旧聞になりますが、8月半ばの土曜日夜、ジャムセッションで名高い高田馬場にある「イントロ」に行ってきました。
それというのも、ピアノの練木さんからあるハーモニカの方がセッションに来られると知らせがあったから。それも当日の連絡。
そもそも馬場のイントロなんて敷居が高くてまたいだことは一度もありません。
そんな場所に行くというだけで緊張しましたが、聴きに行っただけの価値は十分ありました。7時過ぎに行ってみたら、同じく知らせを受けたChisaさんがいて「オニソロジー」をやるところ。いい度胸だ、と感心してしまいました。演奏は大健闘。
それにしても、噂に聞いていたイントロのレベルは高いです。ものすごいです。
マスターが仕切って、メンバーの組み合わせを決めていくのですが、プロ並みにばりばり演奏する人たちもいて、夜が更けて行くにつれて、お店の中は人が増えていき、演奏レベルが上がって行く。そんな感じです。ここは刀ならぬ楽器を取り出し、いざという感じの緊張感に満ちた「ジャズ道場」ですね。聴いている方も真剣。
10時過ぎにおいとましたのですが、土曜日の夜は朝方までやっているので、これからもっと熱くなっていくんだそうです。
お目当てのハーモニカのひとというのは近藤拓男さんという方。ネットで名前を検索しますと、サイトがありましてプロフィル等も公開されています。
近藤さんの演奏はハーモニカという楽器を吹いているとは思えない、まさに「ジャズ」といえるもの。アルトサックスなど管楽器にまったく引けをとらないプレイです。アマチュアでこんなに吹ける人を見たことがありません。ちょっと感動しましたね。
練木さんから紹介されて、近藤さんと少しお話をしましたが、クロマチック・ハーモニカに転向して10年、その前はテンホールズを吹いていたとのこと。最初は初心者向けのジャムセッションから始めて、ステップアップしてきたそうです。
年齢は聞きそびれましたが、サイトの写真より断然若くみえる。
使っていたハーモニカは270でした。木のボディの音色が今は好き、とのこと。
茨城県から時々ジャムセッションにやってくるそうですので、また会える機会はありそうですね。
きけば7月16日、大塚「Shisui deux (シスイ ドゥー)」であった中尾彰信さんのライブで、セッションに参加したとのこと。この日、ぼくはリトルインディアでライブだったので行けなかった日でした。
ところで、誘ってくれた練木さんはここの常連。さすがというプレイです。彼は近藤さんとはここでちょくちょく会っており、ほんとハーモニカに縁があるよねと。貴重な機会を設けてくれたことに感謝。
余談。セッションに参加している人で、タブレットやスマホを目の前に置く人が何人もいるのです。一番前の席だったので、覗いてみると画面は「iReal Pro 」。コード進行をこれで見ながらプレイしていたのです。確認という意味かもしれませんが。『ジャズ・スタンダード・バイブル』といった本を見る時代じゃなくなったのね、と納得してしまいました。
iReal Proは一応ぼくのスマホにも入っているけれど...、もっと活用しよう。