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夜と霧~絶望の果てに光がある

2019年02月06日 23時41分36秒 | 読書・歴史
「夜と霧」は、第二次世界大戦の際、
ナチスの強制収容所に収容されたフランクルが、
自ら味わった過酷な経験をつづった本だ。

解説の諸富祥彦(もろとみ よしひこ)氏は、前文でこうつづっている。

ナチスのユダヤ人迫害は非道をきわめた。ゆえに、
この本も、目を覆いたくなるような、
陰惨なドキュメンタリーになってもおかしくありません。
しかし、そうはならず、むしろ、世界中の人々の感動を呼び、
時代を超えて読み継がれる超ロングセラーとなったのです。

それは、この本が、そこで行われ続けた陰惨な事実にもかかわらず、
それでもなお、見出すことのできた人間精神の崇高さに着目して
描かれたものであるからだと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第二次大戦中のユダヤ人迫害、アウシュビッツ強制収容所での残虐性は
記録映像で見た程度だが、目をそむけたくもなるし、
想像することも遮断されるほど、恐怖を感じる。

極限の状態で、人間は何を考え、どう行動するのか・・

正直、あまり知りたくもない・・

ただ、読み進むうちに、今の時代を生きる私たちにも共感できる、
フランクルのあたたかいメッセージがちりばめられていた。


平和と言われている今の日本でも、
毎年2万人以上の自殺者がいて、
幼い子供が虐待で亡くなるニュースが後を絶たない。

いつの時代でも、誰にでも、苦悩は存在するのだ。

私たちが人生の意味を問うのではない、

人生から生きる意味を問われているのだ。

私たち人間のなすべきことは、

「人生から問われていること」に全力で応えていくこと、

ただそれだけだ。


ヴィクトール・E・フランクル


NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧
クリエーター情報なし
NHK出版
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