桜宮高校の暴力事件に思う・・

　大阪の市立桜宮高校でバスケ部顧問の暴力がもとで自殺した部員・・・、本当にかわいそうだと思います。

　じいちゃんも小さい頃から大学、社会人とサッカーを続けてきて、そうした光景はよく目にしました（じいちゃんの学校がそうというわけでなく、試合が終わった後に負けるはずのない学校に負けてしまった有名校の顧問がグランドに部員を正座させて怒ってたというのをよく目撃した。さすがに生徒を殴ってるのは見たことないけど）。

　そもそも、桜宮高校は公立の高校なのにスポーツの専門コースがあったようで、その方がよっぽど驚いたくらいです。

　愛知県でも、今はそんなスポーツの専門コースがある学校があるんでしょうか？？？

　大学ならいろいろあるんでしょうが、高校なんて工業科や商業科でもあるまいし、スポーツ科なんてあること自体不思議です。

　これも「ゆとり教育」の一環で「個性を伸ばすための教育」というやつなんでしょうか？？

　確かに、有望な選手をたくさん集めて、すごいチームをつくってる私立高校はたくさんあります。

　愛知県でいえば、中京大中京高校とか、東邦高校とか・・・。

　じいちゃんが監督をしてたリトルリーグの教え子も、そんな高校に入って、じいちゃんを甲子園へ連れてってくれました。

　でも、そんな私立に対して、愛知県の高校野球でいえば県立大府高校なんてのも、毎年よいチームを送りだしています。

　部員を殴ってまで、強いチームをつくろうとする顧問の指導センスを疑いたくなります。

　橋下大阪市長は、「今回の事件にかんがみて、桜宮高校のスポーツ専科を廃止する方向で検討する」というようなことを言っています。

　すでに、特待制度で入学が決まっている子供も多いだろうに、これはあまりにも性急に過ぎるという声も上がっています。

　子供たちや親の夢をぶち壊すからダメみたいな論調もありますが、高校まではやはりスポーツだけというのはどうかと思います。

　特に、公立の高校ではね。

　私立高校なら、それぞれの教育方針があるんだから、どうしてもスポーツを専門にやりたい、というよりスポーツに秀でた子供たちは、そんな学校に行けばいいんじゃないかと思います。

　公立高校では、文武両道で優秀な生徒を育ててほしいです。

　だって、世の中には一握りかもしれないけれど、文にも武にも秀でた素晴らしい生徒がいるんですから・・・。