匂いのある詩

2017-07-31 09:34:29 | 
何もしないでいる月曜日、と決めたが、好きな詩を紹介します。短いですがはじめて読み終えた時からずっと今日まで匂いの消えない詩です。気配が薄れない詩です。作者は萩原里美氏、彼女の個人詩誌「果樹園」11号(2014.08)から

        柿明かり

    夫人は夫の帰りを待っていた
    帰りが遅い理由を知っていた

    柿の木がたくさんある旧家
    まわりの家々の明かりが消えると
    熟した柿が灯って
    夫の帰り途を照らしはじめる


ちょっとミステリアスなこの詩の「熟した柿」の明るさはぼくを想像の世界に誘ってくれます。次の文はついこの間ぼくが書いた中から

   これほど作品のまわりを散策させてくれて、飽かずに覗かせてくれる詩人は
   今少なかろう。これほど作品の味を深くながく楽しませてくれる詩人は今少
   なかろう。作品には手垢をつけない。姿も見せない。

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戻り梅雨ですって!

2017-07-28 11:00:18 | 羞句
   * いけずやな戻ってこんでもいいのに
   * 冷や汗は枯れいい汗かいていると思えば
   * 水や水をくれという水のエネルギー
   * 女の日傘の上をエンジュの花がころげ落ちている
   * 夕立驟雨馴染みの薄いスコールに撃たれ
   * 「海へ来たれ」盆地のヘリで弾いている   [海へ来たれ」イタリア民謡[Vieni sui mar] 
   * 気は確かか扇酔別荘へ「ご出勤」前に

おそまつ!戻り梅雨に濡れて扇酔の即興羞句7首でした。
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ルルの進化

2017-07-27 10:13:53 | 日記・エッセイ・コラム
網戸に爪を引っ掛けて少しづづ戸を開けて、行ってきまーす、がルルのお出かけだ。虫が入るので閉めてお帰りの時には開けるのがぽくの役目、だったのだが、ついこの間、出ていったはずのルルがちょこんと部屋にいるのだ。あれっ、と思って網戸を見ると閉めたはずの網戸が開いている。えっ?もしや、と数日注意深く見ていたら、外からお帰りの時も自分で開けて入って来たのだ。「いや、あんたやればできるじゃん」と言ってやった。
こうなると飼い主様の希望は開けた戸は閉めるということだ。どういうふうに学習させようかと考えている。
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夏の遊び

2017-07-26 01:51:22 | 日記・エッセイ・コラム
学校はもう夏休みなんだ。別荘はにぎやかです。ぼくの後ろのテーブルで男の子たちが楽しそうに話していたんだ。っと!ガッチャーンってものすごい音がしたので振り返ると、ぼくと背中合わせで座っていた子が椅子もろともひっくり返っている。キャッキャ笑いながらも倒れたまま手に持ったスマホを見ている。いやたいしたもんだよ。
この頃は出勤のような感覚で別荘に来ている。今日は来るのが遅かったので7時近くまでいた。あの子達が帰った後、別のグループが走り回っていた。近くへ合宿にでも来ているような中学生ぐらいの十数人のグループだ。部屋から庭から走り回って、大きいだけあって声にもふざけ方にも迫力がある。昨日も書いたがちっともうるさく感じないんだな。かえって幸せな気分になって嬉しくなった。帰りは庭の中を通ったが、所狭しと走り回っている。うっすら暗くなりかけてもまだ若さは弾けたりないようだ。

今日印象に残った詩は「老木の唄」作者は鈴木清美氏です。

   ことさらに
   なんのためにあるのかなんて
   考えなくていい
   だれかのために役に立とうなんて
   しなくていい
   どうしてこうなってしまったのかなんて
   嘆かなくていい
   これからどうすればいいのかなんて
   案じなくていい
   
   老いた木の
   切断された幹の
   根本に咲いた蒲公英が
   ひっそりと
   そこに寄り添っている
   そのうつくしさを知り  
   老いてなお
   木は木として存在する
   たくましさを尊いと感じる
   そして
   そのすべてを
   教えや学びなどと
   たいそうなことを思わずに
   そのまま受けとる

   そんなわたしでありたい
                     詩誌「鹿」144号所収
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何もしないでいる

2017-07-25 14:30:54 | 日記・エッセイ・コラム
月曜日は別荘は休み、なので今日は読み書きピアノ何もしないでいようと決めた。と言っても食わずには生きていけない。近くの農家さんでキュウリ100円(6本入)いい大きさのピーマン100円(10個入)をゲット、自転車で道の駅へ行って自家農園の人参80円(7本入)トマト150円(6個入)ミニトマト80円(袋に数え切れないほど)をゲットして満足に帰宅。冷蔵庫に入れた後、保冷バッグを持って下の町のスーパーへ、削り節、豆腐、牛乳など購入、重いリュックを背負って自転車で坂道を漕ぐ。この頃買い物上手になったと自画自賛!
これで当分はいける。汗を流しに下の町にある「屯鶴峯(どんずるぼう)温泉に行く。ここにはサウナがある。入浴料200円、安いんです\(^o^)/ゆっくり入って帰りがけに居酒屋セブンイレブンで散財、缶酎ハイ500ml,350ml、レバニラ炒め、ハム、何もしない日と決めたから晩ごはんここで食べていこう、で冷やし中華(これは友人のオススメ)で仕上げ、締めて1197円也、老馬券師には大散財なのです。家に帰ってゴロンとして目が冷めたら何もしないでいる一日は終わっていました。
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