弾丸帰郷・詩の友人たちとの交流

2018-12-08 15:31:31 | 詩・朗読・合評会
12月7日日帰りで三島へ行ってきた。途中新静岡駅で下車、詩誌「穂」の井上、岩崎、菅沼氏らと駅構内のカフェで懇談した。以前からの願いが叶って、個々の詩への思い、詩観など、楽しく語り合うことが出来た。短い一時間あまりの時間はあっという間だった。
今度はゆっくり時間をとって呑みながら話し合ってみたい。
美女(?)三人のお出迎え、お見送りを受けて、我れ「夕べに死すとも可なり」

三島の詩の研究会には13時半ギリギリ間に合った。86歳になられた久保田氏との固い握手、お元気のご様子に感無量。また古い仲間たち、新しいメンバーたちとの合評、二時間半は中身の詰った時間であった。
三島詩の研究会は久保田氏を代表として平成16年発足した。以来毎月一回欠かさず例会を重ねてきた。ぼくは4年前に奈良に来るまでの間この会のお手伝いをさせていただいた。
例会は新作詩の発表朗読、その後で前月提出の作品の朗読合評という内容だ。三島市の投稿雑誌「文芸三島」の選者もされていた久保田氏は細かい指示はされないで会員の自由な意見の出し合いに任せておられた。そのせいか、議論の伯仲する場面もあるが、ひとりひとりの会に対する情熱がその場面を和らげていたように思える。そういった好意的な暗黙の了解のようなものが今日までこの会を持続させているのではなかろうか。新しい仲間も増えるのだろう。そんなことを改めて感じさせてくれた平成最後の三島詩の会、出席できたことをぼくは誇りに思う。

会のみんなと別れて、勤め帰りの妹と沼津駅で落ち合った。沼津にいた頃はよく食事に誘ってくれた。新幹線の時間を気にしながらの食事だったが楽しかった。弾丸帰郷の帰りは妹からいただいたキャリーケースごとのたくさんのお土産。ゴロゴロ牽きながら故郷を後にした。
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今日は記念日<POEM GARDEN>3年前の詩の朗読会

2017-03-09 00:00:18 | 詩・朗読・合評会
2014年3月9日は忘れられない一日となった。
詩を外に持ち出そうという思いで<POEM GARDEN>を思い立った。僕が京都で鼻タレ学生で詩を書いていた頃は、自由でオープンな場所で中江俊夫さんや大野新さんなど、著名な詩人たちとも詩を語り、論じあっていた。静岡県沼津市に移り住んでみるとそういう場所がなかった。詩を書いている人達は学習教室みたいな場所で先生のもとに真面目に研鑽を重ねているというのがほとんどだった。お教室嫌いのぼくには不思議な環境だった。そんな時、JR沼津駅近くの道路沿いにある車屋さんのショールームが気になっていた。イギリス風の庭園を持ち、古いシトロエンなどの外車や個性的な車MITHUOKAなどをショールームに置いている。「こんな場所で詩を朗読したいな」と軽く思っていた。そしてある日まったく面識のない店のオーナーを訪ね「こういう素敵な場所で朗読会をしたい」という気持ちをぶつけてみた。幸いご理解のあるオーナーだった。そして実現したのが<POEM GARDEN>だった。ぼくは垂れ幕、幟(のぼり)を作り、新聞に7万部の折込チラシを入れた。チラシには「先着20名に粗品有り」の文言も入れた。たかが詩の朗読会だけどやってみたかった。詩を教室という枠から思い切り外へ出したかった。
        
千葉県鴨川市から友人が駆けつけてくれて前日から設営に力を貸してくれた。彼がいなければこんな立派な会はできなかった。2014年3月9日は青空に恵まれた。その青空の下庭園には、オーナーが用意してくれた、黄金のクラシックカー「MG」が光り輝いていて来場者の視線を引き付けた。三島の詩の仲間たちに進行などを手伝って頂き、静岡県詩人会の方々の応援も頂き、西は京都市、名古屋市、浜松市から、東は神奈川県逗子市、伊豆の下田市などから34名が参加してくれた。チラシを見て電話をくれた人も来てくれた。朗読は普段教室でやっているものとは全く違って、終始リラックスした雰囲気で楽しく進行した。
      
会が終わるときには「来年もやろう」という声も上がった。僕は「競馬で大穴を当てたら・・」と返したがその後も「またやろうよ」という声も頂いている。そしてその日のみんなの詩を僕の手作りで一冊の本にした。それが「2014年3月9日の詩集Poem Garden-Memory of Space AO」だ。{スペースAO]はこのショールームの名称である。何よりも、ご理解のあるオーナーに巡り会えたことがこの朗読会の成功に繋がった。今でも感謝の念は薄れることがない。チャンスが有ればまたチャレンジしたいと思っている。

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静岡県詩人会東部地区研究会

2016-02-19 17:06:01 | 詩・朗読・合評会
2月14日は奈良に来てから初めての帰郷であった。富士市で行われる研究会への出席のためであった。しかし出足から躓いた。あらかじめ買っておいた新幹線の切符を忘れたのだ。電車に乗って二駅目で気がついて逆戻り。まったく以前にもやってしまったことを・・・・。早めの時間で計画しておいたので、なんとか研究会には間に合った。この3月で県詩人会を退会することになっている。懐かしい会員たちとの楽しい時間だった。朗読、合評などで大いに盛り上がった。私は「バラン」という詩を朗読した。

     バラン


或る

一過性の遺書が

鉛色の鈍器の下に

貼られて

在る



或る

休火山帯の

国境の辺りで

吹き飛ばされた

緑色の 髑髏(しゃれこうべ)が

一枚の 葉のように

枯れもせず

在り続け






或る年の

口芸細工の

赤い舌(ベロ)のような

令状が

鋸状の歳月の先々に

縫いつけられて

在り



或る

無言の

脅迫状が

下々の卓上に

有無を言わせず

おくりつけられる


夜は妹と食事をして沼津駅近くのホテルに泊まったが、「帰るところにあるまじき」の声が耳について寝つかれなかった。早朝6時の電車で沼津を発った。在来線の鈍行列車でトコトコ8時間掛けて當麻に戻った。ルルが元気で留守番をしていてくれた。今は此処が一番落ち着く。



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一日だけの詩の談話室<YKK>OPENについて

2014-12-10 18:51:07 | 詩・朗読・合評会
詩に興味のある人、誰でも参加できます。
1915年2月22日(日)午後1時30分OPEN
場所 : 「あざれあ」(静岡県男女共同参画センター5階)JR静岡駅から西へ徒歩10分

企画 : 静岡県詩人会

特定のテーマを持たず、詩について好き勝手に語り合おうというスペースを静岡県詩人会が設けました。県詩人会の会員以外の方のご参加を歓迎いたします。会費無料です。詳細はコメントにてお答えいたします。
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詩の朗読と合評会・「かわ嶋ゼミ」(三島詩と随筆研究会)

2013-07-24 08:54:27 | 詩・朗読・合評会

6月の雑木林の会の勉強会は静岡県御殿場市にある蕎麦処「遊季亭かわ嶋」で行われました。栃木県から詩人山本十四尾氏、石下典子(いしおろしのりこ)氏をお迎えし、久保田松幸氏はじめ皆さんと三千坪の森を散策しました。その後、手打ちのお蕎麦に舌鼓を打ち、本宅の素敵なお部屋をお借りして勉強会に入りました。その模様をパンフにしました。

Kawasimazemi

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