羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

探偵の探偵 6

2015-09-11 21:37:00 | 日記
何でもっと早く私に相談しなかったんだってねぇ! 玲奈だってそうだ! 何も探偵何かにならなくたって、私に相談すればいいじゃないか?! 自分で探し出す? 何やってんだあいつは!!」今度こそ席を立つ父。「彼女は今まで何人も救っています!」父は1度須磨を睨み、立ち去った。
児玉を見張りに付け、玲奈達が揃って部屋の前で待ち構えていると、澤柳邦夫は帰ってきた。後ろから児玉が退路を塞ぐと、観念し、「どうぞ」中へ通された。部屋を物色しつつ、話しを聞く児玉達。玲奈は黙って様子を見ていた。「4年待たされましたけど」名前と性別の変更にはそれだけ時間が掛かり、邦夫社会保険ではなく国民健康保険に入っていた。資料を精査した竹内は「これではっきりしたな」と玲奈に話し掛けた。児玉達は戸惑ったが、「私が探してる探偵は澤柳菜々じゃなかった」口を開く玲奈。死神は邦夫の改名が済むまでの期間、転居届けとそのキャンセルの偽手続きで澤柳菜々の住民登録を二つの自治体で行い、一定期間自由に使える戸籍を手に入れ遺産相続目当ての殺人を繰り返していた。本来の戸籍は結婚等しておらず、やがて邦夫に変更されリセットされる上に関連の資料は後に家裁から盗まれていた。「じゃあ、お前が探してる探偵は?」「今も何処かでのさばってる」鴨居の問い掛けに憮然と答え、玲奈は邦夫の部屋から出た。
琴葉が目覚めると、荒らされた閉じられたはずのスマ・リサーチ社オフィスだった。縛られ動けない琴葉。そばには彩音も縛られ、点滴を打たれ力を失っていた! 心電図まで置かれている。「何これ? お姉ちゃん!」「菜々、お願いだから、琴葉連れてきたじゃない。菜々、友達になったのに! 琴葉と仲直りさせてくれるって言ったのに!!」痙攣し、心電図の警告音が鳴り、彩音は意識を失っていった!
野放図のマリコは
     7に続く

探偵の探偵 7

2015-09-11 21:36:50 | 日記
警察で取り調べを受けていた。淀野に頼まれただけと、シラを切るマリコ。野放図に協力していた『探偵』について聞かれると、淀野と情緒不安定な秋子しか知らないと答えていた。坂東は須磨から聞いた『女探偵』について考えていた。
邦夫の部屋の前で、玲奈は琴葉に電話を掛けたが、繋がらない。玲奈は凜に電話を掛けた。「琴葉は?」「出て行っちゃいました。怖い」「心配しないで、沼園は当分動けません。琴葉はなぜ外出したんですか?」「よくわからないんです。お姉さんが大変だとか言って」「絶対に外に出ないで下さい。また連絡します」電話を切った途端、琴葉のアドレスからメールが入った。『紗崎玲奈へ 峰森姉妹死んじゃうよ。咲良みたいに見殺しにする気かな。カワイソー。 澤柳菜々より』とあった。「どうした? 紗崎」様子を見に来た竹内に答えず、GPSで発信がスマ・リサーチであると認める玲奈。「スマ・リサーチ」呟く玲奈。「おい、紗崎!」玲奈はアパートの前でたむろしていたヤンキー風の連中からバイクを盗み、「待てよっ」追われながら走り出した!
水とタオルで拷問し、桐島は沼園から情報を得ていた。沼園は死神と直接面識は無かった。さらに、沼園は野放図の掲示板は使っておらず、凜失踪後野放図から連絡があった。そのような加害者は沼園だけだった。騒動後の凜の居場所も死神が自主的に教えてきていた。マリコも凜が1度不自然に居なくなったことがあると話し出し、これに「その話、詳しく聞かせて貰えませんか?」坂東が食い付いていた。琴葉がオフィスに入ってきた軽い足取りの人物に当惑する中、玲奈はバイクで到着し、オフィスに乗り込んだ!「玲奈さん」「琴葉!」「来ちゃダメ! 逃げて」玲奈は後ろから棒状の物で殴られ、倒れ込んだ!
    8に続く

探偵の探偵 8

2015-09-11 21:36:38 | 日記
「死神から直接連絡が?」桐島は車で移動する須磨に電話を入れていた。沼園から聞き出したことを報告する桐島。「まさか」「ええ、沼園がDV男だと知ってる人物。それは沼園本人と、あと一人しか居ません」オフィスでは、乗って足をブラブラさせていたその者が子供じみた仕草で机から降りた。「紗崎は、今どこにいる?!」須磨が危機を感じる中、その者は床のファイルを蹴り飛ばし、隠れ家の鍵を顔を起こしつつある玲奈の前に投げ置いた。玲奈の前に立つその者。白い奇妙なワンピースを着ていた。凜だった。「何で?」玲奈は呟いた。
・・・突っ込みどころはかなり多かったが、一気に纏めてきてはいた。鳥居みゆきだっけ? 芸人の、被せてるのか偶然なのか。他の探偵達が普通に優秀で、普通に解決することもできる話でもあるが、原作の趣味もあってドイヒー展開は外せないのな。