Kei's Yoga

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内なる月を満たす「陰ヨガ&SlowYoga」レッスン

意識と無意識をつなぐ呼吸

2014-05-10 18:22:24 | 呼吸法・瞑想のお話

命あるもの、みんな呼吸してる


SlowYogaのクラスでは
全行程を通じて、意識的に体の力を抜いて行きます。
体の重みを重力にゆだねて行くわけですが
その時ポイントになるのが呼吸です。

「吸う息の力で体をローリングアップしましょう。」

よく私はこんなナビをするのですが、
「え?息の力で体を動かすの??」
と、疑問に思われる方もいらっしゃるようです。
あくまでも呼吸が柱であり、それに沿って体を動かしている…というのがビンヤーサのクラスなんですねー。

ヨガにはさまざまな種類があり
クラスで用いる呼吸法も千差万別ですが
SlowYoga「ビンヤーサ」で使う呼吸法は腹式呼吸です。

さて、ちょっとここで筋肉の話をしましょう。
人の体には随意筋(意識的に動かせる筋肉)と不随意筋(別名:平滑筋)(意識的には動かせない筋肉)があります。
随意筋はいわゆる一般的に知られている筋肉の事。
平滑筋は内臓全般を指します。(内臓も筋肉です)
体は無意識であるという考えもあるのですが、
ここではシンプルに体の中で意識と無意識が同居している…というように考えてみましょう。

ただし、例外があります。
自分の意志では動かせない平滑筋の中で
唯一意識的にその動きを変える事が出来るものがある。
それは「肺」です。

肺はそれ自体で動いてはいません。
胸郭などの骨組、また呼吸筋群と言われる肺周りの筋肉の動きによって
引っ張られて収縮し、動いています。
実に受動的な臓器なのですね。

呼吸筋群の中で、もっとも注目すべきは
肺の下部にドーム型についている横隔膜です。
ヨガで行う腹式呼吸の要はこの横隔膜にあります。
横隔膜は通常の呼吸では、その動きは微々たるものですが
意識的に腹式呼吸をおこなう事によって10センチも伸びるのだそうです。

横隔膜は肺と胃の間にあります。
横隔膜が伸びたり縮んだりするだけで胃、腸、肝臓、膵臓、もちろん心臓など
あらゆる臓器が活性化されて行きます。
無意識が活性化しはじめるのですね。

普段はしゃっくりの時くらいしか目立たない存在かもしれませんが
これは言ってみれば影の大ボス!
あらゆる身体組織・神経組織に影響力を持っているのですね。


横隔膜は「みぞおち」と呼ばれる場所付近にあります。
ここは人体の急所です。
格闘技などではここを狙いますよね。
また、ハワイのカフナの伝承ホ・オポノポノでは
ウニヒピリ(潜在意識)はみぞおちに住む…とも言われます。
ヨガでは怒りや不安、恐れなどの感情はマニプラに溜まるとも言われています。


掘れば掘るほど、いろいろ見えてきて面白いですよ~^^


あくまでも体の部位にたとえたお話ではありますが、
私たちが丁寧に自分自身を見つめ、意識的に深呼吸をする時、
私たちは無意識を動かしているという事です。
それがスイッチとなり、自律神経のバランスが整い精神状態は安定します。
丁寧に呼吸をした後、すっきりとした気持ちになれるのは気のせいではなく、
実際に血液やリンパの流れが活性化し神経組織が浄化されるから…なんですねー。

ちょっと仕事の手を休めて、大きく伸びをして深呼吸するだけでも
絶大な効果がありますのでおすすめです!


一時間に一度、ちょっと深呼吸しようではないか。
スワミ・サッチダーナンダ著「自己を知るヨーガ」より


上記参考文献:「太極拳と呼吸の科学」
       「自己を知るヨーガ」
       「ヨーガとこころの科学」など



☆7月下旬に久しぶりに「呼吸法」のワークショップをさせて頂く事になりました。
(横浜・石川町 茶*蔵Tea+Healingさんにて)
詳細が決まりましたら、またブログでお知らせ致します。
どうぞよろしくお願い致します!



★出張ヨガ(個人、グループ、団体)行ってます。

ご希望の場所にうかがいます!(個人レッスンについてのQ&A
日程等応相談。
初回、カウンセリングのお時間をとり、
その方だけのプログラムを組みます。
マイペースで練習したい…という方は、お気軽にお問い合わせ下さいね。

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