詩画・月見る月[賽の河原]

2017-03-08 11:49:47 | 賽の河原
ふらっと入った店の壁に満月の写真が一枚掛かっていた。あまりにも自分が描いて来た画と似ていたので親しみをおぼえた。こんなことがあって、立ち呑み処「満月」に通うことになった。眺める月には眉月、三日月、弓張月、などあるがぼくは満月がいい。文字どうり満たされるし、円のうち外に色々なイメージを寄せて楽しむことができるからだ。

15年前に描いた「賽の河原」は、室生寺に行く途中の小さな河原で見つけた賽の河原をイメージして月下に在らしめてみた。黒の画紙に水彩絵具の白で描きます。
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短編  ホーム・バー 

2017-03-06 20:49:29 | 短編
最近立ち飲みが流行っているらしい。昔から立ち飲みの雰囲気は好きで、静岡県に住んでいた頃からよく通っていた。ついこの間、羽曳野市古市のたまに寄っている立ち飲み店「満月」でマスターのお土産の沖縄の酒を飲んだ。これが効いた。雰囲気にノリすぎてグイグイやっちまったから余計いけなかった。久し振りの一週間酔いを味わった。心身ともに飲む以前のシステムに回復したのはつい最近である。十数年前JR東海道線の沼津駅には上りと下りのホームに立ち飲み処があった。よくある立ち食い蕎麦とは別の場所に<ビールおでん>の看板をかかげた、れっきとした?立ち飲み処であった。JR東海道線の駅のホームにある数少ない立ち飲み処で、遠くは横浜から訪ねてくる物好きもいたのである。地元では、自転車で来てわざわざ入場券を買って飲みに来る人もいた。ぼくはホームに入った寝台特急を背にして、旅心地を背中で感じながら、ゆっくり時間を過ごしていた。この場所をぼくは「ホーム・バー」と名付けたのである。15年前に出版した「満月講」にこの場所をちょっと書いてあったので、「オープン・セットに立ち寄る人達」を改題してここに載せてみました。なおホーム・バーはその後JRからの立ち退きを余儀なくされて今はありません。
    
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ついに来た来た受難(花粉症)の季節が

2017-03-05 12:37:18 | 独り言
寒さがゆるんで陽射しがポカポカしたとたんに、鼻はつまったり水鼻がでたりと、だらしなくなり、目は痒いわ、ショボつくわで視界不良、いよいよ来ました、受難の季節。今年の飛散は去年の4倍なんて恐ろしい情報も流れている。もう外に出られない。洗濯物は干せない。ただ我が部屋を花粉シェルターとして籠もるしかない。花粉情報も開花情報もいらん。無意味。萩原朔太郎は「憂鬱なる花見」で桜の花の酢えたる匂ひと書いた。その通り、春は酢えたる季節だ。世間様は飲めや歌えやで浮かれるが良い。これより5月の連休までの2ヶ月間は観念して辛抱、ひたすら辛抱。しかし毎年そうなのだが、ゴールデンウィーク前にピタッと症状がなくなるのが不思議でならん。
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甦れ京大ギャングスターズ

2017-03-03 09:44:40 | 独り言
朝食の支度中、ラジオのコメンテーターの言葉に頷いた。「答えはひとつではない」もう30年以上の歳月が経っているが、その頃バイブルのように読んだのが当時アメリカンフットボール京大ギャングスターズ監督の水野弥一著「ひとつのことで一流になれ」だった。以来ぼくは「答えはひとつではない」を座右の銘としている。アメフト界のそれまでの常勝軍団、西の関学、東の日大や社会人チャンピオンチームを撃破したギャングスターズの黄金期は、QB(クウォーターバック)に東海辰弥という怪物を擁していたが、この天才プレイヤーを最大限に活かしめたプレーコール(プレースタイル)「オプション・プレー」によってであったと言っても過言ではないと思っている。option(選択)の基底には「答えはひとつではない」がある。瞬間瞬間に状況に応じて、ランかパスか或いはQBキープかプレースタイルを選択する。その変化に翻弄される相手チームのディフェンス陣。見る側にとっては痛快ではあった。しかしこのオプションプレーには重要な要素が前提としてある。それは「アサイメント」と呼ばれる個々のポジションの役割分担である。ラインマン、ランニングバック、パスレシーバー、一人ひとりが自分の役割を完璧にこなさなければこのプレーは成功しない。この、アメフトでは基本的なことである「アサイメント」の意味の大きさも水野氏の著書で知った。「ひとつのことで一流になれ」とは圧倒的に未経験者が多いチームに対して、個々のポジションで一流になれという示唆を含んでいる。素人主体のチームは春のシーズンにはボロ負けでも秋には見違えるほど強くなっていた。ほとんどが素人選手のチームのメンバーは毎年、受験や入学のときにはキャンパスで体のでかい奴を物色したようだ。近年は不振が続いているが、ギャングスターズよ、ユニフォームの色もグリーンからブラックに替えて、今年こそ見せ場をつくってくれ!(優勝、とまでは言わん)長居にも宝ヶ池球技場にも応援に行くぞ!かつて長居球技場のスタンドには<鬼か悪魔か森口か>の横断幕が掛かっていた。タックルされてもセカンドエフォート(タックルされた相手を引きずったまま進む)で2~3ヤードをゲイン(陣地をかせぐ)した、強靭RB(ランニングバック)森口選手のランの姿が忘れられないよ・・・・。
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短い詩です

2017-03-01 11:00:39 | 
      砂浜のファンデーション
  
   
   もう日焼けした少年たちが
   サッカーボールをリフティングしている

   砂から剥きでた流木が 
   乾いた白い骨のように光っている

   寝転んだ砂浜のハマヒルガオの上は
   やわらかくて あったかくて

   化粧をしているねえさんの
   ファンデーションの匂いがしてくるのだ
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