同窓会にまた行ったでー!

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偽りの陰で(バジル)

2007-12-21 00:43:32 | Weblog
今年の漢字は「偽」。有り難くない文字だ。あちらこちらで偽装を暴く人達が現れ、それまで隠し通せたものが、突然表にでてきてまった。しかし、その陰でまだ暴かれずにすんだだけの人達は、今何を考えているのだろう?暴かれずにいることで、助かっている人も多くいるはず。

もしかすると、助かっている人の中に自分も含まれるのかも知れないと思う今、暴かれたおかげで職を失う結果になってしまった人達のことを思うと、胸が痛くなってしまう。

私の勤めている工場移転の噂は、私が入社した時にはすでにあった。
兵庫県に広大な工場用地が確保され、新工場が建設されるというものだった。
課長達のあいだで話される噂だっただけに、社員も浮き足立っていたようにも見えた。現在の工場は閉鎖になるとか、一部分を残すだとか、とにかく、どの情報が正しいのか不明なままだったが。

ある同業種会社の偽装が暴かれたことで、買収だとか、援助などに金を使ったため私の勤めている工場の移転は当分のあいだは中止になったようだ。

その証拠に、ついこの前まで荒れ放題だったの工場内が少しづつではあるが、まるで私のつぶやく声が聞こえたかのように、修復されていくのだから。

例えば、「この冬の寒いなかで、こんな冷たい水で手を洗えなんて、人間の本質を知らんやつの考えることやで。」といえば、手洗い場の水道からは、お湯が出るようになった。

「なんで、作業服に着替えてから、傘さして工場内に移動せなあかんのや?」と言えば、更衣室から工場まで通路には屋根が付いた。

「今時ロッカールームに冷暖房がないなんて、どうかしてるで。この汚いロッカーに荷物を入れさせるのはどういうことや」と言えば、ロッカールームは壁も天井も床も、綺麗になり、ロッカーも新品になったし、エアコンも付いた。

入社した時には、お世辞にも快適とは言えない会社も、居心地の良さはアップしているから不思議だ。

暴かれた会社と、まだ暴かれていない私の勤める会社のどこに違いがあるのだろう??と思ってしまいながらも、「賞味期限」を定めたことによる罪は無いのだろうかと疑いたくもなってしまう今日この頃。すっきりしない思いは、何時まで続くだろうか?