羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

表参道高校合唱部!

2015-09-19 21:14:52 | 日記
クラスの不和の件、解決早っ。謎の『前田君』で結構手間取ったから、どう処理すんのかと思ったらいつもの細かいこと気にしない、どすこい展開だった。恋の件等を含め、普通の連ドラの最終回2回分くらいのボリュームを一瞬で消化! 出来すぎ君もニュースと被害者の訪問でさっくり解決っ! お父ちゃんがポンコツ気味だから快人が探偵みたいになってたが、無茶するなぁ。裏が丸被りなハモネプだったから、見せ場1回じゃ足りないって判断かな?
快人の真琴への告白のシーンは既に恋愛映画で共演済みだから、これまでのシンプルな感情表現より踏み込んだ芝居だった。相手の呼吸を知ってるからもう一段乗せていけるんだろう。愛の歌の中庭での真琴の歌唱もよかった。中の人は知名度は足りていないが明るい役にせよ、悲しい役にせよ、人の希望や真心に関わるような役が合ってるね。柴犬のような挙動が得意なのも一つの特技だ。
それにしても合唱パフォーマンスでのその他のクラスメート達のハジけぶりたるや! どんだけ解放されてんだよっ?! 普段こっそり打ち込んでた設定になるんだろうが、ただ事ではない。風香達も速攻改心していたが、この中からも逸材が出るかもしれん。といったことをごめんね青春の時も書いてたが、世間の壁は結構厚かった。今回のメンバーも頑張ってほしいね。男子とか結構イケメンがいたんじゃないの?
いわゆる里奈様は今回も安定の麗しさだった。途中細かい芝居をちょいちょい入れてくるアグレッシブさも健在。何よりチェシャ猫コスが可愛い。もやしっ子の印象だったが意外と元気な脚をしていて、眩しい! 監獄はハラハラしてしまうがフジでも主演が決まり、これからも変幻自在に活躍してくれそうだ。応援したいね。
最終回は離婚&帰郷と廃校か。廃校まで足して纏めて処理に掛かる辺りがいかにもらしいぜ。 

うしおととら 1

2015-09-19 21:14:44 | 日記
「あの女の息子が来たぁ」「ヤツを守る憎き女の息子がっ」「しかも我ら化け物を殺す為『だけ』にある、獣の槍を持って」「もう既に数多の化け物を殺した!」「ふざけおって、付く女の息子ごときがっ!」「ここ遠野から生きて出すまいぞっ」「あの槍を持つ人間を無事に通してなるものか!」闇に蠢き、憤る無数の遠野妖怪達。「恨めしや、獣の槍!」「憎きあの女ッ! その息子ッ!!」「殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ、殺してしまえッ!!!」潮を憎む遠野妖怪達が集結していた!
何も知らぬ、とらは鎌鼬の家の屋根の上で座敷わらしの言葉の自分の『行い』について思い返していた。「お主はもっと」「ああっ?!」「冷酷なモノだと思っていたぞ」座敷わらしはそう自分に言い、事実とらは身を呈して潮に協力し、座敷わらしを救おうと行動していた。渋い顔のとら。自分でも訳がわからない。と、家の前で出掛けの潮が『母の櫛』を取り出し、鎌鼬兄妹に見せていた。「母ちゃんのだって、親父がくれたんだ」案外言っていなかったらしい北海道へ向かう、旅の目的を語る潮。「ということで、そろそろ行こうと思うんだ。随分世話になっちゃって」「御無事をお祈りしております」雷信はそう言ってかがりと共に頭を下げた。「また会えるといいな!」潮が去ろうすると、かがりは屋根の上のとらを見上げた。「あの、長飛び丸、様」「ああ?」「あなたが、2000年以上生きてる大妖怪だなんて、知らなかったんです。どうか、御許し下さいっ」「どこで聞いた?」「雲外鏡の御爺から、あなたがいかに強く、いかに果敢に奴と戦かわれたかをっ!」「へっ、よしてくれよ!」とらフワリ、も屋根から降りて来た。「どんなに凄くても、この忌々しい獣の槍に500年間張り付けだったんだぜ? あ?」かがりがそんなことに構わず、何か思い詰める様子に気付くとら。かがりはとらに救って貰ったことを
     2に続く

うしおととら 2

2015-09-19 21:14:36 | 日記
思っていた。他にも結構色んな人に助けて貰ったはずだが、かがりとしてはとら!「何だよ? 何かあんのかよ?」「いえ」かがりは言い出せず、潮ととらは森の向こうへ去って行った。「じゃあなぁ! 雷信、かがり、飯旨かったぞぉっ!」潮は最後まで気さくに手を振っていた。雷信は切な気なかがりの肩に手を置き、「行ってしまったか」と呟いた。
バス停まで来ると、「乗ってみたい! 乗ってみたぁいっ!!」飛べば遠野駅まですぐだと言う潮の話を聞かず、とらがバスに乗りたがった為、潮はやむを得ずとらとバスに乗るハメになった。「へへんっ、ほおっ、ほう! 景色が平に滑ってくぞぉ」潮の座る座席の窓側を陣取るとら。体がデカく、髪も邪魔。潮はたじろいだ。「でも、ちょっとトロ臭くねーか? なぁ? コイツ、何人の人間が乗れるんだぁ?」「うるっせぇな、だから嫌だったんだよ。あ?」一瞬目を離すと、吊革にぶら下がって「ふふーんっ」と鼻唄を唄いながら遊び出すとら。他の客には気付かれないが、吊革は揺れてる。「こらこらこらっ!」潮は慌てた。それから5分後、「潮、飽きた。出ようぜ?」退屈でグデグデになったとらは不平をぶつくさ言い始めていた。
「このっ、馬鹿妖怪が! 1回ぶっ飛ばしてやろうかな?!」潮が頭にきていると。騒いでいたとらは、不意に表情を引き締めた。「どうしたんだよ? 急に静かになりやがって」「鈍いな、おめぇはよ」「鈍いって、何が」槍が鳴り出した!「妖怪かっ?」「なぜかおめぇに悪意てんこ盛りのな! べらぼうに大勢だ」周囲を見回す潮。ごく普通の乗客達。(どこだ? どうして俺に?)潮が緊張していると、フロントガラスを突き破り、運転手の頭部を引き裂いて人間並みの大きさのムササビような妖怪が潮に突進して来た!! 変化しつつ、槍の刃でこれを受け流す潮! ムササビ型は後部ガラスを
     3に続く

うしおととら 3

2015-09-19 21:14:26 | 日記
突き破って抜けて行った! バスはガードレールを越えて、崖下へ落ち出した! とらは電撃で天井に穴を開けた。「こっち来い!」促すとら、その穴めがけて仕止め損なったムササビ型が奇声を上げてダイブしてこようとする!「何しやがんだぁッ!」穴から飛び出した潮はムササビ型を両断した!
道路に降り立つ潮ととら。バスは崖下の高台のようになっている辺りに激突し、車体は森の上に横転した。それに気を取られる潮だったが、「潮! まだだ!!」「何っ?!」崖崩れ防止用のコンクリート壁から、アスファルトから! 無数の妖怪達が水か泥から湧き出すように溢れ、潮達に襲い掛かった! 応戦する潮達、一匹一匹は大した相手ではないが数が多い!「とら、退くぞ! 森の中に入るんだっ!」潮はとらと背中を合わせた。「他の人達も巻き込んじまう!」「何ぃっ? こんな大勢、久し振りじゃねぇか! 思う存分やらせろッ!」槍を突き付ける潮。「バカ野郎っ! いいから行けぇ!」「ええッ!!!」面倒そうに飛び上がり、森へ向かうとら! 潮も続いた。
「何であんなに妖怪が俺を狙って来やがるんだよ?!」森を駆けながら、困惑する潮。「まあな! おめぇは化け物をたくさん殺してっからなぁ、人間の世で言う仇討ちじゃねぇの?」傍を飛んでいるとら。ここで、潮土の中から飛び出した手が潮の足を掴んだ! 驚く潮! 手と一緒に目の中に複数顔を居る妖怪が土から顔を出し笑っている!「憎きあの女の息子めッ!」母らしき話に動きを止めてしまう潮。「獣の槍共々引き千切ってやるわぁッ!」「女、まさか?」「そのまさかよっ」妖怪達が潮達を取り囲む!「他の奴に喰わせっかよっ!」襲い掛かる妖怪達にとらは迎撃の構えを見せたが、その前に白い額に口のある大型の猿の妖怪が出現した。「ああっ?!」潮は無数の妖怪に喰い付かれ、絞められ、絶叫し出す!
     4に続く

うしおととら 4

2015-09-19 21:14:15 | 日記
「長飛び丸ともあろう奴が、人間一匹に拘ってよぉ。くだらねぇ」表情を変えるとら。
「あっ、死ぬぅっ!」無数の妖怪に集られ意識が遠退きかける潮だったが、槍が一際強く輝き、足を掴んでいた妖怪に自動で突き刺さるとこれを斬り裂き潮を引っ張ってその場を抜け出して行った!「逃がすかぁ!!」大半の妖怪達は潮を追って行ったが、猿の妖怪はとらの前に残っていた。「くっ」とらが何か対応しようとしていたが、ドンッ! とらの前に猿の妖怪よりかなり大きな妖怪が現れた! 即座に猿妖怪は姿を消し、その場には大型妖怪ととらだけになった。「珍しいな、長飛び丸かよ」「お前は、一鬼(ひとつき)」それは角を1本持つ、蛇のような四肢を持つ修験者のようにも見える格好をした大型妖怪だった。
「500年ぶりだ。達者だったかの? しかし驚いたぞ、長飛び丸。昔、西の国で名を知らしめたお主が、500年経った今、ひょっこり現れてあの槍と、人間とに味方している。仲間の化け物を殺しているというではないか?」「チッ、東の方は仲間意識が強いからそうなんだろうけどなぁ、喧嘩売るヤツは皆敵よぉっ! それと、その長飛び丸ってのはやめな。ワシにとっちゃあ、嫌な呼び方よっ!」「それじゃあ、お前が中国から来た時のように字伏(あざふせ)とでも呼ぼうか? 長飛び丸」「くぅぅっ」睨み合う、とらと一鬼。「ガキに味方するのをやめろ」「あのなぁっ! 味方してる訳じゃねぇぞ?! 喰らう為に取り憑いてんだ! どいつもこいつも考え違いしやがってよぉッ!」とらを見ている一鬼。「何であいつを狙う? ワシがいない間に何があった?」「ほう、知らなかったのか。では、教えてやろう」一鬼は語り出した。
地を裂いて進む槍に引っ張られ、潮はとある池の投げ出された。「どぅあ?! プハァっ」池から起き上がる潮。
     5に続く