この本は佐藤君が参考文献として挙げていたし、養老孟司さんの本でも紹介されていたので読んでみました。
脳のなかの幽霊V.S.ラマチャンドラン,サンドラ・ブレイクスリー
幻肢、自己身体否認(この腕は私の腕ではありません、兄の腕です。)、カプグラ・シンドローム(あの人は父にそっくりですが偽者です。)などなどの症例が脳のどのようなはたらきで生じるのか、そしてそこから一般の脳のはたらきを考えていくというような。
また、「笑い死にした女」「足をペニスと間違えた男」「なぜ男性はブロンドを好むのか?」といったおもしろい話もある。笑いのメカニズムについても書かれていたり、非常におもしろい本である。
さてその中から「幻肢」を取り上げる。幻肢とは、自己や手術で失った後、いつまでも患者の心から消えない腕や脚である。患者は腕があることをありありと感じるし、幻肢を自由に動かすこともできるし、また強烈な痛みを感じることもある。
ふと思ったのだが、幻髪というのはあるだろうか。
はげて頭髪を失った人がふさふさの髪をありありと感じる、、
幻肢についておもしろい話がある。
幻肢を体験したネルソン提督は、「失った腕にこうした幽霊のような感覚があるのだから、全身が消滅したとしても幽霊のような感覚が残るのではないか。つまり、幻肢は魂が存在するという証拠だ。」と主張した。
なんと幽霊の存在を証明してしまった!
しかしラマチャンドランは「バーチャルリアリティ・ボックス」なるもので患者の幻肢を「切断」してしまった。本当は「麻痺した」幻肢を動かせるようにするための実験だったのだが、脳の否認によって幻肢が消えてしまったのだ。
幽霊も幻と消えてしまった。これを成仏というなら別だが。
するとラマチャンドランは神経学者ではなく霊媒師である。成仏できずにあなたに居座る右腕の幽霊をみごと天国へ送ってみせましょう、、
3本目の腕をありありと。。
脳のなかの幽霊V.S.ラマチャンドラン,サンドラ・ブレイクスリー
幻肢、自己身体否認(この腕は私の腕ではありません、兄の腕です。)、カプグラ・シンドローム(あの人は父にそっくりですが偽者です。)などなどの症例が脳のどのようなはたらきで生じるのか、そしてそこから一般の脳のはたらきを考えていくというような。
また、「笑い死にした女」「足をペニスと間違えた男」「なぜ男性はブロンドを好むのか?」といったおもしろい話もある。笑いのメカニズムについても書かれていたり、非常におもしろい本である。
さてその中から「幻肢」を取り上げる。幻肢とは、自己や手術で失った後、いつまでも患者の心から消えない腕や脚である。患者は腕があることをありありと感じるし、幻肢を自由に動かすこともできるし、また強烈な痛みを感じることもある。
ふと思ったのだが、幻髪というのはあるだろうか。
はげて頭髪を失った人がふさふさの髪をありありと感じる、、
幻肢についておもしろい話がある。
幻肢を体験したネルソン提督は、「失った腕にこうした幽霊のような感覚があるのだから、全身が消滅したとしても幽霊のような感覚が残るのではないか。つまり、幻肢は魂が存在するという証拠だ。」と主張した。
なんと幽霊の存在を証明してしまった!
しかしラマチャンドランは「バーチャルリアリティ・ボックス」なるもので患者の幻肢を「切断」してしまった。本当は「麻痺した」幻肢を動かせるようにするための実験だったのだが、脳の否認によって幻肢が消えてしまったのだ。
幽霊も幻と消えてしまった。これを成仏というなら別だが。
するとラマチャンドランは神経学者ではなく霊媒師である。成仏できずにあなたに居座る右腕の幽霊をみごと天国へ送ってみせましょう、、
3本目の腕をありありと。。