54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

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うさぎとかめ

2009年02月02日 | クリエイティブな思考への挑戦
うさぎとかめ

昔々、あるところに、うさぎとかめがおりました。
うさぎとかめは仲良しなので、毎日毎日かけっこをして遊んでいました。
でも、かめは足が遅いので、いつもうさぎに負けてしまいます。
かめはくやしくてたまりません。
ある夜、かめはこう思いました。
うさぎのやつはまるで飛ぶように駆けやがる。
そうだ、僕も飛べたらいいのに。
その夜、どこかのじいさんが流れ星が流れるのを見たという。

次の朝、かめが起きると、なんと背中に羽が生えていました。
甲羅から羽が生えているのです。
かめは大喜びです。今日こそうさぎに勝てるぞ。
意気揚々とかけっこに挑んだかめでしたが、かめはやはり負けてしまいました。
いくら羽が生えていたとしても、かめの遅い足では助走の勢いが足りないのです。
うさぎはかめに言いました。「かめに羽なんか生えてても意味ないじゃん。宝の持ち腐れだな。その羽はお飾りか?」
かめはくやしくてたまりませんでした。

その夜、うさぎはかめの家に忍び込みました。
かめに羽があっても意味がない。価値のあるものはあるべきところにあるべきなんだ。
もしも俺に羽が生えていたら、鬼に金棒だ。動物で一番の速さになるかもしれない。あのチーターの野郎にも勝てるかもしれない!
うさぎはかめの甲羅から羽をちぎり取ってしまいました。

次の日、うさぎは背中に羽をつけて走りましたが、飛ぶことはできませんでした。
ガムテープで貼り付けた羽なんかで飛べるわけがないのです。
かめの甲羅には傷跡だけが残りました。

・・・・・リセット・・・・・

昔々、あるところに、うさぎとかめがおりました。
うさぎとかめは仲良しなので、毎日毎日かけっこをして遊んでいました。
でも、かめは足が遅いので、いつもうさぎに負けてしまいます。
かめはくやしくてたまりません。
ある夜、かめはこう思いました。
うさぎのやつはまるで飛ぶように駆けやがる。
そうだ、僕も飛べたらいいのに。
その夜、どこかのじいさんが流れ星が流れるのを見たという。

次の朝、かめが起きると、なんと背中に羽が生えていました。
甲羅から羽が生えているのです。
かめは大喜びです。今日こそうさぎに勝てるぞ。
意気揚々とかけっこに挑んだかめでしたが、かめはやはり負けてしまいました。
いくら羽が生えていたとしても、かめの遅い足では助走の勢いが足りないのです。
うさぎはかめに言いました。「かめに羽なんか生えてても意味ないじゃん。宝の持ち腐れだな。その羽はお飾りか?」
かめはくやしくてたまりませんでした。

その夜、うさぎはかめの家に忍び込みました。
かめに羽があっても意味がない。価値のあるものはあるべきところにあるべきなんだ。
もしも俺に羽が生えていたら、鬼に金棒だ。動物で一番の速さになるかもしれない。あのチーターの野郎にも勝てるかもしれない!
そう思っていると、部屋の中から泣き声が聞こえてきました。
「せっかく立派な羽が生えたのに・・・やっとうさぎのやつに勝てると思ったのに・・・足が遅いばっかりに飛べないなんて・・・羽が生えるなんてすごい奇跡が起こったのに・・・これじゃあんまりだ・・・」
うさぎはなんだかかわいそうになりました。
今さっき自分が考えていたことを思うと、自分がとても恥ずかしいものだと思えました。
その夜、うさぎは黙って帰りました。

次の日、いつものようにうさぎとかめはかけっこを始めました。
うさぎはびゅーんと走っていってしまいました。もう姿が見えません。
かめはこれでも一生懸命に走っているつもりです。
甲羅が重いからかな、でも羽があるからいつもより軽い気がする、うん、なんだか今日はとても軽いぞ、いつもより速く走れている気がする、周りの景色がびゅんびゅん流れていくもの・・・なんだかおかしいな・・・
「おいかめ、その羽をはばたかせてみろよ」
そこでやっと気付きました。かめの背中をうさぎが押していたのです。
「え、なんで・・・」
「いいから早く」
かめは羽をはばたかせてみました。
すると、ふわっと体が浮き上がりました。そのままゆっくり、高く、高く。
うさぎとかめは空を飛んでいました。
「すごいなかめ、こんな速さ、チーターの野郎でもびっくりするぜ。鬼に金棒、うさぎとかめだ!」
「・・・・・・」
かめは言葉になりません。泣いていたのです。やっとのことで言いました。
「うさぎ、ありがとう」
「・・・・・・」
今度はうさぎの方が照れてしまって言葉になりませんでした。

夕日に向かって、うさぎとかめのシルエットが空に浮かび上がりました。。

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2 コメント

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こんにちは(^-^) (mar)
2009-02-02 11:25:33
すごくいいお話ですね。うるっときて、涙ぐみました。
このお話は、本当にずっと心に残るお話ですね。

「その夜、どこかのじいさんが流れ星が流れるのを見たという。」
という部分がいいなあ・・・と思いました。
あまり説明をせずに、メルヘンチックな一文で伝える所は、響きも雰囲気もとても良くて好きです(^-^)
Unknown (54)
2009-02-04 00:04:27
いい話になってよかったです。前半部分だけだとあんまり、、

じいさんが流れ星を見るのは別のお話の複線だったりして、、

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