梅雨の晴れ間ー「幸せは心の持ち方」

2016-06-22 09:31:53 | 日記・エッセイ・コラム
梅雨本番の中、つかの間の晴れ間の過ごし方。猫と遊ぶこと。16歳のルルはあまり遠出をしなくなったのか、外に出てもすぐに帰ってくるようになった。最近はもっぱらベランダ・にゃん子なのだ。しかしこれが困るのだ。なかなか部屋に入らない。仕方なくこっちがベランダへ出る。いっしょにポカンとして柵の外を見つめる。かと思うとひっくり返ってチラリと目でさすれと合図を送ってくるのだ。まあ主も所在ない時間を持て余していたところなので、持ちつ持たれつなのかもしれない。元気が何より!

今、依頼を受けて編集にあたっている92歳の女性のエッセイの一言が気に入っている。「幸せは心の持ち方」なのである。
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斑鳩の田の塔

2016-06-17 08:22:23 | 
遠来の客がそれぞれ次の日は別行動というので夕食を一緒にした後別れたが、逗子の友人は明日も奈良をゆっくりするというので、ご一緒させてもらうことにした。朝高田駅で待ち合わせて法隆寺へ向かった。私がまだ乗ったことがなかった田原本線で行くことにした。近鉄橿原線の田原本での乗り換えなのだが、田原本線は一旦駅を出て徒歩2分ぐらいの西田原本が始発駅だった。
新王寺駅までの短い路線だ。そこからJR王子駅までは歩いてすぐ、ちょっと面白い乗換路線だ。
法隆寺は修学旅行生がたくさん来ていた。中学の自分の修学旅行をだぶらせて、ガイドさんに引率されている姿を見ていた。俺にもあんな時代があった。はるか昔となった。中宮寺から友人が希望していた法輪寺へ向かって歩いた。もう昼時だったがどうも付近の様子から、食べるところはなさそうだったが、「喫茶とお食事」の看板を見つけた。一軒だけあった。まあよかったということで立ち寄ったが、先客に薦められて頼んだ「小路定食」が美味しかったこと。大判の筍のあっさりとした味付けと蕗の絶妙の味付け、一つの皿に盛られたこの味のバランスに友人と顔を見合わせた。帰りに店の名前を見たら「北小路」とあった。そこから暫く行くと竹林の後ろに法輪寺の塔が見えた。目立たないようで、斑鳩の道では存在感を示しているのである。近くにあった電話ボックスの上に小さな塔がのっているのも面白かった。法起寺へはそこから10分足らずである。私が40年近く前に来た時は、近鉄線の駅で降りて田んぼの中を歩いてきた。コスモスの咲く畦道から、裏門のような古い黒い門と崩れた土塀を眺めて、強く心を打たれた。私は友人をその田んぼの方に誘った。今は門も塀も修復されているが、田の中の佇まいは昔と変わっていない。彼もすっかりここからの眺めが気に入っていた。私は自分の詩「田の塔」で<田舎のおじいさんがあぐらをかいて座っている」と書いた。何もかもが変えられてしまう昨今私はこの「田の塔」の姿にほっとしたのである。
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遠来の客

2016-06-17 00:35:19 | 日記・エッセイ・コラム
私は奈良県の西の端の方に住んでいる。竹内峠(たけのうち)を越せば大阪府である。こんな遠いところへ先日、静岡県御殿場市と神奈川県逗子市から友人三人が訪ねて来てくれた。かつての詩の仲間たちだ。昨年私が前ぶれもなく突然沼津市の住まいを引き払ってこちらへ来てしまったので、様子を見に来てくれたのである。私は近鉄阿倍野橋駅で三人を出迎えて、当麻寺まで案内した。一つ手前の駅で降りて二上山の麓の近畿自然歩道を歩きながら再会を喜んだ。道の駅「当麻の家」の名物、焼きこんにゃく、菊芋コロッケなどをすすめながら、まず360度空のこの風景を自慢した。近在には商店というものがない。信号は下を貫くバイバスにあるだけである。ゆったりと浮かぶ友達のような雲のひとつひとつ、家々の玄関先に置かれた色とりどりの花々、瓦屋根の並びの芸術的な美しさ、道すがらのそれぞれの佇まいに、私が突然ここに来た理由がわかってくれたふうだった。三人とも当麻寺は初めてだった。そのあるがまま故の風格の東西の三重塔を私は見て欲しかった。逗子の友人は二上山を背にした本堂の姿など、盛んにカメラに納めていた。当麻寺駅前の中将堂本舗でよもぎ餅をいただいたが、その安さに驚いていた。「鎌倉なら1000円は取るよな」などと。その後、大和三山を見たいという希望で甘樫丘に登った。5時前で日没にはまだ間があったが数人が三脚を立てていた。その日没を偶然、宿をとっていた高田市の駅のホームで見ることが出来た。二上山の雄岳の斜面をゆっくりなめるように沈んでゆく夕日は感動だった。逗子の友人とホームの端まで行って何度もシャッターを押した。次の日は三人がそれぞれ別行動だというので夕食を一緒に楽しんだ後、またの出会いを約束して別れた。たまたま一週間前に当麻寺で二十五菩薩来迎の練供養会式があった。遠くからはるばる来てくれた三人は私にとっては、とてもありがたい三菩薩であった。
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うっとうしい雨の日はアンドレ・リュウだ

2016-06-16 18:10:18 | 
今日沖縄では梅雨が明けたという。こちらではこれからだ。さしずめ今日は本番の入りを思わせる雨だ。こんな日は部屋でPCを開いたり、ピアノを弾いたり、猫と遊んだりするしかないのだが、一番の楽しみはアンドレ・リュウとヨハン・シュトラウスオーケストラのコンサートをDVDで聞く(見る)ことです。最近「ロイヤル・アルバート・ホール」でのライブDVDを手に入れたので今日は80インチのスクリーンで楽しみました。このアルバムの中では「サロメ」が気に入っている。短く編曲した中で、妖気な部分とクライマックスの部分とをたっぷり味付けして、音楽と演奏を存分に楽しませてくれる。このオケ独特のテクニックがものをいう。またこのアルバムではアンコールで、ジャズを聞かせてくれる。ワルツ王アンドレ・リュウとこのオーケストラは世界中の人々を魅了している。そしてそれぞれの国の演奏会では、必ずその国で親しまれている曲をメドレーで演奏する。それがまた観客をひきつけるのである。ちなみに森山直太朗の「桜」はアンドレ・リュウのバイオリンで、とても美しく世界中の人々に届けられている。長崎の少年少女合唱団による「でんでらりゅう」もヨーロッパの人々を魅了した。このオーケストラのコンサートのアンコールは、どの場所でも盛りだくさんで多彩だ。いつ終わるのだろうと思うくらい・・・。今二枚目のDVDを手元に用意している。イタリアのコルトナでのライブ盤である。
「TUSCANY]このアルバムでのお気に入りは、「The Rose」とオッフェンバックの「Barcarole」です。「The Rose」はぼくの下手なピアノの十八番(?)だと思っています。
さらにイタリア・ンメドレーで演奏される「Va.pensiero」イタリア第二の国歌とも言われていて僕の好きな歌で、なんとか言語で歌いたいと思っているのですが、発音がわからなくて悔しい思いをしています。いやいやアンドレ・リュウを話しだしたらキリがないなあ。できたら、彼のホーム・グラウンドであるオランダのマーストリヒトへ行ってみたいと、飛行機嫌いのぼくが願っているぐらいです。
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