羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 1

2015-05-02 21:00:16 | 日記
「速度は2倍になります!」先にトンネルから飛び出たテレンス! 着地すれば加速権が発動する!! だが「パワー残量はお前の方が少ない!」言い放つ花京院、長い滞空時間ッ! 花京院はスタンドで例のグルグル操作を発動し、自分の車体を回転させ、テレンスの車体をコースの外に弾き飛ばした!! 花京院の車体はギリギリコース内に着地!
「やったぁ!」はしゃぐジョセフ!「パワーが少ない方が吹っ飛ぶ! コースアウトさせる為にわざと遅らせたことにお前は気付かなかった!」「そうかな? 気付いていないのは君の方だよ。わざと(パワーを)減らしたのだ! 君にコースの外に押し出してもらう為だ!!」会話中もテレンスの車は中空を飛び続けていた、結構な飛距離!「何ィッ?!」驚愕する花京院! テレンスの車体は長いカーブコースをショートカットしてコースの先に着地した!! 不可能な距離の飛躍を花京院のアタックの勢いを利用し、飛び越えた!!「馬鹿な」花京院は、完全に見切られた!!!
「レースを続行するかな、花京院?」残酷な問いに花京院は答えられない!! 「う、ああ」動揺する花京院!「敗北を認めるんじゃあない、花京院!」承太郎は忠告したが花京院の魂は、「うぐぅッ」敗北を認めた!!! アトゥム神は花京院から魂を引き抜いた。「花京院! ここまで私に冷や汗をかかせたのは初めてだ」人形に魂を詰め込まれる花京院!! 肉体の方は力尽きた!
「この人形は、私のコレクションの中でも特に価値の有る物となった。恐怖を克服し、精神力の弱さによるミスを犯さなかった初めての対戦相手だった。大切に保管して楽しむとしよう」ジョセフは花京院の体を抱え悔しがり、承太郎は攻撃する構えを見せた!「おっとぉ」テレンスは花京院人形片手に承太郎に指を指して警告した。
     2に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 2

2015-05-02 21:00:08 | 日記
「激昂して私の生命への攻撃は止めろ、と忠告したい。いや、攻撃だけで無い。もし、私がバナナの皮で滑って頭を打ったり、チューインガムを喉に詰まらせたり、ポップコーンの開き袋のパンッと割れる音で心臓麻痺で死んだとしても、この花京院の魂はあの世に飛んで行く。ハハハ」散々花京院の人形を弄り回し、手を出せない承太郎達を煽るテレンス!
テレンスはキャビネットの引き出しを開けたままにし、その縁に花京院人形を座らせた。無言で、テレンスの『調子に乗った』振る舞いを見ていた承太郎はおもむろにゲーム卓に着いた。「承太郎?!」花京院を卓から離していたジョセフは戸惑った。「ほう」先に席に着いていたテレンスは面白がった。「ワシがヤツをやっつける! 次はワシじゃ!」「ジジイ、テメーはこの中のゲームを
一つでも花京院以上にやったことがあるのか? 引っ込んでな、ジジイ! トランプや花札とは訳が違うぜ」ジョセフは悔しげに引き下がった。
承太郎は一本のソフトを手に取った!「この野球ゲームで、お前との対戦を希望したい。俺の魂を賭けよう」「グッド、私は花京院の魂を」同意したテレンスは承太郎の右腕からアトゥム神の左手を離した。「花京院の魂を手に入れた以上、君の腕にいつまでも付けておく理由は無くなったし。私のスタンドが片腕ではちょっと不利だからねぇ」元々左手付いていたように見えたが、やっぱり外れてたらしい。「ハハ、このゲームは私のもっとも得意なゲームだ」「ダービー、お前が承太郎に敗北した瞬間にワシがお前を叩きのめしてやる! 忘れるなよ!」やたら煽るジョセフ!
「OH That's BASEBALL !!」適当なタイトルのゲームは起動した! ジョセフがスタンドでチェックしたがゲームに異常は無い。承太郎は攻撃力の高いジャガースを選んだ!!
     3に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 3

2015-05-02 20:59:58 | 日記
テレンスは特性不明のレッドドラゴンズを選んだ! このゲームはタッチペンで描いたイラストをゲームに反映できる!! 器用なテレンスはスタープラチナとアトゥム神のイラストを書き込み、ジャガースは全員ユニフォームを着たスタープラチナ。レッドドラゴンズは同じくユニフォームを着たアトゥム神の姿となった!!!
試合開始! 承太郎の先行!!「私は背番号15のピッチャーを選びました。1月5日生まれ何でねぇ」またウザい件を繰り返すテレンス! 承太郎はスルー!「では、いきますよ」テレンスがピッチャーに投げさせようとすると、承太郎はいきなりスイングした! 当然ストライクをとられる承太郎!「お、おい承太郎?」困惑するジョセフ。承太郎は黙々と試し振り操作を続ける!
「お前まさか、このゲーム! いやテレビゲーム自体操作したことがあるのかぁ?」黙っている承太郎。「答えろ! 承太郎!!」「なーに、野球のルールは知っている。ゲームはやりながら覚えるさ」驚くテレンス! ジョセフは驚くどころではない!!「な、何だとぉ?!」テレンスは冷静に2球目を投げ込んだ。ストライク!「ド素人がぁッ! 承太郎貴様ァ、テレビゲームそのものをやったことが無いなぁ!!」興奮するジョセフ! 承太郎が空振り三振でアウトになると、掴み掛かった!!「ふざけるなッ! 何を気取っている、魂を賭けたんだぞ!!」「やれやれ、こういう時は励ますものだぞ?」「何を考えてる? 承太郎! 何を考えているんだ?!」掴んだ襟首を揺さぶるジョセフ!
テレンスはその様子を見ていた。「承太郎、仮にド素人を装って油断させるって作戦なら、無駄だと忠告しておこう。赤子であろうと、魂を賭けた相手は全力でやっつける!」「ジジイ、俺は何も考えていない。だが」テレンスを指差す承太郎!
     4に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 4

2015-05-02 20:59:48 | 日記
「あそこに座っている。このゲームだけは誰にも負けないと、確固たる自信を持っているゲス野郎の鼻骨をブチ折ってやることだけを! 考えている。花京院の魂を取り戻すことだけをな。マジに考えている」真っ直ぐ見て宣言してくる承太郎の精神性はテレンスにはよくわからない種類のモノだった。「何でもいいが、試合を続行しましょう」ゲームは続行され、承太郎は三球三振した!「掠りもせん!」冷や汗をかくジョセフ!(ダメだ。実力の差がハッキリし過ぎている。これじゃ甲子園優勝チームに茶道部か何かが挑戦するようなもの!)
三番打者も2球空振り!テレンスは内心安心した。(どうやら、マジにド素人のようだ。柔道の達人が相手の柔道着の着方で実力を見分けるように、手応えで感じてわかった。承太郎はテレビゲームに関してはマジにド素人だ! しかしこのダービー、油断は決してしないがな)「続いて投げます」あらゆる分析の元、最良のコースに狙いを定めたテレンス!「いいだろう、もうバッティングの方は大体覚えた」テレンスは操作後、承太郎の何気無い回答に硬直した。(ん? 今、何て言った?)
ゲームのピッチャーは承太郎のバッターに『決め球』を投げた! 承太郎のバッターをその低い打球を、打ち上げた!!(何ィ?!)驚愕するテレンス!「承太郎ぉッ!」大喜びのジョセフ!「グッド! 中々面白いゲームだ」呟く承太郎、球の滞空時間がめちゃ長い! 打球はライトスタンドに入った! ホームラン!!
ドンッ! 卓を手で強くテレンス!「承太郎、貴様ッ! バッティングは大体覚えたと言ったのか?!」「2度言う必要はねーぞ」また強く卓を叩くテレンス!(コイツ、確かに初心者だった。それをたった8球ばかりのスイングで! 超精密な動きを持つスタープラチナの動きを持つ承太郎ッ!)
     5に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 5

2015-05-02 20:59:37 | 日記
(DIO様が問題視し、兄が負けた理由が今実感として解った!!)テレンスは歯噛みし、コントローラーを奇妙に構えた!(面白い! 私の敵はこうでなくてはな。本領を一回の表という始まったばかりの所で私の前に晒け出したことを、後悔することになるだろう!!)再びゲームは再開した! 次々ホームランを打つ承太郎! 合わせて四点を取った! 浮かれるジョセフはテレンスに絡み出した。
「おおい、ダービー! 一応優しさで言ってやる! 今すぐ花京院の魂を戻し、ワシらをDIOの所に案内するのなら命だけは助けてやるぞぉ?」無表情のテレンスは一度コントローラーを置いた。「私の兄はギャンブルの天才だった。そしてイカサマの天才だ。しかしこの私に対して一度として『おい、弟よ、いっちょポーカー勝負をしてみよう?』と言ってきたことはなかった。一度としてねぇ。なぜだと思う? 私は15歳の時、私のガールフレンドに兄がちょっかいを出したことがあった。10歳歳上の兄をしこたまブチのめしてやった、アバラをへし折り、血ヘドを吐くまで蹴りを入れてやった。その時も兄は俺が悪かったと言った切りだ。なぜだと思う?」「何が言いたいのだ貴様?」警戒するジョセフ。「兄は決して勝てないということを子供の時から知っていた。ということだ。兄には勝てない理由があるということだ。そして今!」また承太郎を指差すテレンス!
「承太郎は一見調子付いてかっ飛ばしているかに見える。しかし、子供の時の兄と同じように、不安がっている。私の能力に不安を抱いている。『まさかな、いやひょっとして?』とさっきから思っている。だろ? 承太郎」間に入るジョセフ。「何のことだ貴様ァ!」承太郎はテレンスを鋭く見た!「ピッチャー交代! 背番号77へ! 剛速急投手だ。そして、投球予告をする!」テレンスはアトゥム神を出現させた!
     6に続く