豪華初詣ラリー・三杜物語

2019-01-02 00:23:24 | 俳句
      
   大神神社      春日大社        飛火野       飛火野から
              
 興福寺中金堂と五重塔  橿原神宮        橿原神宮      橿原神宮

思い立って午前4時半に家を出た。初詣はまず三輪山の大神(おおみわ)神社、昨年に続いての参拝。
一人で、二人で、グループで家族で
様々な人生が今日ばかりは
こころをひとつにして
参道を進む
6時前、本堂のはるか上空で
明けの明星が月に吊るされている。
「なでうさぎ」には大行列。

JR線で奈良に移動。三輪から行くと奈良の手前が「京終」(きょうばて)その手前が「帯解」(おびとけ)この駅名が今でも気に入っている。
まだ7時前、奈良駅から三条通を春日大社に向かう。
さすがにこの時間、あの「外国人」の姿は少ない。
ほとんどが日本人であり
飛び込んでくる言葉は日本語だ。
春日大社初詣の後、時間は7時45分を過ぎている。
広い飛火野にたくさんの人が立って東の空を見ている。
初日の出を待っているのだ。
これはジャストタイミング
ぼくもお気に入りの場所を見つけて日の出を待った。
荘厳だ。美しい輝き。夢中でシャッターを押し続けて
周りを見ると老いも若きも子供も合掌している。
いいなあ。この気持を忘れてほしくないなあ。

近鉄線で橿原神宮に詣でる。
時間もそろそろという頃合いになっていたが
さすがの人出と出店。
ここのお池が素敵なのだが今日ばかりはこちらを
ゆっくりと楽しむ人も少ない。
池の畔にまで出店が並んでいるので
いつもの風情ではない。

欲張ったわけではなく、流れで「大神神社」「春日大社」「橿原神宮」との
ウォーキングラリーとなった。
万歩計は22000を標示している。
もう十分すぎるほど気持ちは新しくなっている。
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寒、寒、おぉ寒

2018-12-10 09:42:43 | 俳句
自遊律俳句 高木秋尾個人誌「水馬」(みずすまし)が届いている。

    夫とは鮟鱇のごと吊るすもの    21号「寒し寒」(2018.11.20)

おお、寒ッときた。

    誤字脱字修正液や返り花      

語感で遊び、最後に「返り花」から遊女をイメージすると意外な一コマが想起できます。

    夜空飛ぶ箒にしたき葱の白

こんなお茶目な魔女もいいなあ。

    青空をキックしてから木の実落つ   20号「散りぬるを」(2018.10.20)
    草の根に寝そべっても木の実かな   19号「呪の宴」(2018,9.19)

この動と静の木の実、我が身に沁みる。

    稲架(はさ)の陰ちらりと見えるこびと村  20号「散りぬるを」(2018.10.20)

なつかしい谷内六郎の絵が浮かびます。

    秋の蝶落ちる果てには線路かな

この句の遠近には郷愁を感じます。

    あおざめて地球は走る吾亦紅

ものの見方受け取り方「あおざめて」「走る」に同調してしまいます。

これは高木さんには珍しく「らしく」詠まれたなあと見せられた(魅せられた)のが次の句です。

    材木の置場に鑿や秋の暮

「クオリティの高い俳句ではなく、ゆるきゃら俳句で楽しもうという。きわめて個人的な、しかも安易な発想がさきにあった。寸止めのテクニックは私には無いのである。」(20号) 「多摩三郎」「蝦蟇」などの自身のゆるきゃらを持つ高木秋尾氏の<自遊>な発想はぼくの日常に素敵な味を届けてくれるのです。こんな句も諳んじています。

    爪先の冷たくなりぬ眼鏡拭く    10号「寒のころ」(2017.1.25)
 




コメント (2)
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