カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:サンサール

2007年05月20日 | 隣人(カレー)
「全ての存在は響き合っている」

これは、今上映されている「地球交響曲ガイアシンフォニー第六番」のメッセージである。

本日は、この上映会を千葉まで見にきた。

そもそも今日の催しは、会社のIさんが超ガイアシンフォニーファンのお客さんに誘われたことに由来する。そのお客さんのあまりに熱心なガイアシンフォニープッシュに、上映会に参加することを同意したIさんだったが、同時に@1500円のチケットが数枚手渡されたことはちょっと想定外だった。
そこで「みんなでガイアシンフォニーを見て世界の大きさ、自分の小ささを感じようツアー」が組まれたのであった。

せっかく千葉に行くなら、千葉のカレーを食べようと思うのは、カレーなる隣人として当然、早速朝からWEBチェックをしてみると、「結構インド料理ばっかりでカレー屋が少ない」。お馴染みの「カレー+ナン」のセットとなる無数のインド料理屋さんの中から、「これ!」って選ぶのは結構難しい。そんななか「珍しくビーフカレーあります」の表記が目に止まった。たしかに牛を食べないインドにおいてビーフカレーはなく、日本のインド料理屋でもチキンやマトンが主流でビーフはあまりない。もちろんインド出身のコックが反対するだろうし、ビーフカレーの作り方なんか知らないかもしれない。または、その昔湯島のデリーがビーフカレーを出してインド大使館からクレームを受けた例もあるとおり、世間に対し波風を立てたくないとの思いもあるだろう。
そんな事情を知っているだけに、「ビーフカレーあります」は結構インパクトがあるのである。この一言のために、私は本日「サンサール」に行くことに決定した。

サンサールは千葉から銚子行き方面に乗り換えて一つ目の駅「東千葉」が最寄り駅だ。大きなマンションの1Fに「おおー、こんなところにインド料理屋が!」とびっくりする立地ながら、創業は1984年という老舗なのである。

お店に入ると、店長と談笑しているスーツ姿の男性がいる。常連さんが日曜の午前からやってきているのかと思いきや、姉妹店「スパイスフッド」の紹介をしてくるあたり実はオーナーさん??それから一人の女性がやってきて、カレーランチを無言で食っている。さらには一組のカップルが登場してきたが、彼らは裏口「緑の非常口マーク」から入ってきたあたり、きっと知り合いなのだろう。そしてパシャパシャデジカメで写真撮影を始めている。さきほどの無口な一人の女性の「食事しているところで・・・」といった微妙な視線を少し感じる。
やっぱり飲食店経営の醍醐味は、こうした何の関わりもない人たちが集う場所でありうることが一番の嬉しさだと思う。

「響き合っているのだー」

私が注文したファインセットは、ライスにビーフカレー、そして牛の角のように左右にはみ出たタンドリーチキン、なにやら幼稚園児のような盛り付けが興味をそそる。頂上にはスパイスであえたインドサラダがなにかの髪の毛のようについている。酸味の利いたサッパリしたカレーがビーフに合うかどうかは別にして、このほかにチャイがつくし、あとHPをプリントアウトしていくと「ナンサービス」なんだけど、お腹一杯の私を見て女将さん?が手作りヨーグルトに変えてサービスしてくれた。

そして「共鳴が最高潮に達した」のは、お会計のときだった。
財布を出しながら見た会計のテーブルの上になんと「ガイアシンフォニー上映会」のチラシがあるではないですか!!

「響き合っているのだー」

「私今からこれ行くんですよ!」と言うと、女将さんも「いいわねー、私達もすごく行きたいけどお店があって行けないですよ。場所はすぐそこだけど。」
「えー、すぐそこなんですか?これから友達と待ち合わせで千葉駅まで戻ろうと思っていたのに、それじゃ早めに行って仲間の分も席がとれます」と興奮して喋る俺。だって、千葉駅待ち合わせだったので、千葉駅周辺のカレー屋だったら必然と会場まで近いはずなんだけど、会場をどこだか知らなかった俺が、たまたまこのサンサーラを選び、そしてそこに「ガイアシンフォニーのチラシ」があって、しかも会場がすぐそばだなんて、できすぎです!

「響き合っているのだー」

清清しい初夏の好天に一層心が弾んだのでした。

ガイアシンフォニーは既に第六番、私が説明するまでもありません。ただ、今回はとりわけ「音がテーマ」という開演前の龍村仁監督の言葉をお伝えしておけば皆さんもよけいに感じやすくなるんじゃないでしょうか。

そして最後にもう一点。
映画の中にインド音楽界の神と言われるラヴィ・シャンカールさんが出てこられるのですが、実は私、昔このラヴィ・シャンカールさんの「最年少」で「内弟子」になったチャンドラカントさんにお会いしたことがあるのです。たぶん括弧内の「最年少」で普通の弟子と区別されてそうな「内弟子」というのがポイント。
いろんなところでつながるーというのがホント実感です。

今日はホントに、
「響き合っているのだー」
と思った私は、帰り道何気なく立ち寄った楽器屋で衝動買いをしてしまった。
それは「オカリナ
きっと、いい音色を「響かせる」に違いない。

将来にね。

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2 コメント

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Unknown (はぴい)
2007-05-21 09:09:42
うーん、感銘深い。
「響き合っている」事を特に最近強く感じながら日々を過ごしている私です。
「関係ないものは何も無い」がテーマです。
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Unknown (カレーなる隣人)
2007-05-22 15:21:00
はぴいさん

ほんとそうですよねー。

隣人は目下オカリナに夢中です。
しかし、いつかマンションの隣人に怒られるのではとヒヤヒヤしています。
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