羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

手裏剣戦隊ニンニンジャー 1

2015-05-18 22:02:11 | 日記
「我凌道雷幻斬りッ!!」「忍者一閃ッ!」交錯する雷蔵と天晴! 大爆発の後、立っていたのは雷蔵だった!! 天晴を崖に払い捨てる雷蔵!「貴様は手柄に足る男だった」雷蔵は満足気に刀を納めた。
「相当な傷で、オトモ忍と戦えた奇跡と言えます」道場で天晴を手当てした霞は神妙な顔で述べた。「当分の間、戦うのは無理だ」旋風も慎重だった。そこへ好天の矢文が撃ち込まれた。『蛾眉雷蔵が来る、心して掛かれ』霞が読み上げたが、「心してって」凪は戸惑った。「やるしかない」八雲は覚悟を決めていた!!
好天が今度はカレーの移動販売の支度をしているとキンジが襲い掛かった!「御命、頂戴致しやすッ!」手裏剣を投げ、生身のままスターソードガンで斬り掛かるが軽くあしらわれ、肩を叩かれ振り返ると指で頬を突かれるキンジはそのまま椅子に座らされ、カレーを出された。「お見事」感服するキンジ。「グラッチェ、グラッチェ」好天はいつの間にか販売車の上に居た。「ワシではなく、孫達を倒してみよと言ったじゃろ? この馬鹿者」「いや、しかし天晴の回復を待つのも億劫ですし、他の皆さんもそれどころじゃない御様子でして」食べようとしたカレーを好天に取られるキンジ。「お主に構っておる場合ではないかもなぁ。お主は良いのか?」「あっしコレクションしたいのは妖怪でございやす」「勝手にせぇ、期限は一ヶ月じゃ」ケチャップを取る好天。「それまでに孫達とのケチャップを着けるのだ」カレーにケチャップを掛ける好天。「決着を着けるのだ」驚くキンジに好天は言い直した。
霞は道場の縁側でシュリケンジンやオトモ忍の設計図? を拡げ、ノートパソコンで何やら作業をしていた。「あのぅ、スター忍者さん。よろしいですか?」細い柱の影に術で隠れていたキンジに振り向きもせず話し掛ける霞。術を解き、
     2に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 2

2015-05-18 22:02:01 | 日記
キンジは柱から姿を現した。「お見事、霞お嬢ちゃん」PCを覗くキンジ。「ロデオマルさんもお爺様が作ったオトモ忍なのですか?」「いえ、これをお手本に作りやした」この間の好天の英字版忍術書だった。「お爺様のお書きになった本ですね?!」忍術書を引ったくり開く霞。『Let's try! How to build your OTOMONIN!』「君も作ってみようオトモ忍の作り方」読み上げる霞。そんなイーズィに作れちゃうの?「おそらく、バイソンキングとシュリケンジンの合体は可能なようです」「あっしに聞かれやしても、どうなさるおつもりで?」「オトモ忍の解析です。天晴君が倒れた以上、私達ができることをやるしかありませんから」霞が一旦置いた好天の本を拾い上げると、本に挟まっていた写真が1枚落ちた。「ん? これ」拾う霞。「あっ、すいやせん」キンジは写真をサッと取り返し、何か考えている様子だった。
林で八雲相手に生身で稽古する風花と凪だったが、まるで敵わない。「イーズィだぞ? 強くなるしかない。わかってるだろッ?!」「そうだね、天ちゃんの文まで」「お兄ちゃんの文まで!」立ち上がった凪と風花は八雲に食らい付いて行った!「なるほど」キンジはそれを見ていた。
小細工抜きで街でジュッカラゲを従え暴れる雷蔵! 圧倒的なパワーで街を破壊する。「これを待ち望んでいたんだよ!!」離れた橋の上で見物する十六夜は悦んだ! そこへ生身風花、八雲、凪、霞が忍者一番刀を手にジュッカラゲに斬り込み現れた!「お前達かぁ、俺の刃に掛かりに来たか」「イーズィだな」八雲達は変化忍手裏剣を一番刀にセットした。「手裏剣変化ッ!」それぞれ変化した4人は雷蔵に打ち掛かった!!
道場の一室で天晴は目覚めた。苦痛に顔を歪める天晴。思い返すと、崖に落とされた天晴を救ったのはエンラエンラの術が解けた? シノビマルだった。
     3に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 3

2015-05-18 22:01:51 | 日記
道場では縁側で好天の本から落ちた古い写真をキンジが見ていた。今のキンジと同じようなガンマンスタイルの子供、青年、中年男性が仲良さげに映っていた。「何やってんだ?」道場に入ってきた天晴。「天晴坊っちゃん」写真を胸元に仕舞うキンジ。「今日は御命頂戴致しやすぜ、はやらないのか?」「弱ってる坊っちゃんを倒しても、好天様が弟子入りを許してくれる訳がありやせん」囲炉裏で焼いてるバーベキューの串に駆け寄る天晴。「おおーッ! いただきまーす」「あっしの」「いいじゃないか」止めに入ってキンジの手を払い、「次こそは蛾眉の奴を倒さなきゃならないんだ」ムシャムシャ食べ出す天晴。キンジは皆の頑張りを思い出していた。「そういや、風花とか皆、どうしたんだ?」「その蛾眉雷蔵って、奴と戦っているみたいでございやすよ」「え?」天晴は食べる手を止めた。
雷蔵と交戦する八雲達!「手裏剣忍法、影縫いの術!!」雷蔵の影に一番刀を突き立て、天狗に有効だった術を雷蔵に掛ける風花! 雷蔵は動きを封じられた!!「はぁああッ! もらった!!」凪が雷蔵に飛び掛かる!! ガチィィンッ!!! 鋭い金属音! 凪の一番刀は、雷蔵の口の牙で受けられていた!「ふぅあッ!!」気合いで凪と風花を吹き飛ばし、影縫いを解く雷蔵!「やるではないか、しかし及ばんなッ」斬撃を次々放ち八雲達を吹き飛ばす雷蔵!!
八雲達の元へ駆け付けようとする天晴は、前年の爆発に驚き、更に急ごうとしたが、キンジが介入してきた。「お止め下さい天晴坊っちゃん、足手まといになるだけでございやす」「どけッ、俺は戦える!」天晴は構わず走り抜けようとしたが、キンジに腕を掴まれた!「戦えるってぇなら、あっしの相手になってもらいやす!!」スターソードガンで斬り掛かられ、回避して転がる天晴。「なんで邪魔すんだよ?!」「勿論、あっしの為でございやすが、万全でない天晴坊っちゃんを戦わせない為
     4に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 4

2015-05-18 22:01:40 | 日記
、頑張る4人の姿を見やしたら、グッときやしてね! 信じるっていうのはそうなんでございやしょう!!」キンジの剣を押し退ける天晴!「言ってる意味、よくわかんないけどな!! あいつらは俺を待ってんだよ!!」「そんなことなんでわかるんですか?」思わず、時代劇調を忘れるキンジ。「なんでだろうな? 妹と従兄弟家族だからじゃないか?」写真を思い出すキンジ。「とにかく、相手してほしかったらいつでも来い、なんなら蛾眉と一緒に相手してやる!」手を止めたキンジを置いて、天晴は駆けて行った!
雷蔵に斬り払われ、変化を解かれ、倒れる八雲達!「赤いのが待ってる地獄へと行くがいい!!」「俺がどこで待ってるってぇ?!」天晴が高所に現れた! わざわざ上った天晴ッ!「赤いの! 生きていたのか?!」「勝手に死んだことにするな!」その言いように、好天の姿を重ねる霞達。飛び降りてきた天晴だが、傷に沁みた。「ああ、痛ッ! ううッ」自分で高所に上ったので自業自得である。「怪我人が何をしにきた?」立ち上がる八雲。「イーズィだなぁ、俺が大人しく寝ていると思うか?」「思いません」霞が答えた。キンジも後方で様子を見ていた。キンジ、様子見過ぎ!「奴に勝ちたいんだろ?」八雲の言葉に、凪も風花も霞も心得た顔だった。「皆、そういう訳だ。蛾眉雷蔵、俺と戦え!!」一番刀で差し示す天晴!
「フハハハッ!」空気を読んで会話が終わるのを待っていた雷蔵は面白がった。「流石だ、赤いのッ!」天晴達は変化忍手裏剣を構えた!「こうなりゃイケイケドンドンだッ!」「ザ・変化ッ! ニンニンニン!!」「手裏剣変化ッ!」天晴達は変化した!!「忍どころか、暴れるぜッ!!」突進してきたジュッカラゲ達と斬り結ぶ天晴達!「行け! 天兄ッ!」八雲達はジュッカラゲを引き受けた!「ウオオォッ!」「来い、もう一度殺り合おうぞッ」待ち構える雷蔵だったが、
     5に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 5

2015-05-18 22:01:32 | 日記
いつの間にか来ていた十六夜が介入してきた!「今度ばかりはそうは参りませんッ!」小槌を小太刀形態にして天晴に斬り掛かる十六夜!「好きにはさせないよ、アカニンジャー」小競り合いをしていると、飛来したキンジのテンガロンハットが十六夜の攻撃を妨げた!「天晴坊っちゃん、申し訳ありやせん。勘違いしておりやした。皆さんの心意気、背負って一騎討ちをして下さいやし!」十六夜に突進するキンジ!「サンキュー!」天晴は雷蔵に向かった! 十六夜の攻撃を避けつつ、忍者スターバーガーにスターニンジャー手裏剣をセットするキンジ! 十六夜の小太刀の一撃をスターニンジャー手裏剣で受けた勢いで手裏剣を回転させ、変化の術を発動させた!「手裏剣チェンジッ!」変化したキンジ!「彩りの星、スターニンジャーッ!!」
一方、いよいよ対峙する天晴と雷蔵! 数合、斬り合うが、フ屋外の壁に蹴り飛ばされる天晴!「ぬぉらぁあッ!!」激しく斬り付け、壁を刀で削りながら強引に天晴を押す雷蔵!「はぁッ!」壁に張り付き、足を張り付かせたまま斬り打ち合う天晴! 刀を飛ばされ、一太刀受けて、壁から落とされる天晴!! 防戦に回り、斬り伏せられそうになるが、投げ付けられた一番刀が壁に刺さり、その刀身が雷蔵の剣を弾いた!「何ッ?」「天兄ッ! 使え!!」素手でジュッカラゲの相手をしながら八雲は叫んだ!「悪ぃ! 八雲ッ!」八雲の一番刀を取り、反撃を試みる天晴! 力負けしていたが、払われた自分の一番刀を拾い二刀流になると、雷蔵の剣を受け切り、巴投げ気味に蹴り弾いた!
「めらめらじゃーッ!」「じゃぶじゃぶじゃーッ!」二刀に五遁手裏剣を1枚ずつセットし、回転させて発動させる天晴! 地に二刀を刺し、水と炎の刃を雷蔵に放つ天晴!!「グゥゥッ! 貴様なぜだ? なぜそれ程強くなった?!」「なんでだろうななぁ?」
     6に続く