牡牛のマスコットでおなじみのスペインを代表するワイン、トーレス。そのなかでこのサングレ・デ・トロはスペイン北東部、フランスとの国境に近いカタルーニャ地方で1954年から作られているシリーズ。
ガルナッチャ(グルナッシュ)とカリニエーナ(カリニャン)で造られています。
ちょっとスパイシーな香り、他には大きなこれといった特徴はないけど、なにか安心して飲める感じのワインです。
瓶に付いているマスコットの牡牛。全部で8種類あるそうですが、前回と同じものでした。残念！
牡牛と言えば、今11月初旬はおうし座の流星群の時期。極大日には、一時間で数個の流れ星を見ることができます。極大日の次の日11/6に夜空を眺めて観ましたが、こちらも残念なことに見ることができませんでした。と言っても10分ぐらい眺めただけじゃねぇ。
冬の星座のおうし座は、ギリシャ神話に登場する大神ゼウスの変身した姿であると言われています。
浮気者のゼウスはフェニキア王アゲノールの娘、美しいエウロパに一目惚れし白牛に身を変え近づきました。
それとは知らないエウロパが背中にまたがると、白牛は勢いよく走りだします。野を越え山を越え、地中海も越えて走り彼女を拐って妻としました。
その時、牛に変身したゼウスが着きエウロパを住まわせた地がエウロパの名をとってヨーロッパと呼ばれるようになったと言うことです。
このサングレ・デ・トロもそのヨーロッパのスペインで造られたワイン。
ただトーレスの牛は神話の酒の神バッカスから由来しているそうですから、ゼウスとは関係無いので悪しからず。
それから、蛇足ながらもうひとつ。エウロパの名前は、木星の衛星のひとつにもつけられています。