「祈りの民具と郷土玩具」展(2007年11月7日)
和歌山県立紀伊風土記の丘で平成19年度秋期特別展「祈りの民具と郷土玩具」が開催されている。幾つかのブログでも「紀州の郷土玩具展」として紹介されている。
紹介するなら正式な名称で紹介した方が良いのに?と不思議に思っていた。その原因はその特別展のポスターにある様だ。確かに「紀州の郷土玩具展」の方が心地よく聞こえる。
その特別展の解説書「紀州郷土玩具事典」によると「郷土玩具」に「祈りの民具」を含むと言う1914年の或る玩具研究家の定義らしきものが紹介されている。
それを読んで、「玩具=おもちゃ」的素人発想から「祈りの民具」が「郷土玩具」に入ることに違和感が有った。ところが、この特別展の正式な名称は「祈りの民具」と「郷土玩具」とを区分している。これは納得である。
結局、広義の「郷土玩具」と狭義のそれが企画者側にも混在して捉えられている様に思える。不思議に思うのはその方である。
何故混在してしまうのかを「さいら」なりに考えてみた。まず、学者でない「個人蒐集家」が有った。生活・風習等に関係するが、生産には直接関係しない、小物の雑多な「民具」収集品を前にして、思案したのであろう。そして「郷土玩具」の言葉を思い浮かべたのであろう。その意味付けは後で行われたのではないかと思ってしまう。
面白い特別展で、展示そのものは懐かしさも、これ有りで、屁理屈をあれこれ言っても面白いことは確かである。
和歌山県立紀伊風土記の丘で平成19年度秋期特別展「祈りの民具と郷土玩具」が開催されている。幾つかのブログでも「紀州の郷土玩具展」として紹介されている。
紹介するなら正式な名称で紹介した方が良いのに?と不思議に思っていた。その原因はその特別展のポスターにある様だ。確かに「紀州の郷土玩具展」の方が心地よく聞こえる。
その特別展の解説書「紀州郷土玩具事典」によると「郷土玩具」に「祈りの民具」を含むと言う1914年の或る玩具研究家の定義らしきものが紹介されている。
それを読んで、「玩具=おもちゃ」的素人発想から「祈りの民具」が「郷土玩具」に入ることに違和感が有った。ところが、この特別展の正式な名称は「祈りの民具」と「郷土玩具」とを区分している。これは納得である。
結局、広義の「郷土玩具」と狭義のそれが企画者側にも混在して捉えられている様に思える。不思議に思うのはその方である。
何故混在してしまうのかを「さいら」なりに考えてみた。まず、学者でない「個人蒐集家」が有った。生活・風習等に関係するが、生産には直接関係しない、小物の雑多な「民具」収集品を前にして、思案したのであろう。そして「郷土玩具」の言葉を思い浮かべたのであろう。その意味付けは後で行われたのではないかと思ってしまう。
面白い特別展で、展示そのものは懐かしさも、これ有りで、屁理屈をあれこれ言っても面白いことは確かである。
ちなみに、「さいら」ブログの過去記事「紀伊風土記の丘」に関連する記事を取り纏めています。