詩画・雨降り地蔵

2016-12-28 21:33:56 | 詩画
二〇一六年最後の絵は何年もあたためていた風景です。やっというか、どうにか形に成りました。

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詩・セッション 「廃駅」

2016-12-09 09:25:22 | 
    詩・セッション(session)♯⑥
     廃駅にて             久保田松幸
                         高田数豊

赤とんぼが目の前をかすめる
夏草に覆われたプラットホーム
いつか来た道
も振り返らず
もはや くすんだ赤色の尾灯に
ノスタルジーを装うこともない
と決めて

出発(たびだち)は
ここから
廃駅始発
二五時

列車

待つ                       (高)

  空気が流れる
  明日の一歩を予感して
  〈ハナ〉のメロディーを辿りながら
  ベッドの枕を直す

  昔の駅の遠ざかる尾灯と
  永い半減期とのつき合い         (久)

目をそらさない
根無し草と言われても
無宿人であっても

ひとっこひとりいない視界
時間を見失った黄色のヘルメットが
保全室の壁でゆれている
廃駅から
二六時へ
一弦の開放弦を弾く             (高)

  午後の陽に炎立つ葉鶏頭の辻     (久)

全国的規模で原発がなし崩し的に再稼働されている今日の情況をどう思うか。何をそんなに急いでいるのか、喉元過ぎれば熱さ忘れてなんていうほど軽傷ではない。一度味わってしまった贅沢が忘れられないのだろう。まさか年金の未来に矛先を向けて原発の未来をはぐらかしているわけでもないだろうが・・・・・この詩は久保田氏と四年前に書いたものです。
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新刊発行「雑木林」3号

2016-12-06 12:54:15 | 詩誌・同人誌
静岡県三島市で毎月一回新作の詩を発表して、翌月の例会に合評をしている12名の詩のサークルがあります。毎月出された詩をプリントしたものがテキストとして使われ一回にA4版で3~5枚のテキストになります。先月送って頂いたテキストのナンバーはNO.534でした。会員には神奈川県逗子市、静岡県掛川市の方もおられます。ひたむきに言葉に関わっていく人たちの証になっています。このほど会員たちのアンソロジー「雑木林」3号の編集印刷製本の仕事をさせて頂き12月1日発行しました。ここに掲載した詩人忍城春宜氏は富士山の麓の町小山町須走に住んでおられ、ずっと富士山の詩を書かれていて「富士山の詩人」と呼ばれていて、富士山と詩人との日常的な関わりや宗教的な交わり、或いは谷内六郎を思わせる童画的な詩世界は、「忍城ワールド」とも呼ばれています。三島詩の研究会の更なる飛躍を祈っています。
 
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行く秋を送る

2016-12-05 08:14:06 | 独り言
   
はいはい今日限りですよ、と天から贈られた好天の一日、當麻、二上山の小径では多くの人が行く秋を楽しんでいました。
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