羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 1

2015-05-09 21:32:17 | 日記
ウオォォ、ウオォォンッ!!  アトゥム神の目が赤く輝き、サーモグラフィのように承太郎の魂の状態を見た! さらにアトゥム神はテレンス本人が『2択』の質問を問うことでYES 、NOといった単純な回答を得ることができる!! ゲームテクニックとこの能力で、テレンスはこれまでの全ての対戦相手に勝ち、人形に変え、コレクションにしてきた。どんな人間も魂は嘘をつけないのだッ!!!
(YESか? NOか?)テレンスは承太郎の投球予告が本心か、テレンスは問うた。承太郎の答えはYES YES YESッ!(マジに投げるつもりだ、どういうつもりだ? 兄にハッタリで勝ったらしいが、私も動揺すると思ったか? この馬鹿がッ!)「11点の差がついたらコールドゲームだということをお忘れ無く!」承太郎は球を、放った! 予告は外角高め直球! 放たれた球は、カクゥゥンッ!! 内角下方に曲がった! シュートした!!「何ぃ?!」打ち返すが凡打となり、第一打者を打ち取られるテレンス!
(ば、馬鹿な。仏陀のような精神だろうと、兄のような天才策士だろうと、魂までコントロールすることは絶対ッできない!!)「次も外角高めのストレートでいくぜ」宣言する承太郎! テレンスは承太郎の魂を確認した! 結果はYES YES YESッ!「承太郎! イカサマはしていないよな?!」たまらず『質問』するテレンス! 承太郎の魂の答えはI DO! I DO! I DO ッ!! やってるぅッ!!!(イカサマをしているだと?)第2打者は『内角低めのフォーク』で打ち取られた!
テレンスは席から立ち上がった!「承太郎! 機械に細工したな?!」答えはNO NO NOッ!「え?」(細工ではないのか?)息が荒いテレンス!「イカサマをしているのはわかっている! どんなイカサマをしているのだ?!」また指差すテレンス! だが、承太郎の魂から回答は無かった!
     2に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 2

2015-05-09 21:32:09 | 日記
(反応無しだ。くそッ! 質問はYES、NOで答えられるものでなくてはならないのだったッ!! )凄い汗のテレンス!「どうやらお前の読心術はYES、NOの答えのみのようだな。貴様の兄が言っていたぞ、バレなきゃイカサマじゃねぇんだぜ?」「バレなければイカサマじゃあないだと? くきくぅッ!! よくもヌケヌケと利いた風なことをッ! 誰に向かって言っているのだぁッ! 投げろ! 承太郎ぉッ!!! 貴様のイカサマを暴いて魂を抜き取ってくれるぅッ!!」怒鳴り散らすテレンス! 一方、急に言葉少なになっていたジョセフは淡々と様子を見ていた。
「投球予告、外角高めストレート」承太郎は繰り返した! 魂の判定はYES YES YESッ!!(承太郎の魂は嘘をついていない。暴いてやる! イカサマををぅ、暴いてぇやるぅッ!!!)能力による判定にムキになるテレンス! 投げる瞬間! 打席に届くまで! 続けて判定するがいずれも回答はYESッ!! しかし球は落ちた! フォークボール!!「違うコースだぁッ!!」叫ぶテレンス! 承太郎の魂は変わらずYES YES YESッ!! バットにかすってキャッチャーミットに球が収まった為、第3打者も打ち取られチェンジとなった!
「ふぅ~」承太郎の後ろで妙に疲れた風にため息をつくジョセフ。(わからないぃ~ッ!!)焦り過ぎて右手を口元に持ってゆき、驚いた婦人のようなポーズになってしまうテレンス!!(イカサマがわからない! 承太郎の魂は最後の最後までストレートを投げたという意思だった! それなのに変化した! なぜなんだよぉおッ?!)承太郎は指を差し返した!!「やっつけてやるぜ! ダービー」互いに指差しまくりだ!
「やかましい! この学帽を脱いだことが怪しい!」承太郎の側に置いてあった学帽を払い落とすテレンス!
     3に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 3

2015-05-09 21:32:00 | 日記
「その学帽を脱いだ時からイカサマを始めた! どけ! 席とコントローラーを調べさせてもらう!」大人しく席から立つ承太郎。「はぁはぁッ」荒い息で承太郎の退いた席周りを調べ回すテレンス! 承太郎は学帽を拾い、埃を払うと被り直した。「クソぅ、わからん。わからんがその学帽がイカサマの正体だぁ! そうだろ?!」またまた指差すテレンス! 承太郎はNO NO NOッ!
「でぇッ?」驚きつつ、テレンスは今度はゲーム機の辺りに向き直った!「イカサマをしているのはこの辺だな?!」雑な質問にもNO NO NOッ!!「スタープラチナをイカサマに使っているな?!」 NO NO NOッ! テレンスはテーブルを叩いた!「仕込んだろう! 承太郎ッ!!」これはYES YES YESッ!!!(畜生ぅッ! ふぁあッ! 俺は、俺は相手の心が読めるんだ!! 俺は承太郎の心が読めるんだぞ?! しかしなんで読みと違うボールが来るんだぁ?!!)汗かき過ぎ? で顔が萎んできたようなテレンス!!
「なんかコイツ、歳取ったように見えるぞ? とても20代の若者には見えん」白々しいジョセフ。「ダービー、お前の投球の番だぞ? 早く投げろ」承太郎は席に座り直し、促した。「4対3、1点差ぐらいすぐに逆転してやる」荒い息で自分に言い聞かせるテレンス。(俺はゲームの天才だ。負けるはずが無い! 精神力だって百戦錬磨の無敵だ! ゲームの達人は人生の達人だ! これしきでダメージを受けてたまるかッ!!)テレンスは承太郎の魂を読み、最良のコースで球を投げ込んだ!!
カキィーンッ!!! 球は簡単に打ち返され、ホームランを取られた!! 呆然とするテレンスは、体もフラついた。その時、「オオォォウゥッ!!」花京院人形の口から花京院の魂が溢れ出した!!「あぁッ?!」慌てるテレンス! 魂は花京院の本体に戻った!!!
     4に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 4

2015-05-09 21:31:46 | 日記
「しまったぁッ! 魂を離してしまったぁッ!!」立ち上がるテレンス! ジョセフは花京院に駆け寄った。「意識が戻った!」目覚め始める花京院!「ちが、違う違うぞぉッ! 俺は負けを認めてはいない!! うっかりだ! うっかり魂を離してしまったんだ!!」テレンス、うっかりだからノーカンをアピール!!
「魂が解放されたということはオメーはここで、負けを認めたということだぜ」承太郎は再び席から立ち、花京院の元へ向かった。見れば、承太郎のコントローラーにはハーミットパープルの棘が絡み付いている!!「ヘェ? コントローラーにジョセフのスタンドが、伸びている?」承太郎の席で確認したテレンス。「んん? おおっと、しまったぁ」軽いノリで振り返るジョセフ。
「こ、こんなくだらねェことッ! イカサマというのはコントローラーを、畜生! 操作していたのはお前かぁッ! ジョセフ・ジョースター!!」これが最後の指差しのテレンス! 二人の答えはYES YES YES!!「そう、ダービー。お前の兄貴ならこんなイカサマ、なんなく見破っていただろうな」ドーンッ!!! 衝撃を受けたテレンスと、ついでにアトゥム神も! 揃って膝を突いた。
「ところで爺い、俺のアイディアが何の合図も無しに通じてくれて、嬉しかったぜ」「お前の考えぐらいすぐの読めるわい。ワシの孫じゃもんなぁ! ニッヒヒ!! さてとぉ」花京院の様子を見、そして膝を突いたままのテレンスを振り返るジョセフと承太郎!「後はコイツの始末かぁあ」プレッシャーを掛けるジョセフ!「どひーッ!! 許してくれぇ! 花京院の魂だって戻しただろう?! 許して、ね? ね?」アトゥム神と一緒に土下座するテレンス!
「許すか許さねーか、心の中を読んでみりゃあいいじゃあねーか?」真顔で促す承太郎。
     5に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 5

2015-05-09 21:31:36 | 日記
NO NO NOッ! 承太郎は許さない!!「ヒィーッ!」悲鳴を上げるテレンス!「質問だ、右の拳で殴るか? 左の拳で殴るか? 当ててみろ」酷い質問!「一思いに右で、やってくれ」答えはNO NO NO。「ひ、左?」答えはNO NO NOッ!「えッ? 両方ですかぁッ?!」YES YES YESッ!!「もしかしてオラオラですかぁッ!!?」鼻水も止まらないテレンス!「Oh My God」顔を手で抑え頭を振るジョセフ!
「オラオラオラオラオラオラッ!!!!」テレンスは生身でスタープラチナのラッシュを受けた!!!「オラァッ!!!」「ブパァ~ッ!!」吹っ飛ばされたテレンスは南国風の世界の壁? を突き破った!! テレンス・T・ダービー、再起不能(リタイア)ッ!!! 「あそこから出るぞ! 承太郎! 花京院!」「やれやれだぜ」一行はテレンスで空いた穴に向かった。
異様な気配漂う、明かりの届かない階段の先の扉の閉ざされた部屋の前を一人の男が訪れていた。「御休み中、失礼致します。御存知だと思いますが、10分程前、ジョースター達がこの館に侵入致しました。更に、ダービーが敗北したことを御報告致します」膝を付いている男は長髪だ。扉の脇には柱時計が置かれ、時間は2時半。時を刻んでいる。「ダービーは天才だった」扉の向こうから声がする。「なぜ負けたと思うね? 中へ入れ、ヴァニラ・アイス」声にヴァニラは立ち上がった。レオタードのような凄い格好をした男だ!!
「失礼致します」ヴァニラは扉を開け、声の主のいる部屋に入った。ベッドにその男はいた!! 何か『本』を読んでいたようだ。「ジョースター達は自分の娘を、母親の命を救う為に自分等の命を捨ててもいいと心の奥底から思っており、花京院や他の二人。ええっと、そう、アヴドゥルやポルナレフにおいてさえ」
     6に続く