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新規陽性者数の減少は底を打ったのか!?

2023-03-27 | 健康
1)前7日間の推移をみていると、大阪府・兵庫県では3月22日が底で、減少傾向から若干の増加に転じているように見えます。

(前7日間新規陽性者数)
大阪府



兵庫県


(陽性率)
大阪府


陽性率も期を一にして上向きに転じているように見えます。

2)直近の政府のアドバイザリーボードでは、22日までのデータで、次のように分析しています。

(3月23日)新型コロナウイルス感染症対策 アドバイザリーボード 資料1

• 全国の新規感染者数は、直近の1週間では人口10万人あたり約35人となり、 今週先週比は0.75と、減少傾向が継続している。

 年度替わりの感染リスクが高まる場面や免疫の減衰、変異株の置き換わりの状況等が感染状況に与える影響に注意が必要。

全国


3)指摘されるように変異株の置き換わりの影響が懸念されます。

同日の資料3-2 (鈴木先生提出によれば、

ア 亜系統別患者報告数推定(報告数は3月19日時点データを使用)


イ 民間検査機関の検体を用いたゲノムサーベイランスのデータを用いて、各株・亜系統検出割合の推定

・亜系統検出割合の推定(3月14日時点)-多項ロジスティック回帰モデル


・【拡大】

第12週(3/20~3/26)では
 Omicron(BA.5)が27%、
 Omicron(BQ.1)が33%、
 Omicron(BA.2.75)が28%、
 Omicron(XBB.1.5)が10%
を占めると推定される。


4)今後の置き換わりについての推計

同日の資料3-3 (西浦先生提出)

東京都におけるXBB1.5がゲノム解析に占める比率の予測(2023年3月22日時点)


5)変異株については、以下のとおり、

感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株について (第26報)
                  国立感染症研究所(2023年3月24日)

・日本国内では2022年7月頃にBA.2系統からBA.5系統に置き換わりが進み、BA.5系統が主流となったが、10月以降はBQ.1系統及びBA.2.75系統の占める割合が上昇傾向にある。

・WHOは2023年2月24日にXBB.1.5系統に関するリスク評価を改正し、感染者数増加の優位性及び免疫逃避に関する知見がある一方で、重症度の上昇の兆候はみられず、現時点で他のオミクロンの亜系統と比較して公衆衛生上のリスクの増加につながる証拠はないとしている。


今後陽性者数が大幅な増加に転じるかどうかは、年度替わりの人の移動の活発化、ワクチンなどの免疫効果の衰退、XBB系統株の感染力の強さの程度、そしてマスク着用の個人判断化などいろんな要素の働きによると思われます。

いずれにしろ、基本的な感染対策は引き続き場面場面に応じ、とっていく必要がありますね。

コロナに関する情報が人々の関心の薄れとともに得ににくなっています。
適切な情報発信も求められます。