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ayameじいちゃんの日記かな?

今日も今日とて、ayameじいちゃんはお暇な毎日…。
道端で拾った名古屋弁混じりのお話もいいんじゃないかな?

妄想小説「政界の裏の裏~AとKの野望」3

2017-10-26 11:49:45 | 日記
油利子はケケッと笑いながら、苦虫を噛み潰したしたような震増の顔をのぞき込む。

 「それにしても、震ちゃんがあの時都知事をやってみないかと言ったのには驚いたわ。」

 「井ノ瀬が打田の言うことを聞かないからって、選挙資金問題をリークされて退陣し、腹いせに打田の利権問題を井ノ瀬が騒ぎ立てて、学者の増添が知事になって、少しは利権構造がなくなるかと思ったんだけどね。」

 「豊洲移転や東京五輪の施設工事で、打田はやりたい放題…。」

 「オリンピックの準備予算は、増え続けることになったもんね。」

 「増添は、それを見て見ぬふりのボンクラぶりだ。」

 「震ちゃんが増添を引きずり降ろすから、協力してくれと言ってきてから、まだ1年半にもならない。」

 「あの密談からありとあらゆる手で、増添を追い詰めてやった。」

 「あの時の話は、面白かった。セコイ話ばっかりで…。」

 「たった1年半で、こんなに思い通りに行くとは思わなかったよ。」

 そんな二人の話を聞いていた開恵がソファから立ち上がり、ドアに向かって歩き出す。

 「そんなお話、つまんな~い。」

 開恵は、大きな欠伸をしながら「もう寝るわ。お休みなさ~い。」と部屋から出て行く。

 「空チャンは、本当に変わんないよね。」

 「自分が主役じゃないことには、これっポッチも興味がない。」

 油利子がお酒を猪口に注いで、クッと飲み込む。

 「あの時の話は、利権を貪る打田外し…。」

 「それには、増添を降ろした後を誰にするか…。そこで私に話を持ちかけてきた。」

 「利権に塗れた打田を降ろすためは、油利ちゃんが自民党を離党し都知事選に立候補して、利権まみれの自民党都議との対立構造を利用して都知事に当選し、豊洲移転や五輪施設の建設を一旦白紙に戻す。」

 「そして、1年後には都議選…。ここで新党を立ち上げて、最終仕上げの悪徳自民党都議団を追放する。立ち上げた都民ファーストの議員は、新人ばかりで私の思いのままに動いてくれる。」

 「公明党が協力してくれないかと心配だったけれど、国政での連立解消を匂わせたら、都議選で勝てるなら古池さんに付くってさ。」

 「公明党の都議も打田の利権主義には閉口してたんだからね…。」

 「予想以上にうまくことが運んだ。」

 震増が油利子の猪口に酒を注ぐ。

 
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