オプション:洗髪(2007年12月20日)
オプションと言っても金融市場の話ではない。洗髪の話である。リタイヤーになって「さいら」が行く理髪店は格安の店である。昔の理髪料は市内横並びの一率であったが、最近は必ずしもそうではない。
その格安の店は何処でもそうであるが、理髪料金の中に洗髪料金は含まれていない。洗髪を希望する者は「洗髪料」を別途払うことになる。「洗髪料」はオプションという訳だ。
その洗髪料はオプションとは言え、店員から散髪の最中に「洗髪はどうされますか?」と聞かれると、気の弱い「さいら」は「はい。して下さい。」と言うことに当然なる。
従って、「さいら」の場合はオプションと言っても、必ずしもそうではない。
そして、その洗髪料は髪の長短と濃淡に全く関係がない。夏はスポーツ刈りにしているが、冬の長髪と同じである。
このように考えると、世の中、儲けは実は本体でなくて、オプションにあるのではないかと思ってしまう。
オプション:洗髪(2)(2007年12月21日)
これは妻の話である。妻は美容院へ行く前に必ず洗髪をしてから行く。朝シャンではない。前日にである。
その理由を問うと「あんまり汚れていると失礼になる。」尤もな話であるが、それに若干付け加える。妻が行く美容院では、「まず最初に、軽く洗髪をする。」想像するところ多分汚れていると、カットしにくいのであろう。
「それからカットする。」妻は昔から「パーマ」はかけない主義らしい。カットが終わると、「キチンとした洗髪をする。」
その最初の軽く洗髪であるが、余りにも汚れていると、「軽く」では済まないそうだ。「汚れを落とすのに、シャンプーでゴシゴシする。」その時は、シャンプーもそれなりに使うので、「シャンプー代が別途必要になる。」
成る程、それも大きな一因かと納得する。まあこれはオプションの部類に入らないが・・・。
そして、工程が全て終わると後は肩などのマッサージがあるそうだ。その時のマッサージは心身共にリラックスできて、本当に気持ちがよいそうだ。妻が言うには
「マッサージはオプション代を払ってももう少し長くやって欲しい。
オプション:洗髪(3)(2007年12月22日)
「さいら」が育った都会では何処の家にもお風呂が有った訳ではない。有るのは特別な家で、殆どの家は「銭湯」へ行った。本当は「公衆浴場」と言うらしいが。湯冷めしない、歩いて行ける範囲に3軒も銭湯があった。
その銭湯の料金であるが、「大人・中人・小人」の3ランクに別れていた。「中人」があるのが印象に残っている。
又、「さいら」が記憶する限り、定期券は別にして銭湯では「回数券」が既にあった。利用した回数券の類では最初であったように思う。
さて、「オプション」と「洗髪」の話である。今は変わっているかも知れないが、
女性というか女風呂で「洗髪」する時には、入浴料金とは別に「洗髪料金」が必要であった。正にオプションである。
今にして思えば、洗髪は当時は頻繁にすることがない、特別なイベントと言う社会が貧しい時代でもあった。
洗髪料金の趣旨は洗髪するにはそれだけ「お湯」を多く使うからであろうか?
或いは銭湯での滞在時間もそれなりに長くなるからであろうか?
何で女性だけ?
そう言えば当時は長髪の男はいなかった。
しかし、子供心に不思議に思った。お風呂の番台に座っている方が、「洗髪」したかどうかを見張っているのだろうか?
何れにしても、貧しい社会ながら何処か大らかな「自主申告」の世界であった。
これにて、オプション:洗髪の記事はひとまず終了である。
入浴については過去記事近眼の最後の方記事「入浴」で少し触れている。