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昨日のライブの後片付けと犬塚さんとちょっと話しこんでしまったのでお店にまた泊まった。
自分では仕事中感じないが、昼食をとる時以外、一切座ることがないので、体は疲労の極限だ。
伝票を整理した段階でギブアップ。早々に寝袋に入った。
朝、シェフが出勤してきて目が覚めた。
シェフが何気に前に立っている。
？
何？
「店長さん、私達今月でインド帰る」
？
恐れていたことが現実に起こった、そんな感じ。
仙台の店が地震でやられて、シェフがインドに帰国となり、先日食事に来た際に話をしてさらなる不安を
感じての事だろう。
母国の家族からも帰国願いの報が毎日入っているに違いない。
海外メディアも大げさに書きたててるんだろう。
ジャパンイズベリーデンジャラス。
これが彼らの口癖だ。
彼らは言葉も片言だし、字も読めない。
不安は我々より大きいかもしれない。
自宅待機や休業の多くなった溜池近辺の会社が増えてきたせいでお客さんも減り続けている。
でも、６０人をランチで下回ってないけどね。
だからピーク時はいつもとあまり変わらない。
メディアの伝え方に最近というか、今だからこそ疑問を感じるけど、注目されてなんぼの世界だから
そこにモラルはないよね。
まだ、決めてないからと夜、ちょっと及び腰になっていた彼ら。
馬鹿なメディアに煽られる形になってしまった彼らの心を落ち着かせるのは、容易ではない。
外国人経営のお店が軒並み休業して帰国する中、それらを取引先としている会社も尋常ではない被害にあっている。
本当にいろんな部分で連鎖倒産しちまうよ。
再建なんて程遠くなってくだけだ。
目に見えない「今、そこにある危機」がSONIAにはある。
我々も情報を鵜呑みにするのではなく各自が的確に判断することが今の日本では求められている。
政府発表はあてにできないという人も居れば、NHKだけは信用できるという人もいる。
様々な価値観の上に、それぞれの判断も異なるが、発表する側にはそれ以前の責任が生じている訳だからもっと感じてほしい。
物不足なんて言われてるけど、米は在庫問題ないですよ。被災地に回るのは政府米といわれるものなんだって。
皆さんの食卓に並ぶもので足りないものというか、通常の日常生活に必要な量は多分心配ないんだと確信する。
消費者、全部が在庫を持とうとすれば、そりゃ足りなくもなるよ。
でも、飲食店が仕入れられないものと言えば、パン位じゃないかな。
生鮮食料品もガソリン不足の問題で滞っているのが実情で、ガソリンだって今日は満タンにきましたって廃棄物業者の人が言ってた。
今週か、来週ガソリンの問題もクリアになると思う。
必要じゃない不安より、被災地への支援とか、譲り合いの心とかもっと必要なものあるでしょ。
皆さんにお願いがあります。
インド料理屋に行ったら働いている外国人に「ナマステ!ジャパンイズノープロブレム！」と声を掛けてあげてください。
彼らは日本人をとても信用している。
彼らの不安はそんな草の根レベルでしか取り除けないのだ。
夜には未だ、決めてないからとちょっと譲歩した発言に変わってたけど、それもどうなるか。
不安な日々は続くけど、私はそれでも毎日、彼らに笑顔で接するだけだ。
