何度も登場しているザクロです。
朝の散歩の途中で、家の庭先に目立っています。
丸果石川中央青果HPより
☆漢字で書くと・・・
ザクロを漢字で書くと「石榴」、または「柘榴」と書きます。
ザクロは、ペルシャ北部の「安石国」からシルクロードを通って中国に伝わり、形が瘤(こぶ)に似ていることから「安石瘤」と呼ばれました。それを略して「石瘤」となり、さらに字を変えて「石榴(せきりゅう)」としたようです。
☆名前の由来
中国人が、ペルシャ湾の東・ザクロス山脈から持ち帰ったことによると考えられています。
☆紅一点
たくさんの男性の中に女性がたった一人いることを「紅一点(こういってん)」と表現します。この言葉の語源は、中国の詩人・王安石の詩「石榴詩」にあります。一面の緑の草原の中に一輪だけ咲いている赤い花の美しい情景を詩いあげたもので、この花がザクロの花なのです。確かに、ザクロの木には、非常にきれいな赤い花が咲きます。
世間を賑わしたエストロゲン騒動
1999年から2000年にかけて、日本では空前のザクロブームが沸き起こりました。中央卸売市場にも引き合いが殺到し、慢性的な品不足状態。ブームに乗って、各企業がさまざまなザクロ飲料水、健康志向食品、エキス錠剤などを開発・販売しました。きっかけはマスコミによる報道で、曰く「ザクロに含まれるエストロゲン(女性ホルモン)には、更年期障害の予防・改善効果があり、男性の抜け毛予防にも役立つ!」などなど。
しかしその後、国民生活センターより「こうした食品からはエストロゲンが一切検出されなかった」とする調査結果が出たり、「いや、エストロゲン自体は含まれていないが、エストロゲン様物質あるいはエストロゲンを活性化させる物質が入っている」「種の苦い部分にのみ含まれるので、それを摂取しなければ無意味なのだ」「取りすぎちゃダメ!」等々のいろいろな情報が流れ、確たる決着のつかぬままいつのまにかブームは沈静化した感があります。