和歌山~神戸 2006年11月 有料道路など
月に一回ほど神戸の娘宅へお邪魔する。和歌山の自宅から阪和高速、湾岸線、ハーバーハイウエイ、神戸市街地、新神戸トンネル、娘宅。何とかの一つ覚えであるが、この経路は全くいつも同じである。地道もあるが、有料でないのは神戸市街地だけ。片道110キロほど。ガソリン消費量は片道約5リットル。所要時間は約二時間。
最初、湾岸線はトレーラーや大きいトラックの通行が多いため、恐ろしかったが、今は慣れたもの。定速運転のスイッチを入れて快適。時折渋滞もあるが、未だ未だ空いている。燃費と安全運転を考えて、ほぼ制限速度でゆっくりと。二車線から三車線有るので気遣いは無用である。行きは中島で、帰りは紀ノ川でトイレ休憩。カーナビは学習したのかも知れないが、最近殆どその経路で出て来る。そのカーナビ、何回通っても、違うのが、ハーバーハイウエイ。一度カーナビ通りに走って、迷子になった。カーナビも要注意。どうも上下に国道が通っているためか、有料の認識がないのか、いつも違う道をカーナビはアナウンスする。
ゲート数
和歌山~神戸間は湾岸線の神戸線を降りるまでの間、ずっと高速と言うか有料道路である。その間に、通るゲートは五カ所有る。幾らETCで停車する必要がないとは言え、何とかならないものだろうかといつも思う。阪和高速で南部まで行く時は、高速に入る時と、出る時の二回である。どちらも距離は同じ位で、途中で阪和高速から御坊南部線と路線名も変わる。ここも昔は路線名が変わるごとにゲートがあった。そこは改善されて今は通しになっている。例えば、JRと私鉄を乗り継ぐ場合会社が変わるが、切符販売機は通しで購入することが出来る。何故その様に多いかというと、第一の理由は、湾岸線が「区間」料金であることにある。距離に応じてでなくて、区間で料金を決めている。だから区間が変わるたびにゲートを通過しなければならない。確かに一区間だけの利用者なら、通るゲートは一カ所になり便利かも知れない。第二の理由は、阪和線と湾岸線とにそれぞれゲートがあるためである。決して地道に一端降りるのではないが、阪和線のゲートを出て、湾岸線に入ることになっている。湾岸線を距離に応じた通行料金にして、阪和線と湾岸線も併せて料金を取るシステムにすれば、最終的には入る時と出る時の二回で済むことになる。車線変更もする必要が無く老齢者にはより快適になると思うが、如何なものだろうか。この一年ほどの間で一番変わったのが「ETC」ゲートの数。一年ほど前までは確か一ゲートしかなかったと思うが、最近の湾岸線では、殆どがETC専用か、一般との両用ゲートになっている。特にトラックとかの営業車で普及してきたのであろう。
ETC車載器
以前にTCカードが不調である記事を書いた。ところが、結局の所、その原因は「カード」ではなかった。新しいカードにしても、数回使うと同じ様な症状が出て来た。修理場で確認して貰った。修理場では、一応通信テストも出来るようであるが、
分解して見ることはしないし、そのテスト時には異常はない。ゲート通過時に事情を話すと、それは、「車載器がおかしい。」との話であった。車載器が上手く通信が出来ないか、カードと車載器の接触が時々旨く行かないのではないか?との話であった。それで思い切って車載器を交換した。勿論保証の期限はとっくに過ぎているので、又原因が確定していないので、無料交換という訳にはいかない。しかし、当方にはETCを使わなければならない事情もあった。割引があると言うことで、「前払い」にしていて、その残高が相当残っていたのである。その後は、通過時に不調もなく、不調で悩んだことが嘘みたいに快適そのものである。
マイレージ
ETCのサービスも最近は充実している。以前は回数券と同じ発想で、「前払い」のサービスがあった。5万円の前払いで、確か5万8千円分を使えた。この「前払い」制度は昨年の12月の末で新規前払い購入は終了した。「さいら」は12月に制限額の前払いをしたので、今のところ、マイレージの恩恵はない。それに代わって出て来たのが「マイレージ」である。航空会社のマイレージと全く同じ発想である。支払料金に或る率でポイントが付いて、そのポイントに応じた額が「無料」になる。しかし、ポイント利用期限がある。ここまでは各道路会社で共通仕様である。しかし、道路会社によってそのポイント付与率が違う。道路会社との互換性がない。例えば阪神高速と他の高速道路ではポイントの互換性がない。正にJALとANAとの間で互換性がない各航空会社と同じ発想である。よく考えると決して飛行機のように各道路会社が路線で競合しているのではない。そこが道路会社と航空会社の違いである。更に言うと、ポイント交換期限があることを併せて考えると、業務用のヘビーユーザーに対する恩恵がベースになっている。何としても「前払い」サービスの再開を念願する。
通勤時間帯割引サービス
その他に、「通勤時間帯割引サービス」がある。朝と夕方の通勤時間帯にゲートを通過すると、通行料金が半額になる。和歌山から南部まで利用すると、2千数百円のところが、千数百円になる。これは時間的にフリーな退職者の身にとってはなかなかの割引である。マイレージはETC全般のサービスであるが、この通勤時間帯割引サービスは、一般道路における通勤時間帯の渋滞を少なくするために高速へ誘導する趣旨であろう。「通勤」と名が付いているように、大きな制限事項がある。それは通行距離が100キロ未満であることである。100キロを超えるとこの割引は「チャラ」になる。それ以外は、別に勤務先の身分証明書とか定期券を見せる必要は全くない。通勤と言いながら、何故か土・日曜日も同じ扱いである。残念ながら、湾岸線は対象外である。ここにも道路会社ごとの特徴が出ている。知人は、上手くその時間帯を利用して、100キロ前のゲートで一端降りて、再度、高速に入るというきめ細かい利用をしている。
社会実験
湾岸線では今(2006年11月18日)社会実験として、通行料金の5%引きが行われている。確か終日であったと思う。「実験」と言うからには、その内に廃止になる恐れもあるが、効果が有れば、制度に取り入れられるかも知れない。その効果は、阪神間の地道の排気ガスで悩む住民の健康保全である。だから、どれ位の車が地道から湾岸線に移ったかが問題になる。他に湾岸線では10月の土・日は半額の割引をしていた。これも期間限定の様だ。この意味は良く分からないが、通常は営業車が多い湾岸線へ空いている日時は誘導して道路の効率的な運用し、その結果収益を図ろうとの趣旨かも知れない。何れにしても、安いにこしたことはない。
新神戸トンネル
ここは、全くETCのサービスがない。ETCであっても同じ料金である。ETCを利用できることが神戸市にとっては大サービスかも知れない。そして、他の有料道路では既に廃止になった「回数券」が未だ生きている。トンネルだから、工事費が高かったのか、片道600円する。しかしこのトンネル、迂回路はあるが、北区の住民にとっては生活道路である。神戸市の住宅開発により出来たトンネルではある・・。
有料から無料へ
有料道路というと、和歌山県内では有料廃止になった道路が幾つかある。白浜有料道路は償還が終了したので、無料になった。同じ様に、串本の潮岬の有料道路も無料になった。これらは無料になって随分と年月が経つ。これらは何れも迂回路がないことはないが、生活道路のウエイトが大きかった。当然と言えば当然であった。
一番傑作なのは、高野・龍神スカイラインであった。「スカイライン」らしく景色が綺麗な所もないこともないが、殆どは山の中を走る道路であった。余所から来る人は「スカイライン」らしくないのに驚く。山岳地帯を走ると言うことで、冬季は有料利用不可能であった。工事もお粗末で、雨が降ると良く通行止めになった。それよりも何よりも余りにも利用者が少なくて、料金所の人件費すら出てこない状態であった。当初計画の建設費を償還するどころか、全く維持費すら出てこなかった。将来に大きく利用者が増加する見込みもなくなった。今にして思えば、どのような計算で採算が合うと考えたのか全く不思議な感じがする。所謂お役所仕事の模範的一例だろう。そのために、県道路公社から県が買い取って、今では「一般国道」になって、無料にした。どうもその方が安くつくそうだ。通行料金収納やそれに伴う諸々の人件費等の諸経費が浮くだけでなく、道路の修理等には国の補助金も当てに出来る。赤字だけでなく、当時「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産登録計画具体化していた。そのことも無料にする契機になったとも言える。
今色々と言われている「木村県知事」の大勇断であったことは間違いない。
月に一回ほど神戸の娘宅へお邪魔する。和歌山の自宅から阪和高速、湾岸線、ハーバーハイウエイ、神戸市街地、新神戸トンネル、娘宅。何とかの一つ覚えであるが、この経路は全くいつも同じである。地道もあるが、有料でないのは神戸市街地だけ。片道110キロほど。ガソリン消費量は片道約5リットル。所要時間は約二時間。
最初、湾岸線はトレーラーや大きいトラックの通行が多いため、恐ろしかったが、今は慣れたもの。定速運転のスイッチを入れて快適。時折渋滞もあるが、未だ未だ空いている。燃費と安全運転を考えて、ほぼ制限速度でゆっくりと。二車線から三車線有るので気遣いは無用である。行きは中島で、帰りは紀ノ川でトイレ休憩。カーナビは学習したのかも知れないが、最近殆どその経路で出て来る。そのカーナビ、何回通っても、違うのが、ハーバーハイウエイ。一度カーナビ通りに走って、迷子になった。カーナビも要注意。どうも上下に国道が通っているためか、有料の認識がないのか、いつも違う道をカーナビはアナウンスする。
ゲート数
和歌山~神戸間は湾岸線の神戸線を降りるまでの間、ずっと高速と言うか有料道路である。その間に、通るゲートは五カ所有る。幾らETCで停車する必要がないとは言え、何とかならないものだろうかといつも思う。阪和高速で南部まで行く時は、高速に入る時と、出る時の二回である。どちらも距離は同じ位で、途中で阪和高速から御坊南部線と路線名も変わる。ここも昔は路線名が変わるごとにゲートがあった。そこは改善されて今は通しになっている。例えば、JRと私鉄を乗り継ぐ場合会社が変わるが、切符販売機は通しで購入することが出来る。何故その様に多いかというと、第一の理由は、湾岸線が「区間」料金であることにある。距離に応じてでなくて、区間で料金を決めている。だから区間が変わるたびにゲートを通過しなければならない。確かに一区間だけの利用者なら、通るゲートは一カ所になり便利かも知れない。第二の理由は、阪和線と湾岸線とにそれぞれゲートがあるためである。決して地道に一端降りるのではないが、阪和線のゲートを出て、湾岸線に入ることになっている。湾岸線を距離に応じた通行料金にして、阪和線と湾岸線も併せて料金を取るシステムにすれば、最終的には入る時と出る時の二回で済むことになる。車線変更もする必要が無く老齢者にはより快適になると思うが、如何なものだろうか。この一年ほどの間で一番変わったのが「ETC」ゲートの数。一年ほど前までは確か一ゲートしかなかったと思うが、最近の湾岸線では、殆どがETC専用か、一般との両用ゲートになっている。特にトラックとかの営業車で普及してきたのであろう。
ETC車載器
以前にTCカードが不調である記事を書いた。ところが、結局の所、その原因は「カード」ではなかった。新しいカードにしても、数回使うと同じ様な症状が出て来た。修理場で確認して貰った。修理場では、一応通信テストも出来るようであるが、
分解して見ることはしないし、そのテスト時には異常はない。ゲート通過時に事情を話すと、それは、「車載器がおかしい。」との話であった。車載器が上手く通信が出来ないか、カードと車載器の接触が時々旨く行かないのではないか?との話であった。それで思い切って車載器を交換した。勿論保証の期限はとっくに過ぎているので、又原因が確定していないので、無料交換という訳にはいかない。しかし、当方にはETCを使わなければならない事情もあった。割引があると言うことで、「前払い」にしていて、その残高が相当残っていたのである。その後は、通過時に不調もなく、不調で悩んだことが嘘みたいに快適そのものである。
マイレージ
ETCのサービスも最近は充実している。以前は回数券と同じ発想で、「前払い」のサービスがあった。5万円の前払いで、確か5万8千円分を使えた。この「前払い」制度は昨年の12月の末で新規前払い購入は終了した。「さいら」は12月に制限額の前払いをしたので、今のところ、マイレージの恩恵はない。それに代わって出て来たのが「マイレージ」である。航空会社のマイレージと全く同じ発想である。支払料金に或る率でポイントが付いて、そのポイントに応じた額が「無料」になる。しかし、ポイント利用期限がある。ここまでは各道路会社で共通仕様である。しかし、道路会社によってそのポイント付与率が違う。道路会社との互換性がない。例えば阪神高速と他の高速道路ではポイントの互換性がない。正にJALとANAとの間で互換性がない各航空会社と同じ発想である。よく考えると決して飛行機のように各道路会社が路線で競合しているのではない。そこが道路会社と航空会社の違いである。更に言うと、ポイント交換期限があることを併せて考えると、業務用のヘビーユーザーに対する恩恵がベースになっている。何としても「前払い」サービスの再開を念願する。
通勤時間帯割引サービス
その他に、「通勤時間帯割引サービス」がある。朝と夕方の通勤時間帯にゲートを通過すると、通行料金が半額になる。和歌山から南部まで利用すると、2千数百円のところが、千数百円になる。これは時間的にフリーな退職者の身にとってはなかなかの割引である。マイレージはETC全般のサービスであるが、この通勤時間帯割引サービスは、一般道路における通勤時間帯の渋滞を少なくするために高速へ誘導する趣旨であろう。「通勤」と名が付いているように、大きな制限事項がある。それは通行距離が100キロ未満であることである。100キロを超えるとこの割引は「チャラ」になる。それ以外は、別に勤務先の身分証明書とか定期券を見せる必要は全くない。通勤と言いながら、何故か土・日曜日も同じ扱いである。残念ながら、湾岸線は対象外である。ここにも道路会社ごとの特徴が出ている。知人は、上手くその時間帯を利用して、100キロ前のゲートで一端降りて、再度、高速に入るというきめ細かい利用をしている。
社会実験
湾岸線では今(2006年11月18日)社会実験として、通行料金の5%引きが行われている。確か終日であったと思う。「実験」と言うからには、その内に廃止になる恐れもあるが、効果が有れば、制度に取り入れられるかも知れない。その効果は、阪神間の地道の排気ガスで悩む住民の健康保全である。だから、どれ位の車が地道から湾岸線に移ったかが問題になる。他に湾岸線では10月の土・日は半額の割引をしていた。これも期間限定の様だ。この意味は良く分からないが、通常は営業車が多い湾岸線へ空いている日時は誘導して道路の効率的な運用し、その結果収益を図ろうとの趣旨かも知れない。何れにしても、安いにこしたことはない。
新神戸トンネル
ここは、全くETCのサービスがない。ETCであっても同じ料金である。ETCを利用できることが神戸市にとっては大サービスかも知れない。そして、他の有料道路では既に廃止になった「回数券」が未だ生きている。トンネルだから、工事費が高かったのか、片道600円する。しかしこのトンネル、迂回路はあるが、北区の住民にとっては生活道路である。神戸市の住宅開発により出来たトンネルではある・・。
有料から無料へ
有料道路というと、和歌山県内では有料廃止になった道路が幾つかある。白浜有料道路は償還が終了したので、無料になった。同じ様に、串本の潮岬の有料道路も無料になった。これらは無料になって随分と年月が経つ。これらは何れも迂回路がないことはないが、生活道路のウエイトが大きかった。当然と言えば当然であった。
一番傑作なのは、高野・龍神スカイラインであった。「スカイライン」らしく景色が綺麗な所もないこともないが、殆どは山の中を走る道路であった。余所から来る人は「スカイライン」らしくないのに驚く。山岳地帯を走ると言うことで、冬季は有料利用不可能であった。工事もお粗末で、雨が降ると良く通行止めになった。それよりも何よりも余りにも利用者が少なくて、料金所の人件費すら出てこない状態であった。当初計画の建設費を償還するどころか、全く維持費すら出てこなかった。将来に大きく利用者が増加する見込みもなくなった。今にして思えば、どのような計算で採算が合うと考えたのか全く不思議な感じがする。所謂お役所仕事の模範的一例だろう。そのために、県道路公社から県が買い取って、今では「一般国道」になって、無料にした。どうもその方が安くつくそうだ。通行料金収納やそれに伴う諸々の人件費等の諸経費が浮くだけでなく、道路の修理等には国の補助金も当てに出来る。赤字だけでなく、当時「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産登録計画具体化していた。そのことも無料にする契機になったとも言える。
今色々と言われている「木村県知事」の大勇断であったことは間違いない。