「痛ぇ、くそぉ、罠に掛けやがったなぁ」「コンビニ袋で近所の買い物帰りを装うやり口、依田総合探偵社でしょう? 名前は?」「痛ぇ、つってんだろ? スタンガンされた者におもてなしの気持ちはねぇのかよ?!」玲奈がさらにスタンガンを喰らわそうとすると、減らず口を叩いていた探偵は慌てて名刺を出した。男の名は鴨居。「正規の探偵社がなぜあたしをマークしてる?」「はぁ? お前狙ってんのは俺だけじゃねーよ、表見てみろよ」鴨居は金にもならずいい迷惑だが犯罪の証拠を見付けて警察に付き出すと息巻くが、玲奈がさっさと外へ出ようとすると「おい、待て待て待て! こっちは怪我してんだよ?!」と呼び止め、玲奈は引き出しから事務用糊を取り出し投げ渡した。軟膏代わりになるらしい。
外へ出た玲奈はポストから偽の不在通知票から嶋エージェンシー、不要な郵便物に仕込んだ万引き防止タグから竹内調査事務所と割り出し、探偵社に直接電話を入れて張り付いてる探偵に姿を表すよう電話を入れた。前回澤柳菜々を追っていた竹内調査事務所の探偵はすぐに顔を出した。「さすがだな、本家対探偵課の紗崎玲奈」程無く、「どうも」嶋エージェンシーの探偵も顔を出した。竹内調査事務所の探偵は児玉。嶋エージェンシーの探偵は黒川といった。黒川に関しては半年前に玲奈が着手金の横領を暴いた経緯があったが、シレッと顔を出してきていた。鴨居も糊片手に現れ、一同は須磨の提案で昨日付けで各社に対探偵課が発足させられ、持ち回りで玲奈の見張りをすることになったことを話したが、当の玲奈が何も知らないことを呆れていた。「でも、妙だな」児玉は玲奈が罠として借りたマンションについて指摘してきた。死神のことは他の探偵は知らない。「消えて、あなた達を待ってたんじゃないの」玲奈はマンションに戻っていった。児玉達は益々呆れたが、
2に続く
外へ出た玲奈はポストから偽の不在通知票から嶋エージェンシー、不要な郵便物に仕込んだ万引き防止タグから竹内調査事務所と割り出し、探偵社に直接電話を入れて張り付いてる探偵に姿を表すよう電話を入れた。前回澤柳菜々を追っていた竹内調査事務所の探偵はすぐに顔を出した。「さすがだな、本家対探偵課の紗崎玲奈」程無く、「どうも」嶋エージェンシーの探偵も顔を出した。竹内調査事務所の探偵は児玉。嶋エージェンシーの探偵は黒川といった。黒川に関しては半年前に玲奈が着手金の横領を暴いた経緯があったが、シレッと顔を出してきていた。鴨居も糊片手に現れ、一同は須磨の提案で昨日付けで各社に対探偵課が発足させられ、持ち回りで玲奈の見張りをすることになったことを話したが、当の玲奈が何も知らないことを呆れていた。「でも、妙だな」児玉は玲奈が罠として借りたマンションについて指摘してきた。死神のことは他の探偵は知らない。「消えて、あなた達を待ってたんじゃないの」玲奈はマンションに戻っていった。児玉達は益々呆れたが、
2に続く