初風呂は超ぬる湯

2019-01-05 09:24:58 | 日記・エッセイ・コラム
いつも行く銭湯は毎年2日が初風呂だったが、今年は初風呂なしで4日からの通常営業となった。それまで待ちきれないので2日にスーパー銭湯に行ってきたが、気持ちの上では初風呂は町の銭湯であった。
電車で15分の古市温泉、4時からの一番風呂、待ちきらなかったであろう客7,8人と服を脱いでいたら、先に湯船に入った人たちから「ぬる~いわ」「風邪引くわ」の声。番台の女将からは「3日休んでいたからしょうがないわ」の受け答え。そう言われたってもう裸になっているんだから入るしかない。湯船から掛け湯を汲むとなるほどぬるい。もう湯船から出たら風邪をひくってんでみんな浸かったまま、そのうち次から次から何も知らない客が裸になって来る。
「おめでとうございます」「本年もよろしく」の挨拶が飛び交う。その間に「ぬるい、ぬるい」が飛び交う。一度湯船に入ったら容易には出られない。湯船はジジイたちが芋洗い状態、なんとも異様な光景となった。
それでも交わす言葉には町の銭湯ならではの郷愁を感じる。父といった銭湯で知らないおじさんに「長男坊か」と言われたことなどを思い出す。超ゆっくりの初風呂でした。
コメント (2)
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