく西に向かいd889に乗り換える
前にd1077を少し先まで走り、一昨日林間に見えて気になっていた新しい橋まで行く。橋
から引き返しd889に乗るがこちらに右折する車は皆無、宗谷丘陵には観光客がまだ少なく
独走状態で風車の間を快走。

宗谷丘陵の風車

 草原の丘陵を北上してレーダーサイトの丘への細道に入る、舗装はされているが車一台
の幅しか無い。急傾斜を登るとレーダーサイトから更に道は続く、笹原の丘陵上を小さな
アップダウンやカーブを繰り返し進むとコース前方が白い道になっている。不思議に思い
ながら前進する、白い砕石が敷かれているのかと思ったが乗ってみるとタイヤの下で何か
が砕ける感触。停車して観察すると、砕かれたホタテの貝殻が舗装の代わりに分厚く敷か
れている。

貝殻の道

宗谷丘陵と風車

 白い道を少し進むと宗谷丘陵の最高点らしき辺りに到る、海上には靄が架かり水平線は
不鮮明でサハリンも見えない。このまま前進すると2km足らずで海岸に下ってしまう、
往路を引き返し再びd889に乗り北上するとすぐに宗谷岬への農道に乗り換え牧草地帯を
北に下る。宗谷岬は大型バスなども駐車していて観光客が多い、岬の駐車場で休憩して
いるとライダーが次々と話し掛けてくる。野田№の若者、浜松№の同年輩、自宅近くの中
年ライダーなどと情報交換する、北海道ツーリングのベテランから初めてのライダーなど
様々な人達と。岬からR238に乗り清浜で給油、今日も朝から暑いようで、走っていると
風が冷たいがスタンドの職員は半袖姿。ここの出光スタンドは岬のスタンドと同系列で、
最北端の給油所での給油証明書と記念品をくれる。給油後、宗谷湾に沿って走り稚内空港
付近に到りまたも入口を見落としたことに気付く。地図で確認するとd1077まで引き返し
ても僅かな距離、しかしすぐ近くの農道を走っても予定のコースに乗れるようだ。少し
戻り増幌支線農道に乗り南下、低い丘陵の牧草地帯を走ると広い農道に出合う、車もしば
しば行き来している。左折して丘陵地を下り川を渡ると更に広い道路に出合う、地図で確
認するとd1077から直進する農道らしく予定のコースに乗ることができた。右折して南下
するとd1119に出合い乗り換える、増幌川沿いに牧場地帯を南下し、牧草地帯の丘陵地
から林間を走り小さな峠を越え丘陵上を快走すると沼川に到る。

牧場地帯を走るd1119

 沼川からは昨日と同じd138を走る、丘陵から下ると今日も暑い。鬼志別からも昨日の
コースを走りカムイト沼に寄る、林に囲まれ小鳥のさえずりのみが満ち溢れる小さな湖、
紅葉の時期は素晴らしい処と思われる。浅茅野からR238に乗り浜頓別の手前から案内に
従い、海辺のベニヤ原生花園に向かう。原生花園は観光客もほどほどに居てハマナスと
ノハナショーブの最盛期、海からの風は涼しいが快晴下の昼過ぎに散策するのは厳しい、
短い遊歩道を廻り早々に退散。途中、いつものコープに寄り食料調達をしてサイトへ戻る
と湖を眺め寛ぐ。近くに能代№のカブ90cc停車しており一人用のテントが張ってある、挨
拶をして話をすると37歳とのこと。その他に野田№のBMWが近くに設営している。夕食
時にプリウスで回っている広島の男性がやって来る、北海道ベテランの64歳で、食料や
飲み物をたくさん持ち出して一緒に飲食しようと誘われる。好意に感謝して能代の男性も
誘いに行く、三人で遅くまで歓談する。今日も夕陽はきれいが、地平に雲が広がり昨日
ほどではない。