アドラー心理学のベストセラー「嫌われる勇気」の
続編にして最終章の「幸せになる勇気」を読みました。
またまた、目からうろこの連続でした。
「トラウマは無い」に続き、
「過去は存在しない」ときました。
現存ということのようです。
私たちは「今、ここ」にしか存在しないのであって
厳密に言えば、過去どころか未来も存在しない。
タイムマシンがないので、過去に戻ることはできないという意味なのか?
哲学的になってくると頭がついて行けなくなります。
また、こうも言っています。
現在の私が意味づけを変えれば過去さえも変えることができる。
これは、ちょっとわかります。
あの時、ひどい目にあって恨んでいたけれど、
今になって思うと、あれがあったからこそ現在があると感じる事。
キリスト教の教えとしてよく知られている
「求めよさらば与えられん」ですが、アドラーは
「与えよさらば与えられん」と言っています。
人生は ギブ&テイクではない。
人生はギブ&ギブであると。
これ、ちょっとわかるのですが、最近見た韓国ドラマでとてもよい台詞がありました。
古い韓国家庭料理を出すお店の人のセリフです。
人情に篤く、その人の体調に合わせて料理を作る人です。
「器が空になるほど、心が満たされていく」
これが少し近いのではないかなと思います。
お客さんは、特にほめるでもなく感謝するでもなくただ器を空にしていくだけです。
アドラーは誰でも今すぐに幸せになれると説いていますが
幸せの第一歩は心が満たされることですからね。
アドラーはこれを「貢献感」と呼んでいます。
割と身近な出来事の中にありそうです。
貢献にはギブはあってもテイクはないですからね。
一度読んだだけではわからなすぎるので、もう一度
時間を掛けてじっくり読んでみます。
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この本を読むにあたって、電子書籍リーダーの便利な点が一つ追加されました。
「マーカーを引く」という機能がついていて、気になったところに
マーカーを付けていくことができます。
そのマーカーを引いた場所を一度に並べて見ることができて
自分なりの総集編みたいなものができます。
これは意外と便利です。