あれはバルちゃんなの! 取り込まれちゃったのよっ。私を助けてくれたの、いいオバケなの!」「そんなこと言ったって、仕方ねぇだろうがっ!」この時点ではそれでも倒そうとする潮だったが「そう、殺して、このままじゃ僕は、お姉ちゃんまで殺してしまう!」バルトアンデルス本人にも言われると「くっそぉ、そんなこと言われて殺せるかよ!」思うように手出しできなくなる潮。「ねぇ、学者でしょ?! どうすればバルちゃんを白面の体から出せるの?」3博士に問う麻子。「おそらく、不可能だわ」「そんなっ、そういうことをやってくれるのが科学じゃないの? その為の研究じゃないの?!」麻子の訴えに答えられない3博士。
潮が壁に叩き付けられる中、(あの女、きっと忘れておるなぁ。こう、プンっと引っ張ればすぐにわかるのによぉ。あ~あ、もう出ちまおうかなぁ)とらはいよいよ待ちくたびれていた。崩れた壁の欠片に挟まれ、身動きできなくなっている麻子。潮も激突したまま動けない。麻子はこの段階でようやくとらのことを思い出したが、腕が動かせず毛を引けない。迫る白面擬き。「おばさん! 手伝ってっ! この毛を踏んで! そうすれば、とら君が来る。救世主がここに現れるわ!!」3博士の一人の女に頼む麻子。迫る白面擬き。女はとらの毛を踏み、麻子は毛を引いた。するととらの髪が一房逆立ち「待ってたぜ、女ぁっ!!」とらは笑って部屋の壁を突き破り「イイィッヤッハァアアアッ!!!」雄叫びを上げて廊下を飛翔し、隔壁を紙のように突き抜けて、潮達の居る部屋に「とらっ!!」「とら君!」飛び込んできた。床を踏み割りとらは着地した。
・・・ムギュッと圧縮してとら登場と。取り込まれた妖怪が何気に大物なんだよね。
潮が壁に叩き付けられる中、(あの女、きっと忘れておるなぁ。こう、プンっと引っ張ればすぐにわかるのによぉ。あ~あ、もう出ちまおうかなぁ)とらはいよいよ待ちくたびれていた。崩れた壁の欠片に挟まれ、身動きできなくなっている麻子。潮も激突したまま動けない。麻子はこの段階でようやくとらのことを思い出したが、腕が動かせず毛を引けない。迫る白面擬き。「おばさん! 手伝ってっ! この毛を踏んで! そうすれば、とら君が来る。救世主がここに現れるわ!!」3博士の一人の女に頼む麻子。迫る白面擬き。女はとらの毛を踏み、麻子は毛を引いた。するととらの髪が一房逆立ち「待ってたぜ、女ぁっ!!」とらは笑って部屋の壁を突き破り「イイィッヤッハァアアアッ!!!」雄叫びを上げて廊下を飛翔し、隔壁を紙のように突き抜けて、潮達の居る部屋に「とらっ!!」「とら君!」飛び込んできた。床を踏み割りとらは着地した。
・・・ムギュッと圧縮してとら登場と。取り込まれた妖怪が何気に大物なんだよね。