松浦からFUKUOKAへ

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☆松瀬 徹のオフィシャルブログ☆

戦争と平和について -3本の日本映画を観て-

2009年08月23日 16時12分21秒 | 映画
この夏、3本の日本製作の映画(BS放送)を観た。

ひとつは、「戦艦大和」 1953年 監督 阿部豊

主な出演:藤田 進、舟橋 元らで、戦争末期、日本海軍最大の戦艦の

悲劇を、生き残り兵、吉田 満氏原作を

もとに、壮大なスケールで描いたものである。

戦艦大和(1953) - goo 映画

戦艦大和の資料などは、




(8月12日撮影:松浦 今福港からみた伊万里湾の松浦寄り
タイトルとの関連性は、海戦場であったこと。)


2本目は 「人間魚雷回天」

人間魚雷回天(1955) - goo 映画

製作は1955年監督松林宗恵

出演:木村 功、津島恵子、岡田英次、宇津井 健ら、

最終特攻兵器として編成された、死を前提として

設計された日本軍国主義の実態が如実に示された

そして、回天に関わる人々の悲しい真実のドラマとなっている。




3本目が「叛乱」です。

叛乱 - goo 映画

2.26事件を扱った映画である。

1954年製作 監督は、あの名優の佐分利 信氏 応援監督として阿部豊氏

出演:細川俊夫、山形勲、鶴田浩二、清水将夫、佐々木孝丸

その他後で名優となる

俳優の皆さん。(丹波哲郎氏等)



これらの作品は、1953年、1954年、1955年

に製作・制作されている、私が52年生まれだから、

これらの作品の良質には、とにかく感動である。

見る前は、たいしたことはないだろうと思い、

観てみると、しっかりした反戦映画であり、スタッフキャスト

みなさんの平和への誓い、それぞれの思いが、これらの作品に

表現されている。

 映像技術においても、いまのようにCG技術がないなかで

実写技術をフルに活用しての創り込みとなっていて、

当時の時代を思うと、やっぱし、凄い。

とりわけ、「叛乱」は、重厚な作品として

歴史に残っていくものと思う。






安藤大尉を演じた俳優の細川俊夫氏が、すごい、自ら戦地に赴いた経験をもつ

細川氏が、将校内での屈指の理論家としての苦悩、そして、決断、

これらを見事、安藤大尉役を演じた演技力は、絶賛である。

また、銃殺のまえの、最後の叫び、「天皇陛下万歳」ではない。

「国民よ軍部にだまされるな!」である。

また、映画では、北一輝と国家主義者の西田税(みつぎ)らが刑所へ向かう

シーンがあって、

北一輝が、西田に「最後は、天皇陛下万歳としましょうか?」

の問いに、西田税は、「私は、言わない」と断言する。

安藤大尉と西田税の最後の言葉が

この映画の本質を物語っていると私は思うのだが。

また、国家主義者の西田税役の俳優 佐々木孝丸氏は、

なんと、「起て、飢えたる者よ・・・・・」の歌詞で有名な

革命歌「インターナショナル」の日本語訳詩者でもあるのである。






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