54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

心理的時間の遅れ

2005年04月13日 | 飛行する時間
人は楽しいとき時が経つのが早いとか、つまらないとき時が経つのが遅いとか表現する。これは体験的にも確かであるように思う。心理的状況によって時間の進みが早くなったり遅くなったりする感覚はどこからくるのだろうか。
「ウラシマ効果」。動く時計が遅れるという事実。先日、以前の実験を時計を入れ替えてやってみたところ、やはり4日で1秒遅れた。実はアインシュタインが遅れる時間の公式を残している。√1-(v/c)^2□:1という比である。ここで、ルートは□までかかっていて、^2は2乗のことで、vは時計の速度、cは光速(秒速約30万km)である。この式で私の実験を計算しようとしたがうまく計算できず答え合わせができなかった。これは私の数学レベルが低いためである。この公式が紹介されていた「時間について / P.J.ズワルト」の中では、vが光速に十分近くならないと時間の遅れは認知できないとあるが、私の実験によるならば4日(345600秒)というスケールなら1秒くらいの遅れは認知できそうである。
動く時計が遅れるのは高速で動く量子がなんらかの抵抗力を受けることに由来するという仮説。これによって心理的な時間の遅れも説明できそうである。楽しいとき脳は活発に活動していると思われる。多くの処理をこなすので脳の中を電気信号や科学物質が高速で駆け回る。このことが脳内の時間を遅れさせているのではないだろうか。脳内の時間が遅れるのでふと外の時計に目をやるともうこんな時間か、と思うのである。つまり「時が経つのが早い」のではなく「脳内時間が遅れている」のである。逆に、つまらないときは脳もあまり活動せず、諸粒子の動きは遅い。すると、固定された時計と同じ状態なので標準時とほぼ同じ速度で脳内の時間が流れる。「時が経つのが遅い」のではなく、実は普通の速度で時は流れていて、それと同じ速度で脳内の時間も流れているのだが、脳の通常の時間の流れと比べると早いので「時が経つのが遅い」と錯覚しているだけなのである。
時計の遅れと比べると心理的な時間の遅れは誰でも体験的に認知されうるのだがそれもそのはずで、脳内の活動はまさに光速である。電気信号は光速で脳内を駆け回っているのだ。こう考えると心理的な時間は非常に不安定なものである。脳の活動レベルによって遅れたり早くなったりする。生態リズムでは1日が25時間ともいうし。そんなわけで人間は時計を必要としているのではないだろうか。時計を見るたびに心理的時間を調節しているのである。そうしなければ1日が30時間になったり10時間になったりしてしまうのである。
世界中の時計が壊れてしまったとき、私は1日を何時間過ごすのだろうか。

ところで、√とか2乗とかちゃんと表せないもんかね~。書くのに一瞬悩んじゃったよ。