はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

輪島からの帰りです。

2008-05-12 11:39:31 | Weblog

4月29日 (火)  晴れ

 今回の旅の最後の日になりました。早くに起きる習慣が
ついて、5時に目が覚めました。
 6時半からS氏と二人で先日、船で教えて貰った輪島の
探鳥地と言われている鳳来山公園へ出掛けました。

 宿の裏から朝市の反対の夕市が開かれる住吉神社に入り
適当に山を目指して歩きました。


 今では朝市は観光客用で、ここの夕市は専ら地元の人用
とのことです。

 山に入ると朝の清冽な空気をたっぷり吸ってオドリコソウ
が咲いていました。


 標高が100mもありましょうか?小高い岡です。
 頂上に上がると海が見えます。何時も見る港の裏側で、
海水浴場になっていました。


 安政年間に開かれた公園とかで、晴れて空気が澄んで
いると七つ島まで見えるとのことでしたが、春霞で近く
しか見えません。

 昭和9年に来遊した野口雨情の歌碑がありました。


 お手々鳴らせば鳳来山の銅(かね)の鳳凰も共に鳴く

 と記されていました。
 その他にも、明治15年に建立された文部省輔議官
九鬼成海の漢詩の碑や、芭蕉の句碑もありました。

 地元の初老の人が朝の散歩に来ていて、いろいろと
説明して下さいました。

 輪島の町は黒い瓦が朝日に輝いていました。
 都会の乱立して纏まりの無い町並みと違って、日本の
源風景が感じられます。


 宿に戻り朝食をしてから、朝市の見物に出掛けました。
 相変わらずの賑わいの中に、能登弁が飛び交います。






 大きな和菓子屋さんで、珍しい家紋を見ました。
 M氏によると、チドリに川と木の葉を描いている紋との
ことでした。或いは創作紋かも知れませんが、和菓子を売
っている女性が、いかにも相応しい能登美人でしたので、
そちらの方を写したい位でしたが紋だけにしました。



 10時に空港へ行く、ふるさとタクシーが宿まで迎えに
来て呉れるので待ちます。
 客は我々5人の他、一人でした。
 旧輪島駅で時間調整で15分程停車しましたので、駅を
見学しました。




 能登線は10年くらい前に廃線になり、今はホームと線路
の一部だけが残っていました。
 ホームの駅表示板は、輪島が終点なので次ぎの行き先を、
空欄にしていた所、いろいろと落書きされるので、思い切
って、シベリアとしたそうです。駅長さんのユーモアが感じ
られます。

 10時半にバスが出て、奥能登路を空港へ向けて走ります。
 田植え前の水田に鯉のぼりが映っていました。

 奥能登や 水面に映える 鯉のぼり  と詠みました。

 搭乗便は、11時40分発 ANA748便です。
 直前のチケット購入にも拘わらず空席が目立ちます。


 機はA320型 166人乗りです。30分遅れで
12時10分に能登空港を離陸しました。

 間もなく北アルプス上空を通過します。まだ一面の雪です。


 12時50分、東京湾上空でアクアラインの海ほたるが
見えました。


 12時59分、羽田空港に無事着陸。

 これで今回の旅も無事に終わりました。
 好天に恵まれて、何事も無く終了出来た事を心から
感謝しています。

 今回見聞き出来た鳥は86種、このうちこのブログに
掲載出来た鳥は34種です。



舳倉島4日目 島を去る日になりました。

2008-05-10 15:53:45 | Weblog

4月28日(月)  晴れ
 星も無き 百里の空を 鳥帰る と詠みました。

 鳥帰る は春の季語で、 鳥渡る は秋の季語になって
いますが、何が根拠になっているのか俳句の世界は不思議
です。どちらが、本拠地になっているかで帰る、とも渡る
ともなることでしょうに、鳥の種類によってどちらかに決
まると思いますが、俳句では種類を問わないようです。

 さて、何時ものように4時半起床。5時出発です。

 出掛けて間もなく空に7羽のゴイサギが飛んで来ました。




 柵の上でアオジが囀っていました。朝日に映えて黄色が
はっきりしましたが、写真ではそれほどでなくなりました。


 今回珍しくルリビタキの♂がいました。


 水場から電波中継塔へ抜ける道の三叉路でムギマキを探した
が居ませんでした。その替わりマミジロキビタキ♀幼鳥が見ら
れました。アオバズクは何処かへ飛んだようです。




 後ろ姿で見ると左右の翼帯に白い斑があり、尾羽の付け根
に赤い部分がかすかに見られます。これが特徴です。
 同じ所でいろいろとポーズをしてくれたので判りました。


 水たまりにルリビタキの♂が来ました。一度見ると良く出る
ようになります。


 水場から学校の校庭に出る。同行のKさんが、昨日この校庭
で見た鳥がどうも納得いかないと言うので再確認する。


 ツグミのようでは有るが、どうも納得出来ません。
 いろいろと協議し、他のバーダーの意見も聞くと
ノドグロツグミの亜種でノドアカツグミとなりました。
 半信半疑ながら納得して宿に戻りました。

 校庭にはアマサギとノビタキが遊んでいました。
 アマサギは3羽でした。


 ノビタキは何処でも見られました。♀です。


 7時に宿に戻り朝食。8時半に再出発します。最後です。

 3日間泊まった民宿 つかさ です。島には2軒だけです。
 他も似たような家です。私は毎度この、つかさ に世話に
なっています。


 噂に聞いている鳥がなかなか見つかりません。最後の機会
に賭けます。
 噂の鳥は、セイタカシギ、ミゾゴイ、ツリスガラ、
タイワンハクセキレイ、キョウジョシギ、マミジロ、
ギンムクドリ、コムクドリ、ヤツガシラです。

 このうち、セイタカシギ、タイワンハクセキレイ、
キョウジョシキ゛は海岸の方で粘れば見られるでしょうが
時間がありません。ツリスガラは小さくて葦原の中なので
余程運が良くなければ無理です。
 ミゾゴイも夜行性ですから、葦原から何か気が向いて出
て来ない限り難しいです。マミジロも暗い場所が好きです。
 ギンムクドリは我々が来る前の情報なので、もう旅立っ
たようです。
 残りはヤツガシラぐらいです。

 宿の前から海岸に向かい、砂利置き場へ行って見ます。
 何と無く予感がしました。
 暫く探していると、居ました。やっと一種類だけ噂の
鳥を見つけました。ヤツガシラです。






 頭の冠毛が興奮したり、驚いたりすると前後に開いて
黒い筋が7~9条現れるので、この名があるようです。
 日本には江戸時代から見られて居ますが、数は少ない
ので珍鳥の部類です。体長26Cmのやや大きい鳥で、
居れば目立ちます。北朝鮮から中国にかけてユーラシア
大陸で繁殖し、冬は南方で越冬します。
 舳倉島では、シンボルのような鳥ですが姿形が変わっ
ています。地面をほじくって昆虫やみみず等を食べます。






 無線塔の広場の餌場にコルリが来ていました。


 そしてお馴染みになった日の丸ことノゴマも常連顔で
現れました。


 学校の校庭に出て、もう一度ノドアカツグミを確認し
ます。




 心持ち喉が赤いようです。



 10時20分になると、輪島ー舳倉島の連絡船が入港して
来ました。約100Tの船が波をかき分けて来ました。
 これで今日も無事に予定通り帰れそうです。

 標高13mの校庭から400mm望遠で撮りました。


 水場に行くとヤマガラが居ただけでした。


 ヤマガラは何とも写真写りの悪い鳥です。

 西海岸の岩場でダイサギとアオサギが仲良く並んでいます。


 岩場だけに打ち寄せる波が強く当たります。
 草地を歩くとマヒワの♀が、飛び跳ねていました。


 シロハラホオジロが名前の通りの白いお腹を見せて
枝に止まって呉れました。


 船は15時に出航するので、12時に宿に戻り、最後の
昼食、精算、荷物纏めをして14時、リヤカーに荷物を載
せて港へ向かいます。海は静かなようです。助かります。





 15時少し前にタラップを揚げて出港しました。
 10分経つと、低い島が全部見えます。


 15分後です。これ以上になると灯台しか見えません。
 低い低い島です。温暖化で海水位が上がると、もっと島
が小さくなってしまいそうです。


 出港後50分で右舷に七つ島が見えて来ました。無人島
ですが灯台が有り、オオミズナギドリの繁殖地です。



 往きには少なかった海鳥が今度は沢山飛んだり浮いたり
していました。
 オオミズナギドリのピンボケ写真です。


 復路も輪島に着くまで、デッキにいました。
 今回も船酔いの薬が無駄になりました。
 16時30分、無事定時に入港です。
 
 港から歩いて5分もしない、これも定宿へ向かいます。

 空には相変わらずミサゴが飛んでいます。


 ミサゴは♂54Cm、♀64Cmの体長で翼を拡げる
と、155~175Cmも有り、トビより少し小ぶりで
魚が常食です。そして一年中見られます。

 見ていると変わった鷲鷹がカラスに追われています。
 ケアシノスリでした。ミサゴの♂くらいの大きさです。
 冬の鳥でカムチャッカからベーリング海、シベリアで
繁殖します。




 これで舳倉島の探鳥が終わりました。次は何時来れる
か、これが最後かも知れません。

 七回の舳倉島探鳥では多くの珍しい鳥が見られました。

 然し、その影には多くの痛ましい姿もあります。
 与えられた本能とは言え、大変な苦難を背負って種の
保存と繁殖に一生を捧げている、いたいけな小鳥たちの
懸命な努力には学ぶべきものが有ります。

 

舳倉島の三日目です。

2008-05-06 18:34:27 | Weblog


4月27日  晴れ一時雨 

 昨日は一日体調の不安があったものの今日は完全回復です。
 4時40分に起きて5時10分、早朝探鳥に出掛けました。
 日の出は5時05分です。
 島の北東部から昇りました。


 海沿いの道を歩き、港の小公園広場から校庭に出て何時もの
観察舎で水場に来る鳥を観察し再び校庭を通って無線塔の広場
から宿に7時頃帰ると言うパターンです。

 先ず、海沿いの道でキマユムシクイを見ます。



 体長10.5Cmと小型で、ウグイスの仲間です。春の
旅鳥で琉球列島から、日本海側の島を点々としてシベリヤ
方面へ渡って行きます。

 センダイムシクイもおりました。


 そして毎度お馴染みになりましたコサメビタキです。


 早朝の島の空気は気持ち良く爽快です。
 一旦、宿に戻り8時半に再出発します。
 宿の横のがらくた道を通って無線塔の広場で誰かが造った
餌場を見ているとコルリとノゴマがやって来ました。
 コルリはオオルリに似ていますが、小形のツグミ類です。
 スズメぐらいの大きさで、高原では良くコマドリの声と
間違えますが、コルリの場合は囀りの前に前奏が入ります。
 瑠璃色の羽は綺麗です。


 ノゴマも小形ヒタキの仲間で、体長は15.5Cmと少し
大きめで、北海道で夏に良く見かけ繁殖しています。
 喉の赤が目立ち地方によっては、日の丸と呼ばれています。


 無線塔広場から灯台に出て水場へ向かいます。
 お腹の白いシロハラホオジロです。

 
 名前の通り、頬白の仲間です。スズメより少し大きめ
です。歌舞伎役者のような顔の隈取りが特徴です。
 水場ではサメビタキが水浴をして身体を乾かしていました。
 向こう側にはコサメビタキがいます。


 

 この頃から雲行きが怪しくなり降って来ました。
 幸いに観察舎にいたので、濡れずに済みました。
 間もなく上がりましたので、また歩き出します。
 電波の中継塔へ行く暗い道にトラツグミが出ました。


 同じ道にはルリビタキの♀がいます。♀は良く見ますが
♂はさっぱりです。渡るコースが違うのだと言う人もいま
すが、どうでしょうか?


 オオルリとコサメビタキが仲良く並んでいます。


 観察舎の傍でオオルリが、息も絶え絶えに蹲っていました。
 そばに水を置いても、飲む元気もありません。
 ハンカチにくるんで大急ぎで宿に連れて行き、段ボールの
函に入れ、水とミルウァーム(釣りの餌)を傍に置いて観察
舎に戻りました。無事に元気を取り戻して呉れる事を祈るの
みです。
 
 目的地であるシベリアまで行き着く前に、何百㎞も10数
センチの小さな身体で飛んで来て力尽きる渡り鳥は沢山います。
 また、それを狙っている野良猫もここには沢山います。
 自然は過酷です。そして渡りの本能に逆らえぬ鳥達も憐れ
です。それだけ種族を引き継ぐ事は大変な事です。

 観察舎に戻る途中で3羽のシロハラホオジロが、仲間を助
けて呉れたお礼とばかりに、私の歩く前、前と道案内のよう
に姿を見せて呉れました。


 お昼に帰る途中で珍しく今日は灯台の開放日に当たり内部
を見学させて貰えると言うので、滅多に無い機会とばかり、
中に入れて貰いました。
 125段の螺旋階段を一気に昇ると息が切れます。
 舳倉島の地上33.5mに上ると港が見えます。初めて
見る光景でした。


 昼に戻るとオオルリは息絶えていました。可哀想です。
 それでも野良猫に食べられるよりは良かったと思います。

 午後は、北東部の海沿いの道を歩きました。
 海は少し荒れ気味で今日着いた人たちは大分揺れて船酔い
がひどかったようです。


 沖合遙か彼方を敦賀から小樽へ通うフェリーが航海してい
ますが、春の霞で良く見えません。


 亜麻色をした完全夏羽のアマサギです。




 鎌倉付近で良く見かけるコサギより少し小形です。

 島と漁業の安全を守る島の最北端に有る恵比須神社
です。


 西海岸沿いに歩き、電波中継塔への道に入ると松の木に
アオバズクが止まっていました。

 
 鎌倉でも、間もなく渡って来ることでしょう。
 直ぐ下では、キビタキの仲間のムギマキがいました。
 スズメより少し小さめで、目の上の白斑が特徴です。






 近くでアオジの仲間のノジコを見つけました。


 アオジに良く似ていますが目の周りの白いリングとお腹の
縞模様が少ない事で見分けます。

 ノビタキの♀です。


 舳倉島では西風が強く、人家は全部東側に固まって
います。


 最南端に鎮座する奥津比(おくつひめ)神社は立派な
石の鳥居があり、注連飾りも独特のものです。
 出雲大社で見た注連飾りを小さくしたような形でした。


 再び電波中継塔から観察舎への道を歩き三叉路に出ると
マミジロキビタキの♀に合いました。
 まだ幼鳥ですが、翼帯の白と尾羽の元の黄色が僅かに見
られます。


 帰りに声は良く聴くものの姿が滅多に見られないウグイス
を見ました。場所が良くありませんが我慢します。


 藪の中にセンダイムシクイです。


 18時過ぎに宿に戻りました。今日も良く歩きました。
 今日見た鳥は50種でした。累計で70種になりました。

 80種は見たいものです。潮騒を聴きながら22時過ぎ
に寝みました。

 今日も一日、幸せな日でしたが、オオルリの死が心を
痛めます。


 




 

舳倉島での二日目です。

2008-05-04 19:18:00 | Weblog

4月26日  晴れ一時雨そして雷あり
 昨夜の食べ物が悪かったのか明け方3時過ぎ、気分が
悪くなり体調を崩しましたが一過性の症状で朝のうち、
少し休んで回復しました。

 同行の人たちは4時半に起床して5時に早朝探鳥に出
掛けました。皆さんが帰って来る迄、静かに寝ていますと
体調が戻りました。
 一緒に朝飯を食べて8時半頃から出掛けました。

 コースは海沿いの道から港へ出て、小公園を見て学校の校庭
から水場のある観察小屋で、ここに来る鳥を暫く観察します。
 これまでと、これからも同じ鳥が出て来ますが、環境と動作
が違いますのでご勘弁下さい。

 まずはコサメビタキです。ヒタキ類特有の愛くるしい目です。
 体調13Cm、スズメより少し小さめです。


 トラツグミが来ました。暗い場所が好きで夜、ヒー ヒョー
と悲しい声で啼きながら飛びます。
 体調約30Cmと少し大型です。


 水場にカシラダカがいました。本州では冬鳥です。
 これからシベリアへ旅立ちます。


 ヒガラはいつでもいます。高い場所が好きで良くスギや
ヒノキの梢で啼いています。
 この写真は水浴び後、水のしたたるような良い姿になり
ました。


 キビタキの♂は何時も綺麗です。


 アオジです。スズメより少し大きめです。


 水場にいると、いろいろな鳥が来ます。
 ヤブサメは鶯の仲間で10.5Cmの大きさ。
 シシシシシシと虫のような声で啼きます。然し、地表近く
の藪の中にいるので、なかなか見られません。


 またまたコサメビタキです。


 今日のオオルリも綺麗です。体長は16.5Cmとスズメ
より二回りほど大きめです。
 コマドリ・ウグイスと共に日本三大鳴鳥に挙げられます。
 天は二物を与えていますが、顔は少し怖目です。


 舳倉島には今、子供が全然居ませんので、学校(小中学校)
は廃校になっています。その為、校庭は草ぼうぼうでした。
 以前は適当に刈られていましたので、鳥も集まり良く見え
ましたが、草丈が高くて見えません。
 二宮金次郎が薪を背負って、むなしく本を読んでいます。


 舳倉島の地図です。人口は夏場で約200人とのことで、
冬には殆ど輪島市へ引き揚げます。
 生業は漁業が主体で、昔は海士さんの島でした。
 民宿は2軒ですが、お客は殆どバードウォッチャーと釣り
と工事関係者だけです。

 南北約2Km、東西約500m 周囲約4Kmです。



 島だけに、海に関係した神社が6社もありました。

 南東海岸の風景です。


 島の中央に無線の中継塔があります。

 サクラが咲いていました。


 灯台は昭和6年に建てられ当時は職員とその家族が常駐して
いましたが、平成17年からは、七尾海上保安部が巡回管理を
担当しているとのことです。
 この光は、33Kmまで届くので輪島市との途中にある
七つ島まで届くようでか。七つ島にも灯台があります。


 高さは33.5mです。

 さて、我々が良く行く観察舎です。四阿形式になっているの
で、雨にも大丈夫です。この日も午後に大粒の雨が降って来て
雷も鳴り出しました。


 暫くすると止んで、陽も差して来ました。
 カワラヒワが群れて餌を漁っていました。


 オオルリも水場にやって来ました。


 雨が止んだので水場を離れ、西側にある龍神池へ行きました
が、ウミネコがいるだけでした。岩場には今着いたばかりの
コサメビタキやオオルリが、まだ息づかいも荒く身体を休めて
いました。
 それでも人が近づくと飛び立ち可哀想になります。


 イタドリに止まるコサメビタキです。ちょっとピンボケです。

 オオルリは慣れない岩場で懸命に身体を休めています。


 陽が長いので、日の出が5時 日の入りが18時過ぎ。
 18時、宿に戻り夕食。島なので魚と山菜の料理です。

 夕食後、今日見て来た鳥を確認(我々は鳥合わせと言います)
すると52種になり、累計で63種になりました。22時に
就寝しました。

 

能登半島輪島沖の舳倉島へ行って来ました。

2008-05-02 22:57:49 | Weblog

舳倉島行き第一日目
4月24日  曇り
 朝6時半、雨にならないうちに家を出て藤沢駅へ。
 降られずに駅に入ったものの電車に乗ると雨になりました。
 小田原からは、ひかり 名古屋で、しらさぎに乗り換え
金沢へ。金沢からはバスで2時間半で、輪島市に到着。
 毎度お世話になる輪島港近くの宿に16時過ぎに入る。
 名古屋で降っていた雨も金沢から輪島と次第に止んで来ま
した。明日は晴れでしょう。
 奥能登は杉の多い土地です。

  春雨に くろぐろとあり 能登の杉  と詠みました。

 民家の黒瓦が雨に光っていました。

4月25日   晴れ
 予想通りに晴れました。
 船は、9時に出港です。空には何時ものようにトビとウミ
ネコが飛んでいます。港の風景です。





 ウミネコは、ニャーニャーと啼きながら飛んでいます。

 港には漁船がもやっっています。



 9時に出港して35分ぐらいで、七つ島を通過します。
 ここは、オオミズナギドリの繁殖地ですが、この日は何故か
一羽しか飛んでいませんでした。
 ウミネコが沢山飛び交っていました。

 119人乗りの小さな船なので、うねりが大きいので結構
横揺れします。何時もデツキで過ごすので船酔いは今まであ
りません。
 今回で七度目の島通いです。この島は春夏の鳥の渡りの季節
には、いろいろな鳥が見られるので鳥見の人が多く集まります。

 1時間20分位になると、島影が見えて来ます。
 何しろ標高13mが島の最高地点なので近づかないと見えま
せん。灯台が最初に見えてきますと、ほっとします。

 10時半、定時に入港です。港に置いてある宿のリヤカーに
それぞれの荷物を積んで宿に向かいます。

 途中でカワラヒワ・ノビタキを見ます。




 ノビタキは夏姿の黒い頭巾を被っています。♂です。

 港近くの公園ではノビタキです。タンポポの中で
目立っています。


 アトリも、今の時期ここでは普通に見られます。



 どこにでもいるツグミが胸を張って佇んでいました。


 昼食後の半日、島内を一周します。と言っても一周4Kmです。
 灯台近くの給水塔?の柱に、若いハヤブサが止まっていました。


 何か、おびえているようで威厳がありません。若さです。

 関東では冬にしか見られないマヒワが草の実を啄んでいました。


 水場にセンダイムシクイが来ました。




 センダイムシクイは鶯の仲間で、焼酎一杯グイーッと
鳴きます。または千代萩のチヨチヨギミーとも聞こえます。

 夏羽のキビタキ♂です。綺麗な鳥です。



 暗い藪の中にクロジがいます。地味な目立たない
スズメの二回りぐらい大きい体長17Cmの鳥です。






 林の中を抜けて海岸に出ると若布の中にムナグロが
歩いています。






 アオサギが大きな魚を飲み込もうとして苦労していました。
 魚はキンメダイのような赤色をしていました。


 ウミネコが人前はばからず交尾しています。春です。




 芽が吹いている大きな木にアトリ・メジロ・ウソが
群がっています。中にアカウソがいます。




 港近くの公園に戻ると綺麗なアトリがいました。


 電柱の上でイソヒヨドリが啼いていました。♂です。


 18時近く宿に戻り舳倉島の第一日目が終わりました。
 二日目以降は次回です。お粗末でした。