「7時に来るって、朝の7時と思わなかったよ」朝、あかりマンションに行くと、葵は誤解していた。上手く説明できないまま、そのままあかりは帰ってしまった。その頃、「転院ですか?」心音の転院先の北海道の病院の資料を上司に渡され、翔太は困惑していた。等の心音は同級生の男子と花火大会へゆくことを楽しみにしていた。
「何これ?」朝帰りの件の後で出社した葵が提出した頼んでいた模型に富永は青ざめた、変更前のデザインだった。平面図も直ってなかった。今日のプレゼンにはもう間に合わなかった。クライアントの方のスケジュールをずらして貰うしかなかった。一先ずそれで済み、葵は安堵したが「何安心してんだよ? 個人事務所は信用失ったら終わり何だよ! わかってんのか!! このプロジェクト抜けろっ」磯原に宣告された。「すいません」何も言えず、引き下がる葵。その様子を見ていた丹羽は葵を呼び出し、転職雑誌を差し出した。「このまま続けたって、君、建築家何てなれないわ」葵は茫然としていた。
あかりは翔太から、転院する心音の相談に乗ってくれるよう頼まれ、自分以外にはドライだった翔太の変化に驚きつつ引き受けた。その後、マンション前で葵の帰りを待つことにした。夜、葵は疲れきった顔で帰ってきた。「ちゃんと話したくて、本当にごめん!」近くの川辺に場所を移して話すあかりだったが、かなり言葉足らず! 不穏な空気になり、焦るあかりは葵の鞄から転職雑誌がハミ出ているのに気付いた。「転職するの? 辞めないよね?」「あかりには関係無いだろ?」葵は転職雑誌を取り返し、マンションに入っていってしまった。
マンションに戻った葵はあかりが高校の時に描いた『理想の家』の間取り図を手に取る葵。兎小屋を誉めてくれたあかり。葵は間取り図を丸めて床に捨ててしまった。翌日、仕事が休みになったと
2に続く
「何これ?」朝帰りの件の後で出社した葵が提出した頼んでいた模型に富永は青ざめた、変更前のデザインだった。平面図も直ってなかった。今日のプレゼンにはもう間に合わなかった。クライアントの方のスケジュールをずらして貰うしかなかった。一先ずそれで済み、葵は安堵したが「何安心してんだよ? 個人事務所は信用失ったら終わり何だよ! わかってんのか!! このプロジェクト抜けろっ」磯原に宣告された。「すいません」何も言えず、引き下がる葵。その様子を見ていた丹羽は葵を呼び出し、転職雑誌を差し出した。「このまま続けたって、君、建築家何てなれないわ」葵は茫然としていた。
あかりは翔太から、転院する心音の相談に乗ってくれるよう頼まれ、自分以外にはドライだった翔太の変化に驚きつつ引き受けた。その後、マンション前で葵の帰りを待つことにした。夜、葵は疲れきった顔で帰ってきた。「ちゃんと話したくて、本当にごめん!」近くの川辺に場所を移して話すあかりだったが、かなり言葉足らず! 不穏な空気になり、焦るあかりは葵の鞄から転職雑誌がハミ出ているのに気付いた。「転職するの? 辞めないよね?」「あかりには関係無いだろ?」葵は転職雑誌を取り返し、マンションに入っていってしまった。
マンションに戻った葵はあかりが高校の時に描いた『理想の家』の間取り図を手に取る葵。兎小屋を誉めてくれたあかり。葵は間取り図を丸めて床に捨ててしまった。翌日、仕事が休みになったと
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