「な、なんだこの破壊の跡は?」ジョセフ達はポルナレフ達がヴァニラと交戦していた部屋の前までたどり着いた。「コルク詮を抜いた後のようなこの切り口は?!」驚くジョセフ。「破壊はこの部屋から奥へ続いています」クリームが抉った跡を覗く花京院。「間違いなくアヴドゥル達が敵と遭遇した跡だ。承太郎! この扉をぶっ壊して奥へ進むんじゃ!!」「ああ」スタープラチナを出す承太郎。「オラァッ!」スタンドの拳の一撃で扉はぶち抜かれた!
ポルナレフが動けずにいた地点を呑み込み! 通り過ぎたクリームの暗黒空間球は渦の中心へ勢い余ってデタラメに中空で錐もみ回転しながら着地し、止まった。暗黒球を解き、血塗れで息の荒いヴァニラが現れた。よろめく度に血が噴き出す。渦の溝のイギーは『いつの間にか』より深く砂を被り、先程より大量に出血し、虫の息だった。
「ポルナレフ、この血はお前の手柄では無い。アヴドゥルの手柄だ。ハァハァ、あの時私はアヴドゥルとお前を同時に消し去るつもりでいたが、奴はお前を突き飛ばした!」出血しながらも前進するヴァニラ。「あの状況なら、反射的に自分の身を守ろうとするのが当然なのにだ! そのことが招いた手柄だ。しかし傷を負ったが、私が死ぬには時間が掛かる。ジョースター供3人をこれから殺るッ! 必ず仕止めてくれよう!!」なぜまだ自分が死なないのかまでは思い至らず、イギーの存在をもう無視しているヴァニラ。
ヴァニラの目の前の床に『上』から血が滴り落ちてきた。「んッ?!」振り仰ぐヴァニラ! 天井に、半ば砂と化したザ・フールによって抱えられたポルナレフがいる!!「イギー、スタンドを使うなとあれ程言ったのに、格好付けやがって。あれ程、言ったのに」ピアスを片方落としたポルナレフは涙を溢した。「ポルナレフ?!」驚愕するヴァニラ!
2に続く
ポルナレフが動けずにいた地点を呑み込み! 通り過ぎたクリームの暗黒空間球は渦の中心へ勢い余ってデタラメに中空で錐もみ回転しながら着地し、止まった。暗黒球を解き、血塗れで息の荒いヴァニラが現れた。よろめく度に血が噴き出す。渦の溝のイギーは『いつの間にか』より深く砂を被り、先程より大量に出血し、虫の息だった。
「ポルナレフ、この血はお前の手柄では無い。アヴドゥルの手柄だ。ハァハァ、あの時私はアヴドゥルとお前を同時に消し去るつもりでいたが、奴はお前を突き飛ばした!」出血しながらも前進するヴァニラ。「あの状況なら、反射的に自分の身を守ろうとするのが当然なのにだ! そのことが招いた手柄だ。しかし傷を負ったが、私が死ぬには時間が掛かる。ジョースター供3人をこれから殺るッ! 必ず仕止めてくれよう!!」なぜまだ自分が死なないのかまでは思い至らず、イギーの存在をもう無視しているヴァニラ。
ヴァニラの目の前の床に『上』から血が滴り落ちてきた。「んッ?!」振り仰ぐヴァニラ! 天井に、半ば砂と化したザ・フールによって抱えられたポルナレフがいる!!「イギー、スタンドを使うなとあれ程言ったのに、格好付けやがって。あれ程、言ったのに」ピアスを片方落としたポルナレフは涙を溢した。「ポルナレフ?!」驚愕するヴァニラ!
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