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ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

スライド式の本棚

2016年09月24日 22時15分27秒 | 日常

 それは父から譲り受けたものです。というより、遺品としてもらってきたものです。その2階の寝室の本棚のほかにも、1階の部屋の棚にも置いていた父の美術関係の本は、大方整理処分してしまっていましたが、今度の引越しでわずかばかりのものと自分の本、そして夫の遺品の本、いろいろ整理した結果、楽譜も含めてこのスライド式本棚に集約することができました。もちろん、古文書関係のものもです。

 奥に縦3列、手前に2列。奥の右側が、手前が文庫本の分だけ奥行きがあり、一番大きな本が居座っています。たとえば、「知られざるレオナルド」。夫がとても大切にしていた本なので、手元に残しました。でも、今調べたら、それほど価値があるものじゃないみたいでした、とほほ。ほかには、私が買った田中一村の画集。最近、奄美大島の黒糖焼酎を(飲まないと言いながらも!?)買いましたが、それが田中一村の絵のラベルだったからです。

 2000年より前くらいからラジオとテレビでせっせとイタリア語を勉強していましたが、そのテキストとか。もう一度、勉強再開するかな、ボケ防止のために。それに、大事に卒論もありました。夫のもあるので、暇なときに読んでみようかな。それらを、アート引越センターからもらった段ボールのSサイズに入れて、しめて9箱になりました。

 CDラジカセで、昔所属していた弦楽合奏団の発表会のテープを聞きながら箱詰め作業をしました。苦行でもありました。アマチュアだから、下手です。聴くのはつらい。でも、20人程度の合奏団だから、まだ自分の音が飛び出てはこない。弦楽合奏団では、責任は1/4で、もう耳をふさぎたくなります。よくまあ、人前で弾けたなあ・・・・。過ぎてしまえば、忘れる過去ですから。それに、なぜだか、CDよりもテープのが下手に聴こえるのです。アマチュア演奏は、退屈でもありますが、ある意味、スリルとサスペンスに満ち溢れています。ま、聴きながら、本の詰め込みもはかどりました。

 ハッチは寝室の様変わりに、一声、抗議の鳴き声を上げました。ごめんね、引っ越しだからさ。

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