羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

仮面ライダードライブ 1

2015-09-22 21:25:26 | 日記
「ハート、俺に力を貸してくれ!」シグマのエネルギー波を二人で受けながらハートは進ノ介の腕を掴んだ。「行けぇッ!!」そのまま進ノ介を投げ付ける! ハンドル剣をバリアに突き刺し、斬り裂くッ! シグマはエネルギー波を止め一旦落下した。「今度こそ決めるぞハート!」「ああっ!」ハンドル剣を失いながらもハート共に決めに入る進ノ介。「come on! come on! come on!」ドライバーを操作し、「タイヤカキマゼール!!」シフトブレスを繰り返し入れ、「fire all engineッ!」進ノ介は全てのシフトカーの力を呼び出し、合体用タイヤで再浮上したシグマを攻撃! 更にそのタイヤを全て集め光るタイヤとして装備した!!「ヒッサーツ!!!」飛び上がる進ノ介! ハートも続く。「ハァーッ!!」「ハァアアッ!!」進ノ介は蹴り、ハートは拳をシグマに打ち込む!「フルスロットル! トライドロン!!」「防御不能、計画遂行不能、我は」シグマはバリアを破られ部屋の壁を突き破る程、派手に爆散した!!!
グローバルフリーズは解除された。「ああッ! あぅっ!」階段で軽く引っくり返って元に戻った霧子はすぐに上階に向かって行った。街の人々は実体を取り戻し、本願寺やりんな達も戻った!「見事だったぞ、進ノ介」衝撃でベルトは進ノ介から外れていた。ハートも人間体に戻っていた。立ち上がった進ノ介は力無く、「進ノ介?」ベルトに呼ばれると微笑んで頷いたが、そのまま気を失ってビルから落下して行った!「進ノ介!!」叫ぶベルト。ハートは駆け出した。
進ノ介は奇妙な森の中で目覚めた。「どうなったんだ?」目の前に『闇』が染み出した。フラフラと誘われる進ノ介!「そっちに行っちゃダメだ」吊られてる感を醸し出しつつ、謎の黒衣の者が浮き上がりながら現れた。「お前は?」「仮面ライダー、ゴースト」
     2に続く

仮面ライダードライブ 2

2015-09-22 21:25:17 | 日記
「ゴースト?!」戸惑っていると、『闇』からかつて倒したソード、フリーズ、シーフが現れ進ノ介を『闇』に引き摺り込もうとしてきた! 即座にゴーストが介入する!「フンッ、ハッ」まだ戦闘中の掛け声に慣れず、声引っくり返りそうなゴースト! ゴーストは『闇』とは逆の方を指差した!「すまんッ!」進ノ介はその先の『光』に飛び込んだ!「ああ」癖なのか? 差し出していた手をパタパタ開いたり閉じたりするゴースト。格闘になると回避と防御中心で、反撃は軽めのゴースト。やがてどこからともなく広刃の剣を取り出した。「デェアッ!」3体を斬り付け、剣に力を乗せて4太刀で3体を撃破した! 撃破後、ゴーストはビクンッと奇妙な仕草をしていた。
進ノ介は再び目覚めると雨のアスファルトの上にいた。「夢だったのか?」「よう、お目覚めだな」近くで座り込んでいたハート。「ハート?」センタービルを見上げる進ノ介。「お前が」「蛮野の野望は砕いた。人間をロイミュードに近付けてどうする? 俺達が人間に近付いて越えるべきなのに」息が荒いが、笑うハート。「もう、とっくに越えてるよ、お前は」立ち上がり、手を差し伸べる進ノ介。手を伸ばしかけるが、進ノ介の手を払い、ハートは一人で立ち上がった。「メディックは死んだ。残るロイミュードは俺一人。さあ、約束通り決着だ、泊進ノ介」拳を握り締め、息の整わない様子のハートは、人間体のまま進ノ介を殴り付けた!
地下ではりんなと追田が剛を救出していた。「大丈夫か?!」「死なないでよぉっ!」りんな達はボロボロの剛の体を揺さぶりまくった。「痛い痛い痛い痛いっ!」剛が悲鳴を上げ、手を止めるりんな達。「逆に死んじゃうから」「生きてたぁッ!!」二人は大喜びで剛を抱き締めた。霧子はシグマの部屋までたどり着き、床に転がるベルトに駆け寄った。「クリム!」「霧子!」「泊さんは?!」
     3に続く

仮面ライダードライブ 3

2015-09-22 21:25:07 | 日記
「シグマは破壊した。だが、ここから落ちた!」「ええ?!」壁の大穴を振り返る霧子。
致命傷だけは避けるが、一方的にハートに打たれ続ける進ノ介!「やめろっ! もう、やめてくれよ、ハート」ハートにすがり付く進ノ介。「ここまで戦ってきて知った。本当の悪は、人間の中にした無い! ロイミュードは、人間の悪意をなぞっただけだ!! ベルトさんだってそれはわかってる」「だから、何だというんだッ!」ハートは進ノ介をフェンスに撥ね付けた。「俺達人間が、それを理解した今なら、きっとお前達ともやっていけるはずだ。チェイスに続いてお前まで失いたくないんだよ!」「甘い。そこが嫌いではなかったが、お前は甘いッ! うわあああっ!!」変身はしないが、力を溜めるハート!
「決着の時だ人間! 泊進ノ介!! ハァアアッ!!」心臓が発光するハート! そこへ「泊さん!!」駆け付けた霧子はベルトを進ノ介に投げ付けた! 受け取った進ノ介。気合いと共に突進するハート!「変身して! 泊さん!!」進ノ介は、ベルトを下ろした。「進ノ介?!」驚くベルト!「ハァアッ!!」ハートは拳を打ち出したが、同時に心臓のコアがむしろ小さく爆ぜた。ハートの拳は止まった。「持たなかったか。うっうう」ハートは膝をついた。「やっぱり、お前はもう、半分死んでたんだな」駆けて来た霧子が進ノ介を支えた。「ここまでの戦いで、コアに致命傷を受けていたのか」省みるベルト。牙状設置系攻撃で1度胸を貫かれていたハート。
「これで、俺達は全滅だ。泊進ノ介、覚えていてくれないか? ロイミュードという、この星の新たな生物になろうとしていた奴らがいたことを」ハートは泣いていた。「ハート」膝をつく進ノ介。「忘れるもんか」ベルトは声を出してため息をついた。「ありがとう、最後に、友達が、一人、増えた。始めての、人間の」
     4に続く

仮面ライダードライブ 4

2015-09-22 21:24:58 | 日記
微笑んだハートは灰のようになり、崩れ、コアも光り、散った。「午後3時32分、ロイミュード108体、撲滅完了」雨はあがり、進ノ介と霧子は敬礼した。「遂に、か」ベルトは呟いていた。
仮設ピットまで引き返した進ノ介達。「泊、やったな」早瀬や仲間達に迎えられる進ノ介。本願寺も、「本当によく頑張ってくれました」と称えた。「全て仲間のおかげです。ここにチェイスがいてくれれば」応え、哀しむ進ノ介。「あれ? ベルトさんは?」整備すると、壊れたドライバー一式持って行ったという。察し、ネクタイを締め直した。「繋がった」進ノ介は迷い無い顔で言った。
進ノ介は補修作業中のピットに特状課一同と共に入ってきた。「あ、居た居た」気安い調子で見付けた西城。ベルトはトライドロンの周囲に残存の全ての装備やシフトカー達を集めていた。ベルトは自分とトライドロンの周囲にバリアを張った。驚く追田達。「いいんだ、これで。お別れ何だよ、ベルトさん達とは」進ノ介は笑顔で言った。「ふっふうん、さすが進ノ介。バレていたか」「当たり前さ、俺の脳細胞はいつでもトップギアなんだ。それに、あんたの秘密主義にはもう慣れっこだ」本願寺も旧友の覚悟を悟った。「クリムちゃんは自分ごと、ドライブの全装備を凍結し、地の底深く沈めるつもりなんです」「戦いが終わったら、自分ごと全て封印すると思ってたよ」わかっていた進ノ介。
「Exactly!」ベルトは応え、シフトカー達も騒いだ。「ハンター、ベガス、キャブ」霧子は特によく組んだシフトカーに呼び掛けた。「デコトラぁ」追田もお気に入りに呼び掛ける。「お別れだ、特状課の皆。本願寺、りんな、西城、追田警部補。素晴らしいチームだった! 剛、君は宿命に勝った。これからも、自信満々で走り続けたまえ!」「クリム」泣いている剛。ベルトは
     5に続く

仮面ライダードライブ 5

2015-09-22 21:24:47 | 日記
人としての姿をバリアの傍に立体で映し出した。「最後に私の気持ちを見抜いてくれて、嬉しかったよ進ノ介。ここまで心が繋がっているとは、私達は中々の、名コンビだったんだね」「中々のじゃないよ、最高だよ、ベルトさん」泣き笑いの進ノ介。「君と霧子には負ける。この奥手の相棒を、これからも頼んだよ? 霧子。彼には君が必要だ」「はい」霧子も泣いていた。進ノ介はバリア越しに手を差し伸べてきた立体のクリムに、シフトブレスを渡した。渡せた。「では皆、good-bye! いつの日か人間が、私の発明を正しいことのみに使えるようになるその日まで!!」ベルトはトライドロンやシフトカー達と共に地下深くへ沈んでゆき、かたく隔壁を閉ざした。「ああ、そんな未来を必ず掴んでみせる!」一同は敬礼で見送った。
数日後、進ノ介と霧子と剛以外のメンバーはオフィスの片付けをしていた。特状課は活動休止となっていた。「皆、それぞれの道に戻るのかぁ」ボヤくりんな。「一年間仕事したけど、結局俺の机無いまんまだったから、片付けるもんねぇし!」今ごろスネる追田。剛の話になると、「今ごろ、どこを旅してるのかねぇ」りんなは呟いた。
「悪いな、クリム。これだけはどうしても渡せない」一人、徒歩で何処かを旅する剛の手にはチェイスの免許証とシグナルチェイサーが握られていた。「いつかあいつのコアを甦らせることができる、その日まで」と、クラクションを鳴らし、後ろからサイドカーが近付いてきた。ハーレー博士だった。「ヘイ、剛ちゃん。オツカーレ! ハハハッ」「ハーレー博士! どったの?」「お前、旅に出るって言うからな。迎えに来たんだよ。家族は霧子だけじゃないんだぞ?! ハハハッ! わかったかな? ああん?」肩に手を置かれ、頭をグイグイされる剛、笑ってしまう。「ああ、本当に自分のことを思ってくれるヤツが、家族だ!
     6に続く