安倍首相の福島原発視察！

　昨日、安倍首相が福島原発を視察しました。

　視察は２度目だそうで、一回目はバスから現地の様子を見るだけというものだったそうです。

　今回は防護服を身につけて、岸壁の近くなどを視察する姿がニュースで流れていました。

　安倍さんも先日の五輪最終プレゼンで大見得を切った手前、なんとかして汚染水対策に力を注いでいることをアピールしなきゃいけんので、今回の視察では東電に対してかなりキツイ要望を出したようです。

　汚染水に関しては浄化装置の設置に政府予算を投じること、福島第１原発の５号・６号機を廃炉にしろという要請など、東電に対して有無を言わさぬ条件を叩きつけています。

　これに対して、東電は今後の事故対策に当初予定の１兆円に加え、さらに１兆円を捻出して対処すると即答したようで、「安倍さんの視察予定が決まってから、東電と官僚が必死に話し合って、安倍さんが恥をかかんように対処したんではないか・・・、即答で１兆円もの予算の積み上げの話ができる訳ない」と評論家の誰かが言ってましたが、じいちゃんもそれは間違いないと思います。

　この予算の積み上げ話は、どうせ東電とおバカな経産省の小役人が東電を潰すというような話が出ないように画策したもんで、安倍さんから突然出た「５号・６号機の廃炉」に関しては、民主党政権時代からズゥ～と言われてるのに即答できなかったのが、その裏付けにもなっています。

　まあ、東電としては金の工面はするから、経営には政府が口を出すなと言いたかったんでしょうが、国際公約を五輪の最終プレゼンでしてしまった安倍さんとしては、これ以上東電だけに任せていてはアカンと思ったから、今回の発言が出てきたんでしょうね。

　こういう言いにくいことをズバッと言える安倍さんは偉いです。

　五輪プレゼンで「汚染水は完全にブロックされている」と安倍さんが言った時には、ちょっと待てと言ったじいちゃんですが、こうも本気で福島へ乗り込んでいく姿にはちょっとした感動を覚えます。

　安倍さんの「完全にブロック」発言の後、東電側から「完全にはブロックされていない」と言う話が流れたようですが、だったらお前らがしっかりやらんかい！と全国民が思ったことは間違いありません。

　企業の論理でいつまでも汚染水を垂れ流してよいという時代じゃないかことはみんな分かっているし、もしこんなことが続くなら東電なんて解体してしまえという声も高まってきます。

　「あんなに電気料金をあげといて、何もやってないように見える東電には頭にくる」と東京に住んでいる友達が言ってました。

　多分、東電管内の消費者はみんなそう思ってるでしょう。

　いい加減にみんなの怒りに気づけ東電（気づいてるんだろうけど、気づきたくない東電）！と言いたいじいちゃんです。