羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

フラジャイル

2016-02-25 19:28:39 | 日記
原作ではどうも高柴は一貫して矜持を見せるが敗れて追い出されるらしいが、ドラマでは一回折れるが最後に一矢報いて辞めてゆく形になっていた。折れる件で宮崎のガッカリした的なリアクションが入る分、原作の高柴ファン? からはチクリとやられているようだ。高柴ファンって随分渋いな。原作では枯れ専が反応するような容姿なのか? はて?
副院長が中熊にプレッシャー掛けられた以上に何かあったかっていうのはともかく、あの患者のその後についてもう少し触れてほしかった気はしたかな。随分酷い目にあわされていたが、賠償云々までどうというより、治療がね。後は前回の患者に近付き過ぎるのを危険っていうフリは回収されずじまいでもあったかな?
なぜ岸に近付きたいか今んとこ不明な火箱と、まだ挫折を秘密にしていた森井の絡みも何やら進展しそうではあるが、次回は検体取り違え事案。診断は合っていても検体自体が取り違えられているとね。まあ、確かにこれまで検体の扱いが大概雑な描写は多かった。こういう凡ミスが発生すると普段周囲と敵対している者は針のムシロ状態になってしまうのもさもありなんではある。打破法は正解を出すだけなのか、という点も気になるところだ。

愛おしくて

2016-02-25 19:28:27 | 日記
寝た夜の次の朝からの時間経過はどうなってたんだろう? 速攻でお互い身辺整理してクリスマスイブのプロポーズに突入していたが。光太郎も順序の整理がね。結局開発の話も立ち消えになったし、もう少し、1話だけでも二人が交際している期間の話があった方が、よかった気はしたかな。保護犬が全て引き取られたから時間経過はあったはずだなんだけど、スポーンって飛んだからさ。怜子の賭けも普通に空回りだった。
ただ大分経緯が飛んでも、プロポーズを受けた小夏の涙はバシッと決まっていた。目が良いね。がんばっていきまっしょいっ、の頃から一貫して目が良いね。そこ変わらんな、と思って見ていたわ。
物語は後はもう結婚するばかり、辰造の舟に乗せるばかり。怜子がいきなり倒れていたが、もう恋敵ではなく保護対象くらいになってしまっているから、お見舞いするくらいか? やはり年が離れ過ぎて恋のバトルっていう程の争いにはならなかったかな? 仕方の無いところではあるが、光太郎ももういい歳だしね。ちょっと可哀想になってきた怜子の決着を見守りつつの次回最終回だ。

ザ・ラスト・ショット

2016-02-25 19:28:16 | 日記
一昨年の暮れ辺りにプレミアの方で放送されたドラマがこの間放送されていた。プレミアからの地上波放送初回の賞味期限はやっぱ1年くらいが限度だな、等と思いつつ見ていたけど、スラムダンク等の青春バスケ漫画へのオマージュが強いが、その後のそれも10年以上先の青春のケジメの話だった。共演しているプロ選手との体の作りの違いは歴然としていて、特にジミーだっけ? あの若手のドリブル好きの前半イキっていた選手の役者の体が少々華奢過ぎる気はしたが、バスケパートは全体的にかなり力が入っていた。
一方でさくらのパートがね、病気で最後死んじゃうんだけど、最後半まで描写が少なく、肝心の高校時代のさくらの描写が一切無くてそんなバカなっ! という気はした。削れる描写も結構あったし、予算の都合かなんかで予定していた高校時代のさくらパートがバッサリ無くなったのかもしれないね。『3人は色々あって気にし合ってる』っていう前提の話だけど、昔のさくらの描写がスコっと無いからさ。主人公とタツヤだったか? あのベテラン選手の過去の具体的な友情なり葛藤の描写も案外無かったりしたからさ。監督死ぬかも? っていう嘘も無くてよかったと思う。高校時代のエピソードの整理はほしかったかな?
だが、とにかくスポーツ題材ドラマの中でもかなりテンションの高いスポーツ描写を成立させていた大人の青春ドラマだった。秋田ってバスケ盛んなんだな、知らなんだわ。どうも地元の動員力も強いらしい。クレイジーピンクとかいってさ。あんな寒いとこでなぁ。きりたんぽをかじりながら、意外なパッションを隠し持っていたんだな。選手は秋田の夜の街で、大暴れなんじゃろう。今夜もスラムダンクっ!! みたいな。うっかり君にダブルドリブルっ、みたいな。ナハハハハっ! なんつって。

いつかこの恋を~ 1

2016-02-24 21:27:16 | 日記
「せーのっ!」いつかの夕方、靴を脱いだ子供の音とヒールを脱いだ母が声を合わせて公園の砂場でアルプス一万尺の手遊びをしていた。笑い合う二人。母はジャケットにタイトスカートの姿で砂場に入り時間も時間であったが、子供の音は気付かず相手をしてもらい喜んでいた。手遊びの後も砂場で遊ぶ二人。「お母さん、恋って何?」「池におるでしょ?」「ちゃう、りょう君が音にしてるやつ」「そっちのコイか。そやなぁ、帰るとこ」「帰るとこ?」手の砂を払い、音の傍に寄って髪に触れた母。「お家も無くなってお仕事も無くなって」音に髪止めを付けてやる母。「どっこも行くとこ無くなった人の帰るとこ」「うん?」「わからへんか? 大丈夫」音の髪を指で軽くすくようにした母。「いつかわかる。お母さん音にもわかってほしわぁ」顔を見合わせて微笑み合う二人。と音は母の背後に目をやった。「お母さん、犬のうんこ発見っ」「あーっ!!」二人で大騒ぎして笑い合っていた。
(27歳になった。母が死んだ年になった)現在の音は朝、目覚めていた。音の部屋の家具はすっかり揃い、洗濯機もあった。慣れた様子で朝の支度を済ませる音。同じ朝、音が静恵の家を訪ね、成犬になったサスケを可愛がっていると5年経っても元気そうな静恵がネックレスをくれた。「私にはもったいないっ」慌てる音だったが「もったいなくない、女性になってちょうだい」静恵がそう言い聞かせてくると、笑顔で頷いた。
出勤すると音は変わらず懸命に働いたが、新人の男子スタッフはやる気も無い様子。新人女子スタッフは何やらぶっきらぼうで入所者を怯えさせ、音を面食らわせていた。「かんぱーいっ!」仕事の後で音は元同僚の丸山と西野と飲みに出掛けていた。小さな丸テーブルで立食する形態の小洒落た店。「タンシチュー美味しそうっ!」メニューを見て音が言うと「違う違う違う、こっち!」
     2に続く

いつかこの恋を~ 2

2016-02-24 21:27:08 | 日記
丸山はメニューをひっくり返し、安価なサービスメニューを勧めた。全員5年経っても収入は特に増えていなかった。西野は昇給回避で次の契約更新で切られ、また別所に派遣し直されるという。「杉原っ! 生き残れよっ!!」帰り際、酔って西野に支えられつつ、力強く叫んできた丸山に音は笑顔で手を振り返していた。
 その足で音は静恵の家に寄ったが、玄関に見慣れぬブランドのヒールがきちんと揃えて一組あった。居間にゆくと木穂子が静恵と差し向かってワインを飲んでいた。「木穂子さん?!」驚く音。「久し振り」笑顔の木穂子。二人は全てを小夏が御破算にした芋煮の夜から5年会ってなかった。静恵は席を外し、音と木穂子は二人で話し始めた。木穂子は代理店からデザイン事務所に転職し、変わらず羽振りは良さそうで無理に着飾るでもなく、過剰に地味に振る舞うでもなく、のびのびした様子だった。
「ご飯とか行きたいね?」誘う木穂子。「行こうっ」応える音。「焼き鳥とか食べられる?」「好き」「ここね、塩レモンで」スマホでグルメサイトの焼き鳥屋の画面を見せる木穂子。「うわーっ、美味しそうっ」盛り上がる二人。「杉原さんは独身?」不意に聞く木穂子。「です」「うん、一緒一緒。彼氏は?」さらに攻める木穂子。「いますっ」ワインをあおる木穂子。「へぇ、いいな」「木穂子さんは?」「いるんだけど」「いるんじゃないですかっ」「どっちも忙しくて」妙な間ができる二人。
「どんな人なんですか?」「うん、デザイン関係の」意外そうな音。「杉原さんの彼氏は?」「覚えてるかな、ここで1回、私も一緒にいた」「ああっ! あの、シュっとした?」驚く木穂子。「練と付き合ってるかと思ってた」「私も、木穂子さん、そうだと思ってました」「えっ、じゃあ最近練とは?」「あれっきりです」
     3に続く