安田顕、土を食べる熱演 愛知発地域ドラマ「ローカリズム燃える自分もいる」
俳優の安田顕が19日、愛知県常滑市内で開催されたNHKの愛知発地域ドラマ『黄色い煉瓦~フランク・ロイド・ライトを騙した男~』(11月27日 後10:00~10:59 BSプレミアム)の取材会に出席した。
建築陶器の町・常滑を舞台に、帝国ホテルを飾った黄色い煉瓦の製造に関わった大正時代の職人たちの実話をドキュメンタリーのようにドラマ化。「フランク・ロイド・ライトを騙した詐欺師」「不良業者」などと伝えられた職人・久田吉之助(ひさだ・きちのすけ)の真の姿に迫っていく。
撮影では、煉瓦づくりに適した土かどうか、口に含んで確かめるシーンがあり、「撮影の直前まで代替品だと思っていたら、本物の粘土でした。監督がニコニコにしながらやってきて、『この土は久田吉之助が使った(鉱山の)土なんです。久田も食べたかもしれないですねぇ』って。僕も笑顔で『そうですかぁ!』って、食べさせていただいた。意外とまろやかでした」と告白。
笑顔で安田に粘土を差し出した演出の勅使河原亜紀夫氏は「ガバっと土を取って口に入れていましたね。もっと少量でよかったんですが、いい感じで食べていたから、そのままにした」と、安田の潔さにびっくりしていたことも明かしていた。
撮影は常滑市を中心に行われ、「愛知県に縁もゆかりも少なかったが、常滑で撮影しているこのドラマを通じて思い出深い場所になった」と、残りわずかとなった撮影に充実感をにじませた安田。「このドラマで描かれる久田吉之助は、逆境に勝てないまでも立ち向かっていった男。そういうところを自分の中にも取り入れていけたら。とにかくいいドラマにしたい。僕自身は北海道出身で、北海道のバラエティー番組などをたくさんやらせていただいて、東京の番組にも出させてもらえるようになった。プラス思考でローカリズムに燃える自分もいる。限られた時間、日数、環境ではありますが、全力で臨みたい。そういう思いを
久田吉之助からいただいた」と話していた。
取材会には安田のほかに、現代パートで久田吉之助の特集を担当するフリーライターの佳野久美役の村上佳菜子、大正時代パートで帝国ホテルの社員で牧口銀司郎役の佐野岳、フランク・ロイド・ライト役のダニエル・カール、有田焼の職人・寺内信一役の平田満が出席した。
家族に教えてあげたらもう知ってました。
まだ先なので忘れないようにしなくちゃ。