54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

犯罪者製造人

2008年01月31日 | クリエイティブな思考への挑戦
「おいお前、金出せよ!」
無視。金のない俺からなぜ金を取ろうとする。まったく、、ふざけたガキどもめ。
なぜこんなやつらが次から次へと現われるのだろう。

『犯罪者製造人』

「金出せよ」
「はい、どうぞ。」
「金持ってんだろ?」
「はいはい、どうぞ。」

私は犯罪者製造人。

かつあげは初歩的な強盗です。初めてかつあげをする人は当然不安です。罪悪感も感じています。それでも、なんらかの理由があって、かつあげという行為に及んでしまいます。最初は失敗するかもしれないと思っていますから、抵抗する姿勢さえ見せれば、相手は必ずあきらめます。
しかし、なんの抵抗もなく金を渡してしまえば。思いのほか簡単に金が手に入る。その事実はクセになります。バイトして金を稼ぐのが馬鹿らしくなります。かつあげを繰り返すでしょう。次は、前の成功があるから失敗するなんて思っていません。少々の抵抗でもあきらめません。失敗するはずないと思っています。うまくいかないと暴力を振るうかもしれません。どんどんエスカレートしていきます。もう普通の生活には戻れません。やがて重大な犯罪者になってしまいます。

私は犯罪者製造人。
五千円で一人の人生をめちゃくちゃにする。。

死のトリ

2008年01月31日 | クリエイティブな思考への挑戦
「地球温暖化による気候変動、、このままでは人類は滅びてしまいます。博士、どうすればよいでしょう?」
「なにもしなければいい」
「え、どういうことです?」
「人類など滅びてしまえばいいのだ。人類が地球に与えている負荷を考えてみろ。人類さえ滅びてしまえば、人類さえいなくなれば、地球はすぐにでも回復するだろう。」

博士の考えに従い、人類は滅びた。

自動車も走らず、電気も使われず、炎も燃やされず、家畜も殺されず、森林も伐採されず、
二酸化炭素の量はすぐに減少し、温暖化はすぐに解消された。
生物たちは生き生きと暮らし始めた。
かつて人間たちが独占して住んでいた場所にもどんどん動物たちは進出していった。
長年、人類の支配のために狭い森に追いやられていた動物たちは、ついに広い世界での自由を手に入れた。

しかし、、

一羽のはぐれカラスが鋼鉄の洞窟の中をさまよっていた。
暗闇の中で赤く光るボタンをみつけた。
好奇心に駆られたカラスはその赤いボタンをつついた。
その瞬間、核爆弾が放たれ、地球は消滅した。。